小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第529回小麦句会投句一覧(7月22日選句締切)

2024年07月16日 22時19分37秒 | 15日句会

毎日、蒸し暑いですね。大雨で各地に被害がでているようですし、コロナや手足口病も流行っているとか。
これからお祭りの時期なので、気を付けて楽しみましょう。

兼題:日
西日射すオレンジ色の生と死と  
風に日傘とられ老舗の和菓子店  
「さようなら」夏の日記の最後には 
九九にミス西間日増しに住みにくく 
妻失す三食不如意暑き日ゞ      
烈日の人間ドッグ血の若し    
向日葵の午後国境に通り雨 
木洩れ日を流す清流青き山     
日の丸や汗と涙の金メダル 
干天の慈雨の匂いや天赦日     
日域は祖国に在らぬ白夜かな   
千葉からの帰りはいつも西日の中     
日めくりはあの日のままに薄暑光     
児を抱(いだ)く爪の根白し日向水   
白南風の日誌に綴る今日は晴れ  
撤退のデパート跡地夏日かな 
暮れてなお紅を残せる百日紅   
夏の日に帽子が少しずれて居る     
雲海にころげ出でたる朝日かな 
土用丑の日大鍋に湯が滾る  
ミニスーパーの遅き昼食日々草  

テーマ:あつい
おいしいね聴けぬ夫の炎暑かな   
バイク便暑き公園の泥土かな      
ファミレスの椅子で炎暑を詠んでいる  
大辞林3000ページ曝書する      
液状化そのまま残る町褥暑    
炎天の戦地も見ているパリ五輪 
遠距離の恋愛成就緋のダリア 
干からびて戦車ハッチに大蜥蜴 
空焚きの夏の真昼の中華鍋    
三十二度無風午後二時マスクして  
暑き日に熱き茶啜り独り言つ    
生き字引の声が被さる蛙の夜   
全裸問え粗忽夏こそエトランゼ 
炎昼やポストの底にヤミ潜む  
赤本の棚を占領梅雨明ける  
配達夫の喉鳴らし飲む梅ジュース     
沸かさずも体温ほどに夜半の夏    
片陰の路地を折れれば日の刃  
防弾チョッキ纏い巡回玉の汗    
野良猫も逃げ出す古都の溽暑なる 
枷弛む大暑の風や海薄暮      

雑詠
窮屈な五線譜草の笛を吹く  
くちびるの薄き女汗ばむ襟足    
サングラスバックギアーを整へて 
遠のきし夏の日の綱敷の音 
遠青嶺駅舎の隅の小さきカフェ    
月月火水木金金夏期講習 
午前三時唄ゝ流る裕次郎忌   
雑草に非ず十薬ひとつかみ  
山開濁世を禊ぐ雨となり 
子燕巣立つ昔ながらの荒物屋   
質問に返す質問かたつむり 
新盆やそうだあの人忘れかけ     
青簾果実を踏まぬ様に居る       
積乱雲釣竿無心釣るばかり  
村の音痩せゆく雨の合歓の花   
氷水言いたいことを言えなくて   
風薫る五輪のパリやテロ警備 
変身の叶わぬ脱皮カタツムリ 
片蔭は檜葉の生垣昭和町  
藪蚊打つ音まで真似る幼な児は  
褥暑の中ワンピース買い清々し     

★選句要領
選句数6句(うち特選1句)
締切 7月22日(月)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