その一の続き
私的に最も関心を引いたのは、パレスチナで支援活動を行っていた日本女性が、現地のアラブ女にコロナとからかわれ暴行された事件。朝日電子版でも事件をこう報じている。
―パレスチナ自治区の主要都市ラマラでは1日、日本人女性2人が路上で「コロナ、コロナ」とからかわれ、髪をつかまれるなどの暴行を受ける事件があり、同政府の警察当局は同日、パレスチナ人の女性を逮捕した。被害を受けたのは、パレスチナを支援するNGOで働いている日本人だという。
警察や現地報道などによると、2人はパレスチナ人の親子から「コロナ、コロナ」と言われた。日本人女性が相手にスマホのカメラを向けて撮影するそぶりを見せたところ、体を押されたり、髪をつかまれたりしたという……
中近東は欧州に劣らずアジア人蔑視が激しいのは、現地に渡航した人や滞在者には知られている。2009年1月20日のブログ記事「根深汁」には、作家・曽野綾子氏によるパレスチナでの活動体験が載っている。2009-08-21付の拙ブログでも取り上げたので、再び引用したい。
―氏がガザの難民キャンプで出会った女教師の話は興味深い。教師が抗戦的な態度でアメリカを口を極めて罵るので、氏は「あなたたちはそのアメリカに経済的に助けられているんです」と言う。当時もパレスチナに対する支援額は、一位がアメリカ、二位が日本だった。だが、曽野氏に指摘された女教師は逆上、アラビア語でこう捲くし立てた。
「アメリカが金を出すのは、パレスチナに悪いことをしたという自覚があるからだ。もっと取ってやればいい。そしてこういうことをいう女(私)は誘拐してやればいい！」
所詮異教徒日本人はパレスチナ人に奉仕する下僕に過ぎず、ガザ、ラマラの女たちの振舞いは本性が出たと見るべきだろう。それでもスマホで撮影したのは幸いだった。事件で女は逮捕され、ラマラの知事や警察署長が謝罪、これを取り上げたブログ記事がある。しかしタイトルは「日本人女性に「コロナ」、パレスチナ側が謝罪も日本のメディアは報じず―より深刻な人権侵害も黙殺」。
ブログ主は志葉玲なるフリージャーナリスト（環境、人権、戦争と平和）、プロフィールに目を通しただけで典型的なサヨク活動家だった。志葉氏は「この件を受けてのパレスチナ側の対応は早かった」「パレスチナ側の誠実な対応」にも関らず、日本のメディアは報じなかったことに怒っているが、パレスチナ側の姿勢は当然至極で別に感謝する必要はない。
ラマラ知事や警察署長の謝罪は9.11時のヤセル・アラファトと同じなのだ。世界貿易センターの崩壊にパレスチナの女子供が大喜びするビデオ映像が出回るが、アラファトはビデオを必死に回収、米国の犠牲者に哀悼の意を評している。本音ではもっと金を取ってやればいいと思っても。
本来なら石油金満大国サウジが支援すべきだが、湾岸戦争（1991年）時、アラファトはイラクを支持したため、湾岸産油国からの支援を打ち切られる。
志葉氏は「パレスチナの人々の多くは親日的」と云うが、用日的と書くべきである。パレスチナで支援活動するNPOやジャーナリストはこぞって「パレスチナ人は日本人が大好き」というが、異教徒日本人の持ってくるカネが大好きに過ぎない。そして暴行された日本女性に対する志葉氏の反応は興味深い。
「身の蓋もない言い方をすれば、彼女達が怪我をしたわけでもなく、むしろここまで大騒ぎになって本人達も当惑しているかも知れない。それは彼女達の名前や所属する団体名が公表されていないことからもうかがい知れる……」
まさに「日本人が海外で差別されても日本の反差別団体は黙り」だ。もし彼女達が大怪我をしても、志葉氏のような類は命に別状はなかった、現地ではより深刻な人権侵害が起きているとでも述べただろう。
確かに女性たちの名前や所属する団体名が公表されていないのは意味深。大騒ぎになって当惑しているのはパレスチナ人だけではなく、現地で活動する日本人も劣らず困惑しているはず。女性には一片の気遣いもない志葉氏の文面も、パレスチナのイメージダウンに繋がることを仕出かした…と言わんばかり。NGОやジャーナリストもパレスチナ問題で潤っているのだから。但し日本女性の顔の画像は見られるし、現地では名前や所属する団体名は知られているはず。
人種を問わず人種差別は世界の何処でも見られ、中華思想やカースト制のようにアジアでも差別は以前として続いている。日本人も差別感情とは無縁ではなく、人類世界から差別が減少しても根絶することはない。レイシストほどきれいごとを言いたがる傾向があり、今回のコロナウイルス大流行で、それが露わになった。
未だに欧米諸国が人権先進国という幻想を抱いている日本在住の「お子さま」はともかく、それまで他国で平穏に暮らしていた日本人はこの先どうなるのだろう？海外在留邦人がヘイトに遭わないことを祈るばかりである。
◆関連記事:「パレスチナ」
「日本人医者によるガザ報告」
「イスラムシンパからのコメント」
