プロポーズ小作戦43
ちなみにこの通信内容を、久しぶりに星刻の声を聞きたいとせがんだ天子は傍受していたりした。
可愛い女の子と聞いて即出てくる名前。どきどきした。星刻の声が自分の名を言うと。
そして聞こえた声に、危うく通信機を落っことすところだった。
そんな天子の心を知らず、戦場にそぐわない会話は続く。
「うん、アーニャもかわいいだろ。このごろは結構色っぽくなってるらしいし」
「はぁ」
「背も少し伸びたし、胸も多少増えたと書いてたぜ。ま、私の好みからすれば不足だけどな」
あぁそういえば、ジノはカレンにちょっかいかけていたと星刻は思い出す。
あの状況で恋愛もするなんて、若い者には余裕があったのか。
そういえば藤堂も結婚したそうだし。
星刻は新婚の寝屋をじゃましたのに気が付いていない。
第一、星刻は藤堂が誰と結婚したのか聞いてすらいない。
そういう方面に頭がまわりつかない、これが義父となった高亥なら確実に相手を感動させる贈り物を届けていただろう。そういう部分が星刻は基本的に軍人だった。
ちなみにこの通信内容を、久しぶりに星刻の声を聞きたいとせがんだ天子は傍受していたりした。
可愛い女の子と聞いて即出てくる名前。どきどきした。星刻の声が自分の名を言うと。
そして聞こえた声に、危うく通信機を落っことすところだった。
そんな天子の心を知らず、戦場にそぐわない会話は続く。
「うん、アーニャもかわいいだろ。このごろは結構色っぽくなってるらしいし」
「はぁ」
「背も少し伸びたし、胸も多少増えたと書いてたぜ。ま、私の好みからすれば不足だけどな」
あぁそういえば、ジノはカレンにちょっかいかけていたと星刻は思い出す。
あの状況で恋愛もするなんて、若い者には余裕があったのか。
そういえば藤堂も結婚したそうだし。
星刻は新婚の寝屋をじゃましたのに気が付いていない。
第一、星刻は藤堂が誰と結婚したのか聞いてすらいない。
そういう方面に頭がまわりつかない、これが義父となった高亥なら確実に相手を感動させる贈り物を届けていただろう。そういう部分が星刻は基本的に軍人だった。