トーキング・マイノリティ

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『トルコ狂乱』その後 その三

2013-08-06 21:10:26 | 歴史諸随想

その一その二の続き
『トルコ狂乱』とは無関係だが、『美しきオスマン姫君の逃避行』(2011年09月14日)というブログ記事に見るエピソードは興味深い。青年トルコ人革命指導者で、第一次世界大戦時にドイツ側に立ち参戦したエンヴェル・パシャは、メフメト6世の姪ナジエ内親王と結婚していた。敗戦後、夫は帝都イスタンブルを脱出したが、ナジエは子供と共に館に残される。その館に兵士を引き連れ、フランス陸軍司令官のフランシェ・デスペレイ将軍がやって来る。エンヴェル邸を自分の宿舎にするためであった。そしてエンヴェルの妻子には、「24時間以内に家を出て行くように」と命じた。

 この時ナジエは2人目の子供を妊娠しており、しかも病に罹っていた。僅か1歳の娘も両肺を病み臥せっていたという。にも拘らず、占領軍は医者を呼ぶことを禁じたうえ、執事や義理の父たちをも追い出し、逮捕してしまったそうだ。管理人氏は「おバカ将軍」「虚栄心まるだしのとんだ田舎者」等、ユーモア混じりの表現を使っているが、騎士道精神の欠片もない振舞いである。スケールは劣るものの、オスマン帝国第9代皇帝セリム1世の綽名「冷酷者(ヤヴズ、Yavuz)」が相応しいだろう。『トルコ狂乱』での欧州人を非難する台詞そのままだった。
奴らは身内に対してだけ文明的で、その他の国の人間には野蛮なんだ」「そうですとも。“白い人食い人種”ですよ、奴らは」(143頁)

“人食い人種”のほうがまだ人道を重んじているのでは?と思うのは私だけか。現代でもおフランスには人権とファッション、料理の国と憧憬を抱く日本人が多いが、非キリスト教圏で平然と野蛮に振る舞っていた気質は修まったのやら。フランスは欧州でのアルメニア人虐殺問題の急先鋒の国でもある。トルコ共和国も報復と言わんばかりに、アルジェリア戦争での虐殺は百万人に上ると主張したこともあった。

『トルコ狂乱』エピローグで、著者は共和国がオスマン帝国から遺産として引き継いだものをこう列記している。
1,300万人の人口、原始的な農業、無に近い産業、鉱山の大部分、港、当時敷設した鉄道は外資系企業が運営していた。中学校と高校あわせて153校、大学は1校のみ存在した。国民の7%しか読み書きができず、女性に至っては識字率1%ですらない。中学校では543人、高校では僅か230人の女学生がいた。
 国家経済の観点からは半植民地同然で、1人当たりの年間国民所得は4リラ、1人当たりの平均公共支出は50クルシュである。あらゆる分野で基礎が不十分であった。学術研究や思想的な面から見ても無に等しい水準であり、学問のなんたるかを解さぬ、古典至上主義で不十分な神学校だけに任されていた…

 これが事実ならば、19世紀末の日本よりも後進的だった。著者が「概してトルコは全般的に多くの分野で、中世と変わらぬ暮らしぶりであった」と断定したのも無理はない。三大陸に君臨した大帝国の遺産としては言葉もない。この時点でトルコ女性が将来男性と同じく医師や技術者、弁護士、市長、議員、大臣といった役職に就くことは想像するのも難しかった。
 アタテュルクが没した時(1938年11月10日)、トルコは国内に鋼鉄産業、国防産業を興したお蔭で、飛行機や潜水艦を自前で調達出来るまでになっていたそうだ。港や鉄道は国有化され、3千㎞もの新たな鉄道が敷設された。

