小麦句会 on blog

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第464回小麦句会投句一覧(選句締切11/7)

2021年11月02日 07時41分57秒 | 1日句会





 

東日本と西日本の秋はまったく違っているよう。

西日本では雨はほとんど降っていない状態なうえ、ここのところ、気温は25度前後の夏日の日も・・・・。

それでも、景色だけを見ていると、同じように紅葉が平地におりてきているよう。

毎年、秋のありようは同じではない。

俳句をしていきながら、季語と現実の季節のずれが大きくなってきているように感じる。

このごろ・・・。

 

では、今回の句会の選句をよろしく。

 

★投句一覧

 

遠を翔ぶ白鳥に豊作告げにけり 

中空へ続く道あり秋の蝶   

測量の起点蓑虫ぶら下がる  

秋高しやがて更地となる生家 

東西へ畝のびのびと冬に入る 

公園に月と玩具のショベルカー

ふるさとが地層になる日泡立草

大空をなほ広げゆく刈田かな 

末枯れに身につまされる散歩かな

青空に刈田は惚れて居るのかも 

地形図に書き足す竜田姫の袖   

ユンボーが掻く冬ざれの河川敷 

白秋やたましひ誘ふ水平器   

晩秋の空気の軽さ測量す  

瓦礫の山亡き人の笑み色なき風 

末枯や解体はじむ古き村      

迂回路の目印紅葉測量士  

大地掘る重機残りて秋の雨   

電線に四音階の小鳥来る   

花野風まとい三角測量機  

秋暮る噴火を覗く測量器    

痩けし頬撫でて去にけり凩一号     

片目また瞑り秋日の測量士  

しやがむ子に重機の地鳴り冬たんぽぽ

瓦礫の町の空そして水鴨渡る   

雑草という名にあらず泡立ち草   

秋空をパネルに収むショベルカー  

睥睨し叫喚鵙になりたけれど  

デジタル庁発足秋耕くり返す  

逝く秋やそつぽのままの同伴者   

穭田に残る生きとし生けるもの   

男来て十一月の空も見ず   

たっぷりと天日の滋養稲架木立つ  

秋晴を歩みて村に花嫁来   

秋光や測量士来て変わる村   

山茶花の散り初め誘う工事音  

起重機のしばしの休み草の花    

秋草の踏まれし後の乱れかな    

家じまひの重機の唸り秋日濃し   

遠ざかる解体の音暮れの秋  

季節なきビニールハウス山粧う  

身に入むや瓦礫へ頭置くユンボ  

廃棄物みな人間のもの蚯蚓鳴く  

起重機の奪うふるさと富士の秋   

再生を阻む人心泡立草   

風と来る野球部の声泡立草    

 

★選句要領 

 

選句数6句(うち特選1句)

 

締切 11月7日(日)24時

 

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