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日本の洋服の歴史
明治5年の今日、礼服に洋服着用を義務づけた太政官布告が発布された。日本で洋服製造が始まったのは、その3年前。土木業者の西村勝三がドイツから裁縫師を呼び、東京・京橋で洋服仕立業を始めている。明治10年におこった西南戦争で軍服の需要が高まり、さらに兵役から帰ってきた軍人が古着屋に洋服を売り払ったために、一般にも洋服が広まっていった。明治15年には官立学校の制服が洋服になり、大正時代になるとサラリーマンも洋服を着始めるようになる。背広という言葉は、ロンドンの一流裁縫店の立ち並ぶ街セビル・ロウからきたものとか、ゆったりとして背中が広く感じられるから、という説がある。
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