 現代でもムスタファ・ケマルに対する敬意を失わせ、国民闘争を過小評価したがる輩は確実にいるし、日本にもその協力者若しくは心情的支援者らしき者がいる。やれクルド人を弾圧した、アルメニア人虐殺に対する責任を巧みに逃れた等の意見はネットでも見かけた。クリスチャン又は教会の催しに参加するキリスト教シンパなら、その類の主張も当然だろう。米国以外に中露のムスリム弾圧を批判する人なら良識派と言えるが、少なくとも私は米軍の中東侵攻を非難する者で、中露のそれにも言及した人を見たことがない。

 一部始終がでたらめの誹謗中傷に満ち、誤解を与えるような形で歪曲した無神経な記事や書類が出版されているのは日本も同じなのだ。若者たちの耳にこの手の嘘と中傷を囁き、歪曲した話を真実であると信じ込むように仕向けられ続けている。さらにトルコより始末が悪いのは、国内のメディアにその類が蔓延っている。日本をこき下ろし、過小評価し、否定することに熱中するのは異民族とは限らない。

◆関連記事:「オスマン帝国末期の中東
 「「独立国」トルコの実態
 「アルメニア人虐殺事件
 「クルド問題-複雑化の背景

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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いわゆる…… (のらくろ)
2013-08-08 20:46:31
>一部始終がでたらめの誹謗中傷に満ち、誤解を与えるような形で歪曲した無神経な記事や書類が出版されているのは日本も同じなのだ。若者たちの耳にこの手の嘘と中傷を囁き、歪曲した話を真実であると信じ込むように仕向けられ続けている。さらにトルコより始末が悪いのは、国内のメディアにその類が蔓延っている。日本をこき下ろし、過小評価し、否定することに熱中するのは異民族とは限らない。

我が国における上記の典型例が「戦前戦中朝鮮半島出身売春婦問題」であることはこのブログの読者ならいわずもがなであろう。

上野千鶴子、田嶋陽子などの「自称フェミニスト」らはこの問題で「姦国」の尻馬に乗っかり旧日本軍、日本政府を責め立てているが、この「事例」を知らないはずがないのだ↓
http://www.youtube.com/watch?v=R_BqLu8F9Z4

この「姦国」野郎が突出した例でないことは、呉善花の「新・スカートの風」の冒頭にしっかりと書き込まれている。わかっていながら「自称フェミニスト」は「姦国」の尻馬に今日にいたるまで乗っかっているのだ。どこがフェミニストだ? 笑わせるな。

このイシューについては長くなるので今日のところはこれにて打ち切り。
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RE:いわゆる…… (mugi)
2013-08-09 21:40:25
>のらくろ さん、

 リンクされた動画、実はТV生放送時に見ていました。ブスをこき下ろす「姦国」♂自身がブサメンなのは笑えますよ。コイツは整体師ですが、面の整形はしなかった?或いはしてもあの程度だった?前に2ちゃんねるを見た時、整形大国「姦国」を嘲笑するカキコがありました。それに対し、こんな意見も。
「顔のことは許してやれ。それでやっと見られる顔になるのだから」

「新・スカートの風」は未読ですが、呉善花氏は里帰り時に入国拒否されたそうですね。氏の様な人物はあの国で生きられない。
 対照的に上野千鶴子、田嶋陽子などの「自称フェミニスト」らが、日本に居座るのは身体生命が保障されているからです。学位があってもあの輩の正体は、隣国の雌犬同然。もっとも本物の雌犬にも劣りますが、日本の自称フェミなど隣国の靴舐めでしょう。これがトルコなら、まず身体生命の保障はない。あの類の自称フェミがマスコミに登場するのも、極めて意図的です。

 ご存知かもしれませんが、上野千鶴子が男子中学生の性処理問題について触れていたのは、同性から見ても阿呆としか言いようがない。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1741599.html