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本人はおどけて『ヤラレタ‼』と言ってましたが、やはりショックだったようだ。
感染者数では既にドイツは日本を上回っているのに、パーティー出席を拒否ですか。もし知人がイタリア人なら拒否されなかったと思います。
とかく日本人は右も左も「親日」の言葉に弱いですよね。パレスチナの実態を隠蔽しているのは志葉のようなサヨク活動家で、記事にしたゲス女よりも始末が悪い。
ずっと日本を利用したいなら日本から信頼されていないといけません。一回だけ騙すことはできても何度もは騙せません。だから、相手が賢い場合には「用日」は合理的に自然に「親日」なるのです。
対国家だけれはなく対人関係も同じです。
本音ではどうであれ、お互いに利用し合って共に利益を挙げていることが共存共栄関係であり友好関係なのです。「偽善」を最後まで続ければ、それは「善」と同じです。
日本人は、これがおそらく世界でもっとも得意です。社会が安定している理由です。
問題は、そういう長期的な信頼関係を考えることができるかどうかです。不安定な社会ではそういう思考は発達しません。先に騙したもの勝ちになりますから。
（社会の安定と長期的な信頼関係は、鶏が先か卵が先かの問題なので、すぐには変わりません。）
しかし、国際社会においては国家は長期的存在です（政府は滅亡しても国家としては継承するから。）
だから、愚民どもがどうであれ長期的な信頼関係を考えることができない国家（政府）はバカと考えて構いません。例えば、中国政府は韓国政府よりずっと賢いので、反日をコントロールするわけです。
しかし、ネットが発達したおかげで、コントロールが難しくなっています。煽り煽られる愚民が増えたのに、相手にすぐバレるようになりました。
（コントロールが必要ない）日本人にとっては望ましいことです。
まあ分からなくもないんですが、切羽詰ってきて最早アジア人も西欧人もどちらもウイルス持ってておかしくない状況でコレですからねえ。
「アメリカン バカデミズム」というアメリカ人
の学者さんが書いた本を最近読みましたがが、想像以上に欧米のポリコレ棒の酷さに驚きました。
学問の自由というのがポリコレで失われる寸前だと
しみじみ。
つくづく感じたのですが、ポリコレは平等云々ではなく、「正義を唱える目覚めたワタクシ達カッコいい。だから崇めよ」とするための方便なんだなあと。別な理屈で上に立てるなら喜んでダブスタ
する程度のことなんでしょう。
日本の第三世界への支援も善意ばかりではなく、将来的な国益を見越しての投資なのです。それが見込めない地域はどれほど人権蹂躙が行われていても見捨てるのは欧米も同じ。
ただ、一般に中東世界は知られていないので、支援を隠れ蓑とするサヨク活動家の「専門家の意見」は信用されやすい傾向があります。メディアや中東学会は相も変わらず「中東は親日」を訴えていますが、最近はネットが発達したため、中近東の実態が一般にも知られるようになりました。これも日本人にとって望ましいことです。
長期的な信頼関係を考えることができない愚民ばかりならば、国家（政府）もバカなクズになるのは当然でしょう。韓国政府よりも北朝鮮の方が賢いとしか見えません。ただ、韓国政府の芸能人を使った「用日」は侮れません。女を洗脳するにはイケメンアイドルが最適ですからね。
「アメリカン・バカデミズム」という本は初めて知りました。検索したら昨年9月に出た本でしたね。欧米のポリコレ棒の酷さはネットでも紹介されていますが、かなり深刻になっている？昨年読んだ『シーア派とスンニ派』（池内恵著、新潮選書）には米国もまた空気を読む社会であり、ニューヨーク・タイムズのようなリベラル系雑誌や編集者に言論人は逆らえないことが載っています。
https://www.youtube.com/watch?v=RjXhF1IUuTk&feature=youtu.be
しかし、まさか自分の時代に疫病が流行って世界が激動するとは思いませんでした。ターミナル駅でも人がいませんし、個人経営の飲食店が潰れていくのは痛いですね。今の時期、公共事業も制約が大きい上に、製造業も部品輸入が滞っており、インフラ維持の点がどうなるかも心配です。
日本ではあまりニュースになりませんが、中東も大変なことになっていますよね。動画で見るドバイの夜景は美しいですが、人っ子ひとりいない！本当に信じられない光景です。
サウジも国王以下、王族約150人がも感染しているというニュースがあります。これがフェイクでないとすれば怖い。
https://news.livedoor.com/article/detail/18098597/
今年初め、これほど大規模な疫病が全世界に大流行すると想像した人はいなかったと思います。ТVで東京のアメ横の映像を見ましたが、あのアメ横さえ人がいない！これでは個人経営の飲食店はひとたまりもありません。
いつコロナが収束するのか予測もつきませんが、収まった後はこれまでのグローバル社会は一転しているかもしれません。