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『斗南(となん)の一人(いちにん)』
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北斗星より南で第一の人。また、天下第一の賢人。
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類:●北斗以南一人のみ●天下無双 ★斗南(となん) (「斗」は北斗星。北斗星より南の意で、唐の狄仁傑(てきじんけつ)が、その賢を「北斗以南一人而已矣」と称せられたという「唐書-狄仁傑伝」の故事から) 天下。<国語大辞典(小学館)>
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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人間としての努め
命をかける--それは偉大なことです。命をかける思いがあるならば、ものに取り組む態度というものがおのずと真剣になる。したがって、ものの考え方が一新し、創意工夫ということも、次つぎに生まれてきます。お互いの命が、生きて働くからです。そうすると、そこから私たち人間が繁栄していく方法というものが、無限にわき出てくると言えるのではないでしょうか。この無限にひそんでいるものを一つ一つ捜し求めていくのが、人間の姿であり、私たちお互いの、人間としての勤めであると思います。もうこれでいい、けっしてそう考えてはならない。それは人間の勤めを怠る人だと私は思います。