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『天(てん)に唾(つば)する』[天に唾して己が面に掛かる・天を仰ぎて唾す]
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他人を害しようとして、却(かえ)って自身が災(わざわ)いを招(まね)くことの喩え。
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類:●天に唾(つばき)す●天に向かって唾す●風に向かって唾す●自業自得●身から出た錆●悪事身に返る
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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部下のために死ぬ
経営者に求められるものはいろいろありましょうが、自分は部下のために死ぬ覚悟があるかどうかが一番の問題だと思います。そういう覚悟ができていない大将であれば、部下も心から敬服して、ほんとうにその人のために働こうということにはならないでしょう。経営者の方も、そういうものを持たないと、妙に遠慮したり、恐れたりして社員を叱ることもできなくなります。それでは社内に混乱が起こることにもなってしまいます。ですから、やはり経営者たるものは、いざというときには部下のために死ぬというほどの思いで、日々の経営に当たるのでなければ力強い発展は期し得ないと思うのです。