(写真は、御殿山の桜)
テレビの開花情報によると、首都圏の桜も満開
ということなので、一昨日(3/31)、「御殿山の
桜祭り」に行ってみました。
(3月18日~4月7日 :夜間はライトアップ)
江戸時代、「御殿山」は、桜の名所として広く
庶民にも親しまれた山で、また、ここでは、
将軍の鷹狩りや茶会も催されました。
「御殿山」の地名は、“将軍の品川御殿がある山”
に由来するそうです。
幕末、黒船来航に慌てた幕府は、品川沖の江戸湾
に「お台場( 砲台 )」を築きました。
そして、この「お台場」構築ための土の供給源
こそが、実は、現在の御殿山庭園の周辺だった
のです!
そう、現在の「お台場」の土は、何と!、
埋め立て用に「御殿山」を切り崩して調達した
ものなのです!
このため、「御殿”山”」の”山”は、削られて
無くなってしましました・・・
更に、明治に入り、御殿山の真ん中に鉄道を敷く
ために、山の中央部分を深く掘り下げたので、
下の写真の様に、御殿山は、完全に2分割されて
しまいました・・・
(上の写真の右側が御殿山の東京マリオット
ホテル)
御殿山の東京マリオットホテルから下を見ると、
かなり下を東海道線などが走っていますが、
これは、明治時代に、鉄道敷設のために、
人手で掘削されたものなのです。
JR品川駅で下車、高輪口へ出て、第一京浜沿いに
横浜方面へ10分ほど歩くと、東京マリオット
ホテルなどがある御殿山トラストシティに
突き当たります。
「御殿山桜祭り」の会場は、この東京マリオット
ホテルの正面玄関の前でした。
桜祭りの主催者は、このホテルと、近隣の高層
ビルの住人のIT企業などでした。
IT企業などが中心の桜祭りなので、”御殿山の
江戸の伝統と桜”をテーマに、最新テクノロジー
を駆使して、老若男女が楽しめる出し物になって
います。
また、ホテルの前の桜並木には、江戸から平成
までの元号が記された提灯が並んでいます。
私が、3/31に行ったときは、平成の隣の提灯は、
前頁の写真の様にブランクでした。
しかし、翌日(4/1)のTVニュースを見て
いたら、下の写真の様に、令和の文字を
書き込む様子が報道されていました。
上の写真は、「大名籠」で、籠に乗ると無料で
記念写真を撮ってくれます。
写真は、「大江戸 ロボットダンス」で、器用に
扇子を開いたり閉じたりしながら、曲に合わせて
踊る様にプログラミングされています。
前頁の写真は、「小判で開ける千両箱」
工作のワークショップです。(1,000円)
下の写真は、御殿山庭園です。
前頁の写真の庭園内の茶室「有時庵」も、
一般公開されており、無料で解説して
くれます。
御殿山庭園を抜けて反対側の通りに出ると、
そこは、下の写真の「御殿山 さくらショート
トリップ通り」で、ここの桜が、この辺り
では一番きれいでした。