こんばんは。
詠題:古 | |||||||
春雷や本物だった古き壺 | |||||||
若葉して黙の中なる古道かな | |||||||
立春や古代より吹く風の道 | |||||||
こでまりや切り捨ててきた古い町 | |||||||
春風や太古に届く古き井戸 | |||||||
寝汗また古稀の夢見る進級不能 | |||||||
朧夜の古墳へ語り出す古墳 | |||||||
松の花古着の好きな女の子 | |||||||
木堂忌古りし恩師の金時計 | |||||||
古里の人みな優し桃の花 | |||||||
懐古するばかり蒲公英廃校舎 | |||||||
アベックの死語と古びし花の下 | |||||||
今古典的蝦蚪欠きてんてこ舞い | |||||||
古傷をソフアーに舐めて恋の猫 | |||||||
古書店の無口な親爺啄木忌 | |||||||
ブレイカー古き配電盤の春 | |||||||
一頻りうからの噂古茶を汲む | |||||||
仰ぎ見る桜名所の古木かな | |||||||
声の出る古今和歌集朧の夜 | |||||||
古寺若葉首傾げたる一神将 | |||||||
テーマ:色 | |||||||
黄砂降る仁王のぎょろりとした眼 | |||||||
音階はドシラソファミレ春の虹 | |||||||
花吹雪無色を強く感じたり | |||||||
柿若葉蛍光色のランドセル | |||||||
桑摘みか賄賂黒い輪過密枠 | |||||||
冴返る上下分からぬ抽象画 | |||||||
桜蕊降り嘘にある赤と白 | |||||||
七色の夢の声する巣箱かな | |||||||
囚われの曼荼羅の色初つばめ | |||||||
色鉛筆赤を失くして春の虹 | |||||||
踏み歩く赤青黄色春の色 | |||||||
二重三重たしか三色春の虹 | |||||||
晩白柚黄色ボールでティラピスす | |||||||
不意打ちの恋縺れ合う蝶白し | |||||||
万の色眠る球根チューリップ | |||||||
藍植えるだからといって何もせず | |||||||
立ち止まりデモに手を振る白日傘 | |||||||
立呑の暖簾赤らむ日の永き | |||||||
緑道や暗渠を春の水流れ | |||||||
和紙を干す村のミモザがやわらかい | |||||||
雑詠 | |||||||
勢いで咲いてしまった春よ春 | |||||||
春昼の密かな吐息吉祥天 | |||||||
うららかや富士を枕に眠る海 | |||||||
花水木無風を演出出来ぬかな | |||||||
せせらぎがあり春光がありわだかまり | |||||||
フェルメールの少女の明眸風光る | |||||||
ブランチを二人で作る朝寝かな | |||||||
安全帽の紐しつかりと新社員 | |||||||
花吹雪俄かに野良は咆哮す | |||||||
日永家暗い快楽映画な日 | |||||||
山吹や暗きを走る沢の音 | |||||||
春宵一刻ゴリラ目覚めて胸厚し | |||||||
女学生恋バナはずむ桜餅 | |||||||
真帆満てばサントロぺ迄春の航 | |||||||
たわいなき話しにゆく春ショール | |||||||
突如の解任春寒の消化不良 | |||||||
日うらうらどこかで鳥の声すなり | |||||||
葉桜のここに問われるバスワード | |||||||
流し雛ジグザグ岸を離れけり | |||||||
恋路から戻りし猫の裏表 | |||||||
★選句要領 | |||||||
★選句数 | |||||||
6句選(うち特選1) | |||||||
選外のコメントも受け付けます。 | |||||||
★締切 | |||||||
4月23日(月)24時 | |||||||
★当番(投句先メルアド) | |||||||
makietto@nifty.com | |||||||
↓選句前に再度確認しましょう。 | |||||||
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