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『総領(そうりょう)の甚六(じんろく)』
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長子は次子以下に比べておっとりしている。長男または長女は、大事に育てられるので、弟や妹に比べるとお人好しで愚鈍だということ。
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参考:甚六は「順禄」から出た言葉で、愚かな長子を意味する。
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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お得意を広げるには
自分の店のお得意さんが、他の人に「自分はいつもあの店で買うのだが非常に親切だ。サービスも行き届いているので感心している」と話されたとしたら、その人も「君がそう言うのなら間違いないだろう。私もその店に行ってみよう」ということになりましょう。その結果、お店としては、みずから求めずして、お得意さんを一人増やす道が開けるということになるわけです。そうしたことを考えてみますと、日ごろ商売をしていく上で、お得意さんを増やす努力を重ねることはもちろん大切ですが、現在のお得意さんを大事に守っていくことも、それに劣らず大切なことではないかと思うのです。