無謀海酔人muboudiverの日記 ~ダイビングと水族館~

シャチをこよなく愛する泳げない私が無謀な野望を胸にダイビングに挑戦!
(文章/写真の無断転載等は固くお断り致します)

タンク > BCD ?

2009-12-25 08:26:15 | その他
たぶん4月の黄金崎でのことだと思うのですが、まだまだ緊張のドキドキを感じながら海へ行っていた頃にした失敗を、今朝、駅まで歩く間に ふっ と思い出しました。


BCDに限らずダイビングの機材は命がかかるものなので正直高い(間違えても安いとは言えない )こともあり、機材セッティング後はタンクを地面に倒して他の機材は傷つけないようにタンクに載せるような状態に置きます。
(プール講習の記事で小さく載せた写真のような状態です)

が、
なぜかそのときの私は機材よりもタンクを重要に思ったらしく、BCDを下に敷いてタンクを倒して『よし、セッティング完了♪』と満足(笑)

滅多に動じないイントラMさん(女性店長)がそれを見て、
「muboudiver、タンクが下、下
と慌ててタンクを起こしていました。
その後、ゲストのみほさんと
「muboudiverはmy機材よりタンクが大事らしいよ(笑)」
なんて笑い話に


あんな失敗もしてたなぁ…
今じゃ考えられないな…
と朝からひとりで くすっ と目を細めていました
懐かしいなぁ

DiveNo.34~36 2009/12/6 伊豆山(沖根東、沖根南、大黒根)

2009-12-15 23:31:23 | FunDiving
2日目。
前日の指令通り6:30にはバッチリ起床で朝から「潜るぞ、潜るぞ」空気満載です。チェックダイブ調査から戻ってきたSさんとTくんに向けられる「伊豆山? 獅子浜?」というみんなの問いかけ視線に「ちょっと波あるので酔い止め必要な人は飲んでおいてね」の回答♪(波ある+酔い止め=船乗る=伊豆山OK!)

朝ご飯や支度を済ませて7:30前には出発
この日はTくん&Yちゃんチーム(のんびりDeepDiving)とSさんチーム(DPV暴走Diving)の2チーム構成。私が振り分けられた先は…やっぱりTくんチーム 前日の獅子浜でDPVSPをクリアしたものの、伊豆山はサンゴがそこここにあるのでサンゴ破壊防止…。破壊的暴走行為のおそれがあると判断されたんですね(笑) いや、仮に「Sさんチームでもいいよ」と言われても、サンゴ破壊する危険性があるのは自分でもわかるので間違いなくTくんチームを選びましたが… 人間にしてみれば“フィン先がちょっと触れただけ”の程度でも折れてしまうことがあります。成長に恐ろしく時間のかかるサンゴ、魚の家や逃げ場所になるサンゴ。景観をより素晴らしいものにしてくれるサンゴ。自分の楽しみのために壊すわけにはいきません。(Deep+DPVは耳抜きもちょっと心配だし) 魚は『うげっ 変なの(暴走中の私)が来る』って泳いで逃げられるけどサンゴは逃げられないからなぁ…

このプロ&アマチュア16名の企みを知ってか知らずか伊豆山の漁港の方はいつも通り暖かく迎えてくれました
1本目は沖根東、2本目は沖根南~東、3本目は大黒根~東。
今回も耳抜きはスムーズにできて(前日も潜ったから耳管が広がってたのかも)サクッと潜れました。バディはジョニーさん。

1本目はくっさん、まっきー、ジョニーさんがDeepSPをしていたため、DeepSP認定済みのゲストには「あっちでウミウシ探して待っててね」との指示。野放しタイムですニヤ~リ 『お~、ウミウシいるかもしれないんね♪』なんて思いつつ、あっちをフラフラ、こっちをフラフラ…してたら発見! 通りがかりに気になっていたお惣菜のトレイ(ゴミ(笑)) まだ新しいようで原型はしっかりあるし色もある。『これは…持って帰らなきゃ』とBCDのポケットにしまったら、突然私の頭を何かがゴシゴシ ビックリして振り返ったらYちゃんが私のあたまを撫でていました(笑) その後、また近くをフラフラしていたら見つけました 今度こそウミウシ
ウミウシ遭遇2度目にして自力で見つました。……ただし…結構遠くから見ても判るくらい凄い大きいやつ。全長7cmくらいはあったのかなぁ…。

