★
金盞香は過ぎ去った
そろそろか と待っている
待つのは 彼…
天にあるを天仙 地にあるを地仙 そして水にあるを水仙と…
呼んだ彼こそが仙――
その姿
まるで仙が 天より遣わしたかのような
馨しい香りの中に 花の咲く
季の巡り
陰が満ちる その前に
水仙が花よ 艶やかに咲け
やがて降り始める 雪の中でも開く花
それは春の訪れを 告げし花
人は その花に思いを籠めて
雪中花 と
美しい名を与え
呼び続けている――
★
著作:紫草
金盞香は過ぎ去った
そろそろか と待っている
待つのは 彼…
天にあるを天仙 地にあるを地仙 そして水にあるを水仙と…
呼んだ彼こそが仙――
その姿
まるで仙が 天より遣わしたかのような
馨しい香りの中に 花の咲く
季の巡り
陰が満ちる その前に
水仙が花よ 艶やかに咲け
やがて降り始める 雪の中でも開く花
それは春の訪れを 告げし花
人は その花に思いを籠めて
雪中花 と
美しい名を与え
呼び続けている――
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著作:紫草