「わたしだってもっと若ければ…」は噴飯モノ。「まず覚えていてほしいのは、異性とつきあうのはめんどくさいってこと。友達になるだけでめんどくさいのに」と言っているのは、もっと若い時点でも異性と縁がなかったのでは?さらに同性愛者でもなさそう。臆病で物ぐさ者ゆえに、“お独り様”になったとしか思えない。
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酷すぎ(笑 (クッキングホイル)
2013-08-11 19:45:10
のらくろさんご紹介のYoutubeはあまりにも酷い発言ですね。びっくりしました。これ、放送されたんですよね。

この人物は、心の底から本当に自分の思っていることを発言しているのか、何か打算的な、たとえば整形で儲けている人だからとかいう理由があって不本意ながらこの発言をしているのか、どっちなんでしょうか?
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RE:酷すぎ(笑 (mugi)
2013-08-11 21:48:50
>クッキングホイルさん、

 先のコメントで書いたように、あのYoutube動画はТVで既に見ていました。例え整形であっても美人がイイというのは男性のホンネでしょうけど、ここまであからさまに言うのは珍しい。ТV番組特有のヤラセにしては、度が過ぎています。あれほどムキになって発言しており、不本意には見えません。

 民放なら美容整形のCMも当たり前だし、価格の安い韓国に行って整形を受ける日本女性もいるとか。マイケル・ジャクソンが有名ですが、芸能人なら男性でも美容整形をする人もいます。あれほど整形を繰り返した心理は理解不能ですね。美への強い憧れよりも強迫観念的な印象があります。
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それが「(南北)朝鮮」だ! (のらくろ)
2013-08-12 21:52:26
クッキングホイルさん

>のらくろさんご紹介のYoutubeはあまりにも酷い発言ですね。

私は「別に……」という感じでした。この動画より先に、前のコメントでとりあげた「新・スカートの風」でのエピソードを知っていましたからね。

「姦国」人は自国でのやり方が国外でも通じると「大勘違い」しているので、あの動画のような発言を(さすがにもう少しあたりは柔らかくしたようだが)、アメリカ留学中にホストファミリーの開催したパーティーでやらかし、ホストファミリーのママが烈火のごとく怒り、叱りつけたというエピソードが、「新・スカートの風」の冒頭で取り上げられたエピソードなのです。より具体的には、すでに文庫になっているのでお買い求めになってお読みになればよいでしょう(もちろん古本でも可)。

「姦国」がいかにフェミニズムの対極にある国かは「ライタイハン」問題や「コピノ」(コリアンとフィリピーノからの造語。意味はお分かりでしょう)問題を起こしているなどはまだ可愛い方で、大陸支那や朝鮮半島の男女出生比率が、国際的には105対100のところ110対100、甚だしきは130対100というとんでもない比率になっているのです。何をやったらそうなるかはいわずもがなでしょう。

とにかく田嶋陽子の朝鮮「担ぎ」がいかにひどいかは、この動画からもわかります↓
http://www.youtube.com/watch?v=HM4OBHqXA3s
これは竹田恒泰の「クリーンヒット」を楽しむ動画ですが、ところどころに入る「田嶋野次」を聞いていれば、このBBAがいかに偏向しているかおわかりいただけるでしょう。


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Re: それが「(南北)朝鮮」だ! (のらくろ) (クッキングホイル)
2013-08-13 22:03:11
のらくろさん、ありがとうございます。「新・スカートの風」、まだ読んでいませんでした。早速アマゾンで購入して読んでみます。

>何をやったらそうなるかはいわずもがなでしょう。

これは全く酷い話ですね。日本でも昔はそういうことをしたという話を聞いたことがありますが、特に多胎の場合など。しかし現代社会においてそれはあまりにもあまりな話です。

それにしても田島氏はフェミニズムを標榜しながらなにゆえに反フェミにズム社会にシンパを示すのでしょうか、そこがわかりませんでした。
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RE:それが「(南北)朝鮮」だ! (mugi)
2013-08-13 22:48:47
>のらくろ さん、横レスさせて頂きます。