《ハナオトメウミウシ》 これです↓
    
     Yちゃんが正面から撮影したもので全身は写っていません。
     ピカチュウのように「カワイイ☆」とは間違えても言えないサイズ。

『ウミウシだとしたら相当大きいなぁ』なんて思いつつYちゃんに「いたかも」の報告。Yちゃんがうなずきながら顔をしかめて「デカ過ぎてキモイ!」とクエストに書いていました。確かにね…遠くから見て発見できたもんね…。正直、『カラフルなナマコだったらどうしよう…』と報告するの迷った。そのくらい大きかった。んでも、やっぱり意識しないと見落としてしまう生物を見つけたことは嬉しいものです 1cm級ウミウシはこれから先きっと見つけられる。うんうん。今は観察眼を養うことが大事大事。チャンスはまだまだある!(と自分を励ます


……。
超順調に潜ったかのように書いてきたこの日のダイビング、実はハプニングが…。(記録だから書いておかないとね

まずは先程のゴミ拾ってたらYちゃんが突然登場して驚いたという話。
あれ、実は私がどうやらTくんの想定外の場所へにふらふらして行ってしまったらしく、Yちゃんが慌てて追いかけてきていたんだそうです…。透明度凄くイイからTくん達の姿見えるし♪なんて思っていたのですが、暴走していたらしい…

さらに、Deep講習が終わるのを待って「さぁ、移動しよう」となったとき、潜降前には170barあった残圧が既に90bar ビックリして「90だよ」というハンド・シグナルをTくんに送ったら、『90!?』と驚いた表情で確認され、「まーとりあえず行こう」と出発。伊豆山ならではの景観を楽しみつつ深度を徐々に上げていきました。その後、しばらくしてバディが浮いていってしまったのですが、それにYちゃんが対処する間、Tくんに「60だよ」のハンド・シグナルを送ると隣に来るように指示が
『これはまさか… もしや… まだ安全停止も残ってるしな… 』と思いつつTくんの隣へ行くと、案の定Tくんのオクトパスを向けられ「レギュ外してオクトくわえて」の指示… いやぁ…OW講習でやったことを実際にやることになるとは… 34本目にしてオクトで空気をもらってしまいました…。

陸に上がってから聞いたところ、
潜降の順番が最初の私と最後に同じ深度へ到着した人と時間差ができ過ぎてしまったことが大きな原因だそうです。というのも、深くに潜るにつれ気圧が高くなるため、空気の吸う量が陸上で吸うよりも多くなるのです。その結果、既に潜っている私とまだ水面近くにいる人で吸う量に圧倒的な差ができてしまったのです。今回はイントラ含めず7人のチーム。1人160cmとしても私の位置と最後に潜降する人の胸辺りは9m60cmも離れています。この気圧差はかなりのものです。それを忘れて私が『耳抜けてる♪』とサクサク潜降してしまったのが大きな原因。反省…



ま~そんなハプニングを起こしてしまってもさすがは伊豆山、凄かった~ 伊豆山に限らず毎度書いているようですが、今回は本当に今までで一番凄く魚影が濃かったです。

進行方向に魚群発見
    

追いかけて手を突っ込んでみる (もちろん逃げられた)
    

っとまぁこれは序の口で、6~7m?下を泳いでいるダイバーが魚で見えなくなっちゃうくらい凄かったんです。これはその直前の写真。下の方に写っているダイバー達みんな見えなくなりました。(よく見るとダブル・タンクの上級ダイバー達。左端は私)
    
    

そんなことが水中で何度も何度も。何千ではきかない…何万匹…、何十万匹の魚の群れがいくつもいくつも絶え間なく…。
私にとっては初めて“魚壁”を感じた瞬間でした。360度囲まれて『あ~』と思ってると別の魚の群れに変わってたり…。そんなのが何回も何度も目の前で繰り広げられます。サンゴも山(岩)も魚で見えない!ってくらい。
魚群が去って見上げたら山の景観も凄い 陸上から高い建物や山を見上げるのと同じように『うぁぁぁぁぁ…』と見上げていて気づいたら基本姿勢の流線型の間逆、仰向けになって泳いでいました(意識なければそんな器用なこともできるんだなぁ…
あのまんまプカプカして時間制限なく過ごせたらサイコー…… いいっ、いいなぁっ いつかは私もダブルタンク…(デュアルSPなんて何年後だ?)

