(写真は「笹の雪」)
今回は、前回の谷中散策に続いて、根岸界隈を
散策します。
前回は、谷中霊園を抜けて芋坂を下り、羽二重
団子で一休みして、その向かいの善性寺まで
ご案内しました。
今回はその善性寺の前の道をスタートして、
山手線沿いの曲がりくねった、分かり難い路地
を、鶯谷方向へ向かいます。
鶯通りと呼ばれるその分かり難い路地沿いに、
写真の「子規庵」があります。
(公開:水土日、500円)
俳人・正岡子規が明治35年に亡くなるまで住んでいました。
ここでホトトギス、アララギを創刊しましたが、
また根岸派の俳句、短歌の会場でもありました。
建物の中を見学していると、病魔に苦しみながら
創作を続ける子規の様子が見えてくる様な気が
しました・・・
(建物内は撮影禁止)
”物思う 窓にぶらりと ヘチマかな”
建物は、戦後の復元ですが、子規好みの庭は
当時の雰囲気を残しているそうです。
(子規庵の庭のヘチマ棚)
子規庵を出て直ぐに路地を左折し、少し戻ると、
写真の「根岸三平堂」があります。
(公開:水土日、600円)
ここは、林家三平の愛用品やネタ本を展示した
資料館です。
毎月第三土曜日には落語会を開催しています。
根岸三平堂の前の道を入谷方面へ真っ直ぐに
進みます。
この道を、尾久橋通りを斜めに横切ってそのまま
直進し、根岸4丁目の信号を左折すると、直ぐに
写真の「御行(おぎょう)の松」があります。
御行の松は、江戸名所絵図や、広重の錦絵にも
描かれた江戸名松の一つです。
現在の松は三代目ですが、初代の松の枯株も
残っています。境内には、落語「お若伊之助」
の「狸塚」があります。
御行の松の前の道を、JR鶯谷駅方面へ真っ直ぐに
進むと、右手に写真の「西蔵院」があります。
西蔵院は、「根岸小学校発祥の地」で、小学校は
江戸時代に境内にあった寺子屋を引き継いだのだ
そうです。
西蔵院の前の道を更に歩いてゆくと、信号の左手
に、写真の「手児奈せんべい」があります。
ここで、お土産に写真の手焼き煎餅を買います。
手児奈せんべいの横の路地を少し戻り、金杉通り
を渡ると、写真の「小野照崎神社」があります。
平安時代の漢詩学者で歌人の小野篁(たかむら)
を祀っています。
戦災を免れた社殿は、1866年の創建です。
拝殿の横の高さ5メートルの「富士塚」は、国
重要有形民俗文化財で、江戸時代に、富士山の
溶岩を運んで造られたそうです。
富士開きの6/30と7/1には入山出来ます。
小野照崎神社の近くに、下谷七福神の一つで
毘沙門天を祀る「法昌院」があります。
本堂の前には、赤塚不二夫が建てたという
元ボクサーでタレントのたこ八郎の「たこ
八郎地蔵」があります。
写真の様に、髪型と、かじられて耳が欠けている
ところまで再現されたリアルなお地蔵様です。
法昌院の近くに「英信寺」があります。
英信寺の賽銭箱の上から下がっているのは、
珍しい108個の数珠です。
また、ここの大黒様は、変わったかたちの
「三面大黒天」です。
英信寺の前の通りは金杉通りですが、この辺りの
通り沿いは、写真の様に、大正時代の商店が並び、
懐かしい雰囲気が溢れるエリアです。
金杉通りを渡り、子規庵を目指して戻ります。
子規庵の手前の尾久橋通りと尾竹通りの交差点に、
有吉佐和子や林家三平が卒業した”下町の学習院
(?)”と言われる「根岸小学校」があります。
校舎の側面のレリーフは「御行の松」です。
根岸小学校の斜め前が、写真の元禄年間創業
「笹の雪」です。
当時、上野の宮様が、当店の豆腐を好まれ、
「笹の上に積もりし雪の如き美しさよ」
と称賛され「笹乃雪」と名付けられたので、
それを屋号にしたそうです。
「朝顔御膳(2,800円)」と焼酎のお湯割りを注文します。
(生け盛り なます)
赤いお皿は、周りの物を、真ん中の豆腐に少しづつ混ぜながら食べます。
(笹乃雪 冷奴)
(あんかけ豆腐と胡麻豆腐)
あんかけは、2碗で一人前です。
これは、上野の宮様が、大変美味しいので、
来店の都度、2碗ずつ出す様にと仰ったのが
由来だそうです。
(湯葉巻き 豆乳蒸し)
(うずみ豆腐のお茶漬け)
(豆腐アイスクリーム)
井戸水とにがりを使用した昔ながらの豆腐の味
です!
豆腐だけで、こんなに色々な料理が出来るんだ!、と感動しました!
笹の雪で夕食を済ませ、JR鶯谷駅へ向かいます。
鶯谷駅北口の前に「元三島神社」があります。
下谷七福神の一つ寿老人が祀られていますが、
神社の建物の1階が居酒屋という、非常に
珍しい神社です。
JR鶯谷駅から京浜東北線で横浜へ帰りました。
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