自分は約2年前(2021.6.7)に大腸がんの手術後、縫合不全となり、手術から3日後(6/10)に肛門部分を休ませるために、一時的にストーマ(人工肛門)を造る手術をしました。
お腹(右下)に小腸の出口を出して、便をそこから排出させるので便は大腸にはいきません。当然肛門から便は出ません。
人工肛門には、腸(穴)を閉じるための括約筋がなく、自分の意志で排便コントロールができません。そこでストーマの装着となりました。
【ストーマ装着】
便が漏れないように人工肛門(見た目色大きさは梅干、以下「梅干」)の周りに保護シール(粘土板のような)を貼り、その上にストーマ装具を貼り 便が袋に溜まります。便はあまり臭くありません。腸は24時間365日稼働なので、便や腸液は自分の意志と関係なく出続けます。
小腸から出る便は酸性が強いので、皮膚に触れると炎症が起き痒くなってしまいます。放置すると炎症を起こし厄介なことになります。それでは困ってしまいます。
自分の場合は、基本3日で交換していました。交換のタイミングは、一番便が出ない朝食後でした。
ストーマ装具の穴(梅干を通す穴)が広すぎると、皮膚を保護しているシールが溶けやすく、便と皮膚が接し肌荒れになってしまいます。また、保護シールやストーマの貼る位置が少しでもズレると便が漏れたり、剝がれたりしてしまいます。
常時、腸(梅干)から便や液が出続けている状態なので、素早く交換する必要があります。
装着に必要な物を手の届く所に揃え、ベットに腰掛け ⇒ 取り外し(剥離剤スプレー使用) ⇒ 梅干と周辺を洗浄 ⇒ 手鏡で梅干周辺の状態(びらん等)観察 ⇒ 周辺にパウダー塗布、シール負け防止(リモイスコート噴霧) ⇒ 梅干周りの皮膚に保護シール ⇒ ストーマ装着 。この間に、意志に反して出てくる便の処理も行わなければなりません。初めのうちは、焦りからの失敗もあり苦労しますが、回数をこなせば落ち着いて出来るようになります。
腸は自分の意志で動いていません。心臓も 胃も 肺も 腎臓も 肝臓も 血液の循環も 呼吸も指示しなくても勝手に動いています。肉体は確かに自分の体であるが、全く言うことを聞かない存在でもある=自分とは別の存在 という考え方も一方では持つようになりました。「意志である本当の自分」と「肉体の自分」がいる。”自分の体は借り物である”こう考えた方がしっくりします。「お体ご自愛ください」「お体大切に」自分にかけてあげてもいい言葉ですね。…②に続く…
◆ 1回目の入院時系列
6/5 入院
6/7 ガン切除手術
6/10 縫合不全 人工肛門造設手術
7/1 退院
翌1/31再入院するまでに再入院するまでストーマ生活となる
2023.11.1追加
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