ポンポーンと2本潜った後、お弁当を食べたのですが、いつも通りおいしいお味噌汁とイカ焼を提供してくれました。その横で今回はこんな珍しい景色?を発見

    
    タンクの上でイカが干されています(笑)

    
    それが目の前でドラム缶の上で焼かれ…
     (写ってる足は船長さん)

熱々で柔らかくっておいし~の
さらに今回は3ダイブ終えたらなんと…

    
    イカ大根を提供してくださいました。
    これもまた、おいしくって
    味も暖かさもありがたさも染みる染みる。



こんな感じで16人全員が“伊豆山で3本”という企みを無事に果たして2日間で6本満足して帰ってきました。お店に帰ってからはゲスト13人という人数のためゆっくりログ付けログ回し、なんてところではなくみんな好き勝手にログ回しだけはして、ログ付けは各自で。なんて状態でした(笑)
ん~、楽しかったなぁ



気温:15℃
      潜水時間 最大深度  水温  残圧(bar) 透明度
<1本目> 29min  22.2m    20℃  170→ 30    15m
<2本目> 35min  20.9m    19℃  180→ 40    12m
<3本目> 32min  18.3m    20℃  180→ 30      8m


DiveNo.31~33 2009/12/5 獅子浜 DPVSP

2009-12-14 22:35:26 | SP+Fun Diving
今回は私の所属する店舗で年に1回組まれる特別なイベントツアーに参加してきました

メンバーはこうちゃん、杉ちゃん、おかぴー、ちゃー、うっちゃん、なるさん、ひかりちゃん、えむ、そがっち、ジョニーさん、くっさん、まっきー、私とイントラ3名(Tくん、Sさん、Yちゃん)の総勢16名。車はハイエース2台。ここまで人数の多いツアーは初めてです


特別なイベントツアー といっても…「いつもの目的:潜る」に「宴会」がプラスされるだけ(?)の「みんなで潜って、おいし~ご飯で宴会して、ちょっといいトコロに泊まって、また潜って遊び倒そう!」というツアー。
いつもと違うのは泊まる施設がちょっと良い所なのと「今夜は飲むぞ~ 騒ぐぞ~」という心意気が早朝からメンバーの表情に蔓延していることでしょうか…(笑) 私は飲める方ではないのであまりいつもと変化ないですが、まぁ、ワイワイする中にいるのは楽しいですしね あっ! もう1点いつもと違うところがありました。いつものお昼ご飯はお弁当なのですが今回は初日に限りイントラさん手作りのご飯。それもこの年1の特別なツアーならでは。何せ2本潜った後のおなかぺこぺこダイバー総勢16名がみんな「おなかいっぱい」になっても残る量…。準備するの大変だっただろうなぁ…

イントラさん達手作りのおにぎり と 豚汁
  
 (あっ、また潜る前に食べ物の写真

土曜日の朝出発、日曜の夜帰りで2日間遊び倒すこのイベント、今年のテーマは「Challenge」(テーマがあったらしい
マジメなショップなので飲むぞ空気満載のイベントツアーと言えど、
 ・ ダイバー・プロパルジョン・ビークルSP
  (通称:スクーターSP、以下DPVもしくはスクーター)
 ・ ドライスーツSP
 ・ デュアル・シリンダーSP(タンクを2個使う)
の3SPがあり、私はDPVSPを受講。

私の所属するお店(店舗でなく)では今まで獅子浜でDPVを使ったことがなく、初の試みだったそうでまさにチャレンジ。
DPVとは通称の通り水中のスクーターで、
水中でヘルメットかぶって、腰掛けて、エンジンかけていざ発進
…っというわけではなく、飛行機の羽の下にあるプロペラが入ってるところを手に持てるようにしたものを想像してもらえると近いと思います。あれを手に持って水中を進みます。重みは感じないし、もちろんフィンキックは不要なのですが、抵抗を少しでも減らす体勢をとることが望ましいため自分に引き寄せて持っていなくてはならず腕や手は疲れてきますが、逆にフィンキックが不要なので手に持つだけでなく足で挟んで乗ったりもします。1本目で試したときはうまく乗れなかったのですが、2本目ではそれなりに乗れました 乗れてしまうと手が自由になるし、流線型も取り易いので楽で速い。シャチが足を押してくれたらこんな感じかもなんて。

