YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

「オーストラリア大陸横断をヒッチして」の話~オーストラリア大陸横断ヒッチの旅

2022-03-28 09:07:18 | 「YOSHIの果てしない旅」 第11章 オーストラリアの旅
・「オーストラリア大陸横断をヒッチして」の話 
 3月25日に『ヒッチでシドニーへ行こう』と決断した時、10~12日位は掛かるであろう、と予想していた。ダーウィン出発前、人の住んでない広大な原野や砂漠・土漠地帯を行くので効率良くヒッチが出来るのか、寝る場所、或は食料調達をどうするのか等々について非常に不安があった。
 『とりあえずその日、その時、その場所で判断すれば良いではないか』と言う、実にいい加減な結論に達した。しかもホテル、モーテルでの宿泊は最初から考えていなかった。結果的に気候は寒くなく、行った先々の空き地に廃車や駐車の車があったので、運良くその中で泊まれた。ダーウィン出発する前、車の中で寝られるとは想像もしていなかった。と言いますのは、あれほどヨーロッパでヒッチをしたが、1度も車の中で一晩過ごした事が無かったからだ。今回、車の中で宿泊出来た事が、結果的に大変良かった。
〝3月8日の経験〟(ダーウィン郊外でヒッチしようとしたが、ギブアップした)から灼熱の暑さ、車が走っていない、また広大な原野・砂漠をヒッチに臨むと言う事は、ヨーロッパほど簡単ではなかろう、と容易に想像が出来た。そんな状況であったから当然、苦しかった事、或は楽しかった事等があった。それをベストファイブ形式で纏めてみた。 

【嬉しかった、良かった事】
1、チャールヴィルのスコットさん宅に招かれ一宿一飯を受け、そこで気さくな奥さんと出逢った事。
2、大陸を横断して、その広大な大地をこの目で、この身体で実際に体験が出来た事。
3、広大な大地の中、群れをなしたカンガルーと競争した事。
4、次の車に乗れた事~①キャサリンを過ぎた辺りからスリー・ウェイズまで、そしてウィントンを過ぎた辺りからチャールヴィルまで乗ったノーマンの車。②スリー・ウェイズからマウント・アイザまで新婚夫婦の車。③クロンカリー~ウィントン間の砂漠地帯を乗ったスキナーさんの車。⑤ダボーからシドニー間のカック婦人の車。 
5、飢えと渇きでクロンカリーの民家を訪れ、奥さんから提供された水とサンドウィッチの有り難さ。

【辛かった、寂しかった、怖かった事】
1、キャサリンの藪の中で蚊に悩まされながらの野宿、及びスリー・ウェイズの原野での野宿。この時、若しかしたらディンゴ(野犬)に襲われた可能性もあった。
2、クロンカリーの厳しいヒッチ。暑さ、空腹、喉の渇きに苦しみ、うるさいハエに閉口し、そして6時間経っても1kmも進めなかった事。
3、以前、原住民に殺されそう(?)になったので、キャサリンの郵便局前でアボリジニ7~8人に囲まれただけで恐怖を感じた事。
4、キャサリン~バーダム間の原野に1人取り残された時、怖さと寂しさを感じた事。
5、バークのパブで老兵から聞かされた日本の思い出。この様な会話は飲んでいる席では普通であるが、聞いてしまった私は日本人、良い気分でなかった。

【残念だった事】
・ウィントンで、トラック運転席中で寝ていたら早朝、その所有者のおじさんから二度と経験出来ないカンガルー狩りに誘われたが、急ぐ旅の理由から断ってしまった事。
・チャールヴィルのスコットさん宅で宿泊した時、奥さんの手料理の朝食をゆっくり摂って、それからお礼を言ってから出立すべきであった事。


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