『君戀しやと、呟けど。。。』

此処は虚構の世界です。
全作品の著作権は管理人である紫草/翆童に属します。
無断引用、無断転載は一切禁止致します。

水仙

2008-11-23 01:30:10 | 詩歌
  ★

金盞香は過ぎ去った

そろそろか と待っている
待つのは 彼…

 天にあるを天仙 地にあるを地仙 そして水にあるを水仙と…
 呼んだ彼こそが仙――

 その姿
 まるで仙が 天より遣わしたかのような
 馨しい香りの中に 花の咲く

 季の巡り
 陰が満ちる その前に
 水仙が花よ 艶やかに咲け

   やがて降り始める 雪の中でも開く花
   それは春の訪れを 告げし花

   人は その花に思いを籠めて
   雪中花 と
   美しい名を与え
   呼び続けている――

     ★
                 著作:紫草
コメント    この記事についてブログを書く
« 宇津田姫 | トップ | ともし火 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

詩歌」カテゴリの最新記事