第376回小麦句会投句一覧（2月23日選句締切）

お待たせいたしました。

今日は大歓声の一日でしたね。

兼題：春

川渡る素舟に降るや春の雪

歯の抜けて舌の置き場に困る春

等分に分けて春日のソーセージ

春よ来い新監督は三年目

もう既に出会い数々春探し

ボサノバの尽きぬ夕べや春暖炉

一年生ふくらむスカート春の風

春の夜の地震を感ずる尾てい骨

春浅し訃受けし夜半の不整脈

春立ちて百才の伯母旅立ちぬ

早春の風につかまり立つ嬰児

早春のスカートをはく九十歳

子等の弾く三味より溢る春の色

春暁の朝ドラ半分眠い青

春浅しクラムチャウダーに舌を焼く

春泥に鳩の足跡江戸城址

見慣れない車が停まる春大根

そうします春詠む夜は澄まし嘘

立春やビビンバチャーハンで夜済ます

散骨論春の夢とも現とも

紅茶葉の開く三分春浅し

テーマ：頑張れ

“頑張って”豪雪の地と冬五輪

「頑張れ」と見上ぐる夜空子白鳥引く

料峭の握り拳の筋張って

下萌の風が近づくリハビリテーション

加油台湾地震への気遣い余寒なほ

頑張るぞふと独り言大試験

頑張れと己が身を打つ春の風邪

駅伝の応援懐炉貼り付けて

頑張れと鍋焼きうどん玉子二個

咲きついで新芽ゆたかにシクラメン

自転車の鍵と鍵穴卒業す

春の雪頑張る塾の存在感

春めきて速度はやまる砂時計

春近しあと一息でゴールイン

春日の肩擦り落ちる速さかな

尻つ尾ふりＺ旗恋の猫かへる

寝る番が抱く落第頑張るね

青空を蹴る赤ん坊風ぐるま

斑雪嶺や登校の子の走りゆく

壁に貼る将来の夢春北斗

保育器の嬰のあくびや春の雪

雑詠

いぬふぐり救急隊は他市から来

梅真白大道芸の旅鞄

どちらかと言えば悪妻花大根

バレンタインの日の男子らのそわそわと

バレンタイン戸惑う父や母横目

ひらがなの母の手紙や水温む

縁側の猫大欠伸梅一輪

皆既蝕あっあアトム行く治虫の忌

単調なラジオの声や開戦日

外国船入港春のサラダフェア

軽はずみもがき引き鴨水遥か

春が来たと言えない村を揺らす風

春泥の長靴洗ふ魚市場

新雪のその眩しさに多喜二の忌

雪国の駅の足湯で列車待つ

冬薔薇骨の髄までリアリスト

二駅で化粧仕上げる暖房車

氷上の悲恋貫くジュリエット

木蓮にふくらむ莟爪化粧

憂き人の拾う言の葉黄水仙

恋猫の修羅や火宅を嘲笑ふ

★選句要領

★選句数

６句選（うち特選１）

選外のコメントも受け付けます。

★締切

2月23日（金）２４時

★当番（投句先メルアド）

makietto@nifty.com

↓選句前に再度確認しましょう。

☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください。