俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

『幻影の覇者 ゾロアーク』

2010年07月19日 03時45分17秒 | 日々のつぶやき
 休日だけどやらねばならんことが色々あってやんなっちゃう……。
 現実逃避のため、『幻影の覇者 ゾロアーク』を観てきた感想を書くよ。

 ただしネタバレしているからまだ観ていない人は読まないでね。映画の楽しみが半減するからね!!

 文字を透明にするタグを使っているんだけど、なぜか透明にならないや。
 もう一度言うけど、まだ見ていない人がこの下を読むと楽しみが損なわれますよ!!





 ゾロアークの幻影と、コーダイの情報操作。この二つに翻弄されながら登場人物たちが行動し、物語が動いていく。
 けれど騙されるのが、物語の中にいる人間だけだと思っていたら大間違い。この映画は、スクリーンの前の観客をも化かす。
 僕もまんまと化かされました。セレビィに化けていたゾロアにも気付かなかったし。グラエナとモジャンボは(前の場面で出てきているにもかかわらず)、敵と信じて疑わなかったし、そして最後のどんでん返しにも見事に騙された。こうまできれいに騙されると気持ちがいいな。
 さらにいえば、こうやって騙されることで、自分がいつのまにかただの傍観者でなく、物語の中に入り込んでしまったことに気付かされるんだ。
 普通なら観客は、主人公側の事情も、敵側の事情も分かった上で物語を追える。つまり登場人物たちより少し高い視点をもっているわけだ。
 ところがこの映画は、油断していると登場人物たちと同じように観客も騙されてしまう。そうすると、視点は物語の中の人物とほぼ同じになってしまうんだね。見たこと、聞いたことがそのまま真実とは限らない。自分の感覚がとらえた情報に疑いを投げかけながら、どれが真実なのか見極めていかなくてはならない。うまい仕掛けだ。

 物語の冒頭のコーダイの言葉、『ゾロアークの幻影はカメラさえも化かす』。カメラが化かされないのなら、ゾロアークが幻影によって作り出したエンテイ、スイクン、ライコウの炎、洪水、雷は一般人のカメラ一台で見破られてしまうはずだった。そうならないからこそ、コーダイはクラウンシティを封鎖することができた。
 ところがその特質が、物語の終わりにはコーダイの悪事を街中に認知させてしまうことになるんだから皮肉だね。
 ゾロアにかみつかれて幻影キャンセラーが壊れていたことといい。伏線がよく効いている。

 スキマスイッチの『アイスクリーム シンドローム』も爽やかでよかった。
 急がないと溶けて消えてしまうアイスクリームは、ぼやぼやしていると過ぎ去ってしまう夏のきらめきを象徴しているようだ。
 ぜひCDを手に入れて、歌えるようになりたいです。

 色違いのエンテイ、スイクン、ライコウが出てくるのもよかったな。最初はコレ、前売り券のおまけだけで本編には出ないだろうと思っていた。それがちゃんと出てきて、特別なわざ(フレアドライブやエアスラッシュ、はどうだん)も使ってたからちょっとうれしい。
 ただなー。劇場でもらえるセレビィのわざが、『わるだくみ』でなく『ほたるび』なら良かったのに。その方がイメージに合うよね?

 総合的に言って、とてもすばらしかったと思う。
 ただわからんこともあるけど。ゾロアが他のポケモンに化けると、そのポケモンの能力も使えるようになるのかな? セレビィに化けたとき『オイラ飛べないゾ』って言ってたけど、あとの場面では飛んでいるような? ハッ!?
 ……もしかしてあれは、ドーミラーの念力で浮いていたのかな!?
 うおおお。また騙されていた。
 けど化けたポケモンの能力が使えないなら、ポポッコに化けても浮けずにそのまま落下しちゃうんじゃないかと思うんだけど……。
 わからんなぁ……。