トーキング・マイノリティ

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もしもイエスが生まれなかったならば その三

2013-04-24 21:10:29 | 歴史諸随想

その一その二の続き
 Elleの出鱈目まじりの低次元ファンタジーに対し、管理人・桃栗さんは2013-02-09付で痛快な反論をしているので、こちらも紹介する。色字が管理人の返答。

>1.西暦が出来て、BCとADに人間の歴史が分かれるようになったこと。

 私からの質問を今一度読み返してみてください。私は「「救世主」イエスが生まれてこの世の何がどう変わりました?」と尋ねたのです。そして、イエス誕生が預言されているとされるイザヤ書7章にはこう記されています。

それゆえ、わたしの主が御自ら/あなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産みその名をインマヌエルと呼ぶ。災いを退け、幸いを選ぶことを知るようになるまで/彼は凝乳と蜂蜜を食べ物とする。その子が災いを退け、幸いを選ぶことを知る前に、あなたの恐れる二人の王の領土は必ず捨てられる。主は、あなたとあなたの民と父祖の家の上に、エフライムがユダから分かれて以来、臨んだことのないような日々を臨ませる。アッシリアの王がそれだ。

 インマヌエルは、「災いを退ける」はずでしたよね。西暦ができたことと救いがどう関係があるのでしょうか?そもそも、西暦は、6世紀にもなってようやく算出されているのです。つまり、それまでイエスの誕生年は顧みられなかったということです。しかも、せっかく算出されたイエスの誕生年には、数年の誤差があることはご存知ですよね。
 結局、西洋人にとってのイエス誕生とは、その程度のものでしかないのです。それで、西暦が生まれたことと「救い」がどう関係あるのですか?それに、イエス=インマヌエルは?「アッシリアの王」だったのですか?私は以前そう尋ねたのに、貴方は答えていませんね。都合の悪い質問は無視ですか

>3.西洋音楽の「ドレミファ…」が出来た。グレゴリオ聖歌が今の音楽の元になっています…

 音楽と「救い」とどう関係あるのですか?それで「災いが退けられた」のですか?

>4.キリスト教美術が多くできました。ミケランジェロレオナルド・ダ・ヴィンチラファエロ、私が好きなフラ・アンジェリコエル・グレコその他、これらの人達の絵画も無かったことでしょう。

 美術と「救い」とどう関係あるのですか?それで「災いが退けられた」のですか?

>5.今のヨーロッパ世界は無く、アメリカ合衆国も出来ていなかったでしょう。

 アメリカ合衆国と「救い」とどう関係あるのですか?それで「災いが退けられた」のですか?むしろ災いばかり増えているような気がしますが。

>それから、私は戦争を絶対に悪いものであるとも考えていません。旧約の時代、モーセが神の杖を持ち、アマレクとの戦いに臨んだ時、モーセが両手を上げていると、イスラエルは優勢になり、手を下ろすとアマレクが優勢になっていました…

 キリスト教は戦争を肯定するのですか?では、インマヌエル預言に出てきた「災いを退ける」とは、何だったのですか?

>それから、イエス・キリストが生まれたのは、世の中(社会)を平和にするためではなく、平和でない時でも、苦しみの人生にある時でも、イエス・キリストを信じる者の心が平安であるようになるためであったと思います。罪(罪に苦しむ人)の赦しも含めて。

 では、讃美歌「もろびとこぞりて」の歌詞の「平和の君」はウソだったんですね。とにかく、キリスト教は「こじつけ宗教」だということを自覚してください。
その四に続く

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