『ここがヘンだよ~』での「姦国」♂の発言ですが、相手が日本人の女なので思う存分罵倒し、同民族の相手にはここまでは言わなかったのではないか…と私は思っていたのです。しかし、アメリカ留学中でもこのような発言をしていたとは呆れました。インドや中東の留学生でも自国との習慣を違いを弁えそうなものなのに、やはり「姦国」の小中華主義は永遠のようですね。

「ライタイハン」問題は知っていましたが、「コピノ」という造語は初めて知りました。検索したらwikiにもありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%8E

 にも拘らず、日本のマスコミでは日本人とフィリピン女性との問題はクローズアップしても、「コピノ」は絶対に言わない。「ライタイハン」さえネットで知った造語です。
 他紙は不明ですが、河北新報はインドの男女出生比率は取り上げても、大陸支那や朝鮮半島のことは決して載せない。インドの輪姦事件は報道しても、大陸支那や朝鮮半島の性犯罪はもちろん、後者がレイプ大国なのは絶対書かないのです。

 デムパ発言ばかりなので、ブタジマが出る時は「たかじん~」はまず見ません。そのためリンク先の動画は初めて見ました。もう1人の女ゲストも酷い。次の動画コメントには完全に同意します。
「田嶋陽子の「引っ越しても同じことを起こす」は笑った。性格の悪いブスは、どこの国に行っても嫌がられ、同じように自国を恨んで暮らすだろう」

 ブタジマは偏向しているというより、確信犯なのでは?この類でなければТVから締め出されるし、登場するのは「姦国」上げの芸人や文化人ばかり。コイツは女をダシにする本物の女の敵です。
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よくあることですよ (のらくろ)
2013-08-14 20:06:57
クッキングホイルさん

>それにしても田島氏はフェミニズムを標榜しながらなにゆえに反フェミにズム社会にシンパを示すのでしょうか、そこがわかりませんでした。

「戦前戦中朝鮮半島出身売春婦問題」は最初から無理筋で、当初から数々の矛盾が指摘されていて、黎明期のフェミニズムは防戦一方だったので、その問題で味方になってくれる勢力ならなんでもよかったというのが「姦国」野郎と「野合」するハメになってしまったんでしょう。ですが、上野などはフェミニズムとしてこの問題を取り上げていたのに、「姦国」野郎は当然に「ナショナリズム」だと声高に主張した。それで「姦国」野郎とは決別して「戦前戦中朝鮮半島出身売春婦」本人とその支援者のうち女だけに限定すればまだしも筋はほんの少しでも通ったものを、「姦国」野郎のち○○を咥えこんだままだったので、こういう体たらくになった。こういう経緯がこれに秦郁彦のインタビューとして出ています↓
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AA%E3%82%89%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E3%81%AB%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E5%BE%93%E8%BB%8D%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-OAK-MOOK/dp/4775520962/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1376476274&sr=8-2&keywords=%E5%BE%93%E8%BB%8D%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6
ムックなので増刷はないと思われます。興味がおありならお買い求めはお早めに(私は入手済み)。

つまるところ、手段の目的化。これ自体はよくある話ですが、それがバレても認めようとしないのがあの連中。でも
探せばこういう論考もある↓
http://blog.ohtan.net/archives/50954166.html
これでああいう連中の「性奴隷」主張は覆せる(向こうは絶対認めようとしないだろうが)。それと、声高に主張する「姦国」も「有罪」というのは、こちらのブログに寄稿しました↓
http://79909040.at.webry.info/201305/article_6.html#comment
「トラ・トラ・トラ」にも出てくる日本軍機に向けて機関砲を発砲する黒人兵。実はあの後「懲罰」を食らっているのです。その理由?「当時の黒人兵は武器を取ることが米軍内で御法度だった」から。この不名誉が雪がれるのは1990年代だったといいますから、それに引き換え日本帝国内の朝鮮半島出身軍人がいかに高位まで上っていたかを示しています。高位まで上ったということは、責任ある地位でもあったということです(だから今の「姦国」人は躍起になってその存在を否定しています。今の女酋長、じゃなかった大統領も父親が帝国陸軍将校であったことを否定するのにおおわらわです)。

