なんちゃってヘブライ語講座

超ビギナーですが、日々忘却の彼方に消え行く記憶をとどめたく、
備忘録代りにヘブライ語と関係あることないことを綴ります。

ヘブライ語のへそ曲がりの名詞たち・女性名詞編 その6

2011-04-20 21:31:49 | ヘブライ語・名詞
שלום(シャローム!)

イスラエルでは過ぎ越しの祭りの最中。

כשר(コシェル)と無関係のように思えるあのマクドナルドでさえ、
この期間は通常のバンズとは違う、パンみたいなもので販売していました。

結構、私はמצה(マッツァ)好きです。しかし食べ過ぎると太りそうな気も

さてへそ曲がりの女性名詞たち。
今日はי(イョッド)です。

以前にもお話ししましたとおり、体の器官は女性名詞が多く、
しかも何故かへそ曲がりの変形が多いのです。

今回もその通り。
י(イョッド)で始まる体の部分といえば、「手」です。

יד(イャド)といいます。しかしもちろん手も2つあるもの。
2つ以上になると、ידיים(イャダイム)となります。

「2本の手」ならば、שתי ידיים(シュテイ・イャダイム)です。

イスラエルのホロコースト記念館のことを
ヘブライ語ではיד ושם(イャド・バシェム)といいます。

これは旧約聖書のイザヤ書56章5節の、
「わたしの家、私の城壁のうちで、息子、娘たちにもまさる
分け前と名を与え、。絶えることのない永遠の名を与える。」

というみことばからつけられています。
ヘブライ語では「分け前」の部分が「手」で、
「記念と記憶」という意味合いからとられています。

600万人にのぼる犠牲者を単なる数でではなく、
その一人ひとりを記憶にとどめるという思いがこめられています。