インターネット小麦句会(12月分)
おひとり一句を『麦』句会報に掲載しています。
12月分は以下のとおりです。
迷い来て湯の香に消ゆる冬の蝶 道人
祠めく電話ボックス暮早し アネモネ
雪女郎寄るかも知れぬなんでも屋 敏
鳥を撃つ音か一村冬に入る 珠子
良妻の仮面を外す日向ぼこ 餡子
棟梁の話し短し焚火の輪 春生
凩やスープカップに耳ふたつ あちゃこ
古い男を演じて夜の実南天 宙虫
温泉煙の絡みて冬の雲一朶 幹夫
短足の犬の蹴散らす落葉道 瑠璃
短日の齟齬珈琲と飲み干しぬ アゼリア
お下がりの外套袖が短くて 泉
歳末も走り借りしは持つまいさ 吾郎
秋深し猿の遠音の峠道 仙翁
新蕎麦粉買いに立ち寄り長話 多実生
年惜しむ引退決まる競走馬 藤三彩
嵐寛の天狗を祖父と師走の夜 瞳人
走り出す君との時間冬青空 ルカ
冬紅葉走らぬ前に靴に乗る ちせい
大鍋の湯のたぎる音師走来て まきえっと
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