第373回小麦句会投句一覧（1/8選句締切）

明けましておめでとうございます。

皆さんはどんな年末年始を過ごしてますか？

母が大腿骨骨折で手術し、入院中、そして弟の法事（命日が１/２）とで、私の正月は形が変わってしまいました。

母はたいしたことなく元気にリハビリ中です。

ここに書き込むことでもないのですが、皆さんも少なからずの困難を抱えているかもしれませんが、新しい年がきました。

これから一年分の時間が用意されていると思って楽しみましょう。

では、新年第一回目の句会の投句一覧です。

 

★★★投句一覧

大歳の暮れて駅舎も駅の灯も  

数え日のヒーコーキ雲に帰る人　　

マンションが風の色変え蓮根堀り　

たそがれの街を尻目に冬夕焼　　

尾羽立て気ッ風これ見よ初雀　　

鉄骨の幾何学模様年新た　　

鉄路交差貫いてゆく去年今年

望郷の犬の遠吠え冬茜　　　

山茶花の見ている故郷への暮色　　

故郷にまもなく除夜の鐘ならむ　　

百の窓それぞれ百のお元日　　　

冬晴にホテルとダイソー並びけり

賀状貼るビル群甘き夕の風 　　　

冬の蟻いつもフェンスの向こう側

山茶花の空なら逃げる道がある　

いつになく赤山茶花の空見上げ　

年の暮娘に繋ぐ母の味 　　　

冬の暮メトロポリスを猫走る

冬はつとめて聡くなる旅の耳

元朝や雀に日課のパンの屑　

種宿す木の血脈よ去年今年　

冬薔薇戦火に流る血のごとし

歳晩のふつと珈琲モカ・マタリ　

暁の初富士を見る跨線橋　　　

煤逃げのターミナル駅人恋し　

朱鷺色のあけぼの里へ初電車 　

夕焼や人無き駅に去年今年　　

寒椿背後に回れば密談し　　　

椰子の下七面鳥のクリスマス 　

元日の常と変らぬ散歩道　　　

山茶花咲く父母在りし日も亡き今も 　

師走尽き鉄の構図の無人駅　　

冬夕焼見たくて電車乗り過ごす

列島を雪と快晴二分する　　

淑気満つ始発電車の連結器　

寒夕焼背中貫く汽車の音　　

寒天の下にうごめく大都会　　　

山茶花の紅白活ける美肌の湯　　

 

★選句要領

★選句数
６句選（うち特選１）
選外のコメントも受け付けます。

★締切
1月7日（日）２４時

★当番（投句先メルアド）
nakamusi5011naka@kme.biglobe.ne.jp

↓選句前に再度確認しましょう。
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