天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『蛇姫様』市川雷蔵主演

2012年07月16日 | 時代劇(テレビ・映画)
京都みなみ会館で催されている「市川雷蔵映画祭2012」。
『蛇姫様』を観に行ってきました。

 千太郎…市川雷蔵
 琴姫…瑳峨三智子
 お島…近藤美恵子
 おすが…中村玉緒
 新免重時…林成年
 植原一刀斎…黒川弥太郎

 監督…渡辺邦男

烏山藩(?)の国家老は藩主が病床であることをよいことに、密貿易など私服を肥やし、藩乗っ取りを狙っていた。
藩主は解決のため忠臣である植原一刀斎を国許へ向かわせる。

藩主の娘琴姫は国許におり、国家老の悪事を防がんと、画策するが上手くいかず、侍女おすがと藩を憂う毎日。
おすがの実家は苗字帯刀を許されたひのき屋。兄千太郎は一刀斎より剣の指南を受け免許皆伝の腕前。
おすがが宿下がりのとき、国家老の息子一行がひのき屋で酒宴を催していると、息子はおすがに酌を催促、断った主人に立腹した息子は主人を斬ってしまう。騒ぎを止めようとした千太郎はあやまって息子の顔を斬りつけてしまう。
こうなっては囚われの身となってしまった千太郎、父より逃げろ、生きろの言葉を胸に江戸にいる一刀斎の元に助けを請うために逃げることを決意。途中になじみの旅役者の一座に役者として江戸を目指す。

■□■

なぜか町人なのに、剣の腕前が超一流で笛も上手く、男前で芝居も上手いというなんとも都合のよい主人公の雷蔵さん。
芝居はいやだと言っていたのに、最後は芸の道に生きるとまで。
途中、吉野山の静御前のような女形から、最後の琴姫との美しい舞も披露していて、雷蔵さんの美しさをたっぷり堪能できる作品だと思います。

嵯峨三智子さんの琴姫の美しさといったらたまりません。ことあるごとに変わるお衣装にも負けていません。
横顔が山田五十鈴さんにそっくりだと思いました。

意外にあっさり斬られてしまったおすがの中村玉緒さんはこういう気の強い度胸のある侍女という役柄がぴったりですね。兄妹で笛を吹く場面は美しかったです。

豪華で綺麗でちゃんばらもあり、踊りもありと時代劇はこうでなくっちゃという私好みの作品でした。

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