サポート隊の日々

サポート隊員hidekoの雑記帳

インサートホール作成・№4 その3

2005-09-27 01:47:32 | ★インサートホール作成
東京都 平井様からのオーダー

★9/24の続き・・・

インサートホール作成の前にエッジ陥没の修正と
滑走面の張替え作業からしなくては・・・
 
 補修箇所の現状は9/24のブログで紹介したこちら↓
 

 Aライン周辺の滑走面素材が浮き上がっていて
 接着が剥がれてきているようでソールが凸凹してます。
 そしてBラインのエッジ際が隙間が出来ています。
 (爪楊枝の先が3ミリほど入る僅かな隙間ですが)
 ここもエッジが押されて外側へ若干いびつに膨らんでいます。


~~作業行程~~

1)A~Bラインに添って滑走面を3センチ幅で剥がします。
 ペンチで引っ張っただけで簡単に剥がれた。
 本来はのみで削り起こすんですが・・・

 先にエッジを少しづつ丁寧にたたき出し
 元のきれいなアーチに復元作業から開始。
 叩き過ぎるとエッジをますます伸ばす事になるし
 そうなると後が厄介、ここは慎重に丁寧に・・・
 
 ただし、陥没で一度エッジが微妙に伸ばされている為、
 若干いびつさが残ってしまいますが出来るだけ以前より
 陥没跡が目立たないように修正。
 
 何とか見栄えのいいアーチに戻ったかな?

2)アーチが戻ったところで先にBラインの滑走面を
 エッジ際にきっちり仮接着。熱プレスして1時間待ち!!


3)プレスを外し次には浮き上がった滑走面を半円に抜き取ります。
 出来るだけ小さい方の型抜きを使用したかったのですが
 範囲が広くて大きい型で抜き取る事になります。
 ついでに貼り付ける新しい素材もカットします。↓


 


 抜き取った補修箇所がこちら↓
 

 滑走面がしっかり接着されていると中のエッジモールは
 サビないのに、滑走面を剥がしたら案の定真っ赤にサビてました。
 ボードが到着した時もしかしてそうなっているのではと
 実は心配していたんです。
 サビてるとその部分の接着が弱くなりますから出来るだけ
 サビは除去します。

 特にこの部分はシャベルでもありまた雪接点でも
 ある為、ターン時に結構ここ負荷が掛かりますから
 剥がれないようにしっかり接着します。

4)接着剤をたっぷり塗り切り抜いた新しい滑走面を
 貼り付け接着!
 
 切り取る素材は、熱プレスで加熱しながら接着する為、
 素材の伸び率も考慮して貼り付け素材をカットします。
 素材が丁度良すぎれば素材が伸びて盛り上がり歪むし、
 ゆとりを取りすぎれば隙間ができる。
 そこは感と経験が試される所!!(^_-)-☆
 
 プレスを外せばきっちり密着のはず・・・

 そして素材の張り付けた画像をと思ったら、
  まずい!ぶれてる~~~(^_^;)


その画像は明日公開 
 そしてインサートホール作成します。


重傷を扱う事はチュンナッパーの腕を磨くいい機会です。
でもそれはユーザーさんの悲しい出来事と犠牲の元に
 勉強させて頂いている訳ですから
 しっかり復元できるように腕を磨き
  喜んで頂ける修復に勤めます!
 
 頼れるサポート隊長になりたい!!

傷を負った板は可愛い相棒でしょう。
 少しでも長く雪面で活躍させてあげて下さいね。
  雪板をこよなく愛する皆さんへ