スクーターのおかげで結構広い範囲まで行け、獅子浜の今まで行けなかった場所へも行けました。フィンキックで進むのに比べて行動範囲が広がって楽しいし疲労度も低くて楽で。スクーターはとっても「楽楽」です。
ただ…スクーターの音や振動に驚くのか魚が逃げたり隠れたり… そんな姿を見るとやっぱり人間の“楽”のために持ち込んじゃいけないよね…、船のエンジン音に頭おかしくなっちゃうのもわかるよなぁ…とちょっと反省
スクーター自体の数も使用可能ポイントも限られるため、次いつ使うかはわからないのですが『取らなくてもいいSPだったかなー』なんて思ってしまいました。
 いつかシャチと潜るときはスクーター必要だな。シャチが速くて人間のフィンキックじゃ追いつけない。う~ん、取っておいてよかったSPかも

初日は最初の2本はスクーターだったため水中写真はありません。
しかも3本目は雨が降ってきてしまったので水中の景色も薄暗く、みんなで撮った写真もこんな感じ…↓(フラッシュとどかず)
  
左から2番目が私、一番左の…かっぱフードかぶっているのが470本を潜っているベテランダイバーでバディのなるさん。関西出身の陸でも水中でもおもしろい人でした。(この写真はうっすら見える棒に一応みんなで腰掛けているんですが…


Yちゃん撮影の写真の中にこんなお魚がいました。図鑑と見比べたところアカオビハナダイという種類のようです。
  


この獅子浜の3本目でそがっちがなんと100本を迎えました。話を聞いたらどうやら『一緒にお祝いしてくれる人達が1人でも多い方がいい』という理由でこのイベントに合わせて本数調整をしたらしい
100本はまだまだだけど50本がちょっと見えてきたし、そろそろどこの海で50本にしようか考えなきゃな~ …ハマっ子らしく…獅子浜!?(笑)


3本潜った後は江の浦まで戻り、磯料理の一吉丸さんで夕飯と称した一次会 平目の活き造り、サザエ、まぐろ、かんぱち、ホタテ…あとは…あとは…忘れたけど、どれも新鮮でおいしいお刺身の「山」と海鮮鍋(〆はラーメンとお雑炊)、どちらも量がまたも凄いんだけど、おいしいから食べてしまう♪ (『早く食べようよ~、おなかすいたよ~』の圧力に負け写真がブレちゃいました(笑))

   
           

その後、宿泊先へ向かって2次会
ダイビングに絡ませたゲームをしたり罰ゲームで仮装したりと…いやぁ…凄かった…
ここだけの話ですが(不特定多数に公開してるブログなのに(笑))、生まれて初めてあの「スワン」を着ました…。書くべきか書かざるべきかそれが問題…なぁんて思いましたが、まぁ…長い目で見れば、たかだか3~4時間の恥なんて…恥なんて…恥…です…。……ホントあんな経験2度と…いえいえ、いやいや、貴重な人生経験を積みました (でももうイヤ
解散は…0時頃だったかなぁ…。

実は就寝前の連絡でなんと翌日は6:30起床の指令が発令
『いつもなら7:00以降じゃん、なんで?』と思ったら、伊豆山のコンディションによっては獅子浜へ変更になる(と移動時間が長くなる)かもしれないのと、伊豆山OKでもやっぱり他のダイバーが来てないうちがキレイだし早く起きて損はない♪早く起きたなら3本いっちゃおう という意気込みがその理由。漁港の方に事前に許可を頂いていたのかは不明ですが、そんなChallenge計画。(もはや“Challenge”ではなく“企み”の域?(笑))

朝早起きして3本潜って、熱さや満腹さにふぅふぅ言いながらいっぱいおいしいもの食べて、みんなで遊んで飲んで騒音気にせず騒いで…『明日は無事伊豆山に潜れたらいいなぁ』と思いながら、すとーんとグッスリ眠りました




<余談>
“2度あることは3度ある”と言いますが、その言葉通り実は今回もあのジンクスが… そうです。“本当なら”初日は江の浦だったのに“またも”獅子浜へ変更になったのです 出発の前日、ショップから届いたメールを見たら
「最近の風の影響で海況よくないので江の浦やめて獅子浜に変更」
の文字列が…
江の浦+所属する店舗+私=獅子浜 という式がホントに成り立ちそうです…。決して獅子浜が嫌いなわけじゃないのですが、こうも重なると「ハハ… 」です おかげで獅子浜%が13/33となりました。
江の浦行きたかったら他店舗で申し込むしかないのかなぁ…



気温:13℃
      潜水時間 最大深度  水温  残圧(bar)  透明度
<1本目> 36min  20.1m    19℃  160→ 40    10~12m
<2本目> 39min  17.8m    19℃  160→ 50    10~12m
<3本目> 31min  16.7m    19℃  160→ 70    10~12m