mugiさん

>デムパ発言ばかりなので、ブタジマが出る時は「たかじん~」はまず見ません。

お気持ちは重々わかりますが、ああいう連中の失言をシッカリ記録しておけば、「被洗脳者」の洗脳を解くきっかけに使えると思います。わたしも毎回ゲンナリしつつ見ていますが、同時にHDDレコーダーに記録、一定量溜まったらDVDに焼き付け保存しています。「ほらほら、田嶋ってこんなこと主張するんだよ~。アンタの考え方と真逆だろ~」という機会が訪れたら素早く提示するために。

御母上も岡崎トミ子の正体を喝破して、先日の選挙で落選のために票を投じるまでになったではないですか。草の根としては地道な手段をあきらめることなく継続してああいう連中を確実に追い込んでいかなくてはなりません。

なお、「橋下支持」が上回った(えなりかずきの「姦国」批判でも有名になった)番組である「たかじんnoマネー」は、毎回ではありませんが土曜の午後2時あたりから東日本放送でこの4月から仙台でも放送されるようになりました。この番組には田嶋は私が知る限り出ていませんので、「委員会」よりは気軽に御視聴いただけるかと存じます。ご参考まで。
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Unknown (クッキングホイル)
2013-08-14 22:59:08
のらくろさん、ありがとうございます。理解できました。

そういえば最近ゴルフで炎上気味の某総理大臣がいる国でも、戦地でも進駐中でも何でもないのに外国の兵隊さんがいて現地人の女性を陵辱していますよね。なるほど。

ま、「なるほど」というほど同じ話ではないのでしょうけど(笑。

ご紹介くださったムック、早速欲しいものリストに登録したのですが、変な本が候補リストに表示されました(笑。

こんなのとか(爆

http://www.amazon.co.jp/%E6%82%AA%E9%9F%93%E8%AB%96-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AE%A4%E8%B0%B7-%E5%85%8B%E5%AE%9F/dp/4106105160/ref=pd_sim_b_28
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RE:よくあることですよ (mugi)
2013-08-15 21:06:22
>のらくろ さん、

 主婦ブロガーのハハサウルスさんもブタジマを見る目は厳しく、こんな記事を書いていました。
http://blog.goo.ne.jp/hahasaurs115/e/f9905983f990a1780e29eeac2140e092

 記事中の「あんな人達に「女性の代弁者」みたいな顔をして意見を言って欲しくありません」「ほ~んと疲れる田嶋センセイの「思い込み論」です」という意見は私も同感です。むしろ同性ゆえに嫌悪と敵意が強まるのです。田舎の高校卒業の私の母でも、田嶋センセイを「あれで教授?バカみたい」と謗っている程。

 残念ながら秦郁彦氏や太田述正氏のような「正論」は、中韓はもちろん欧米にも通じないと思います。太田氏が引用した日本研究者ストロースの話は興味深いものでした。米国の黒人の女奴隷なら、このような待遇を受けたでしょうか?
 しかし、ストロースも女性の権利が法的に全く認められていなかったとか述べている。これもクリスチャンの歪んだ視点であり、遠くない時代、女性の権利が法的に全く認められていなかったのこそキリスト教圏です。

 リンク先の室長さんのブログにmottonさんもコメントしており、そこから一部引用します。
「慰安婦が年季奉公といっても実質的には人身売買であり…」
「ただ、それが当時から豊かだったアメリカ人や豊かになった日韓の一部には実感として分かりません。逆に良く分かっているのは現在進行形で同じことになっている韓国政府であり、それゆえに強制連行でないと困るというのがこの問題の病巣です」

 韓国が国外に売春婦を送り出しているのは貴方もご存知でしょうが、未だに養子輸出大国という指摘もありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/hoshiyandajp/32292746.html
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