反省文

朝の４時に
双子に眠れんって
起こされ
よもや、いちかのやつ
昨日取り上げたDSを
私のカバンから
持ち出して
またまた夜中にネットを
やってたかも？と
フッと頭をもたげ
いちかの部屋に
行ってみた。

いちかは毛布に
包まって寝ていたが
コードが体の下から
伸びている。
コードを引っ張ってみた。
踏んでるから重いが
確実にDSを持っている。

「おい！」
といちかを起こす。
しまった‥と顔に
出ていた。

「お前、私のカバンを
勝手に開けて持って行ったな！」
「それはドロボーだて」
「ドロボーは犯罪やて。窃盗罪！」

朝の４時に起こされ
機嫌が悪いんで
怒りは最高潮。

「自分を律することが
できんのやで、病気か？」
「友達がやれって言うからって
人の物とっていいんか？」
「家でやったら他所でもやるぞ。
やったらいかんことや。」
「本能の赴くまま行動したら
動物や。人間じゃないて」
「人間はルールを作って
守ることができるのに
お前はなんや？」

他にもいっぱい毒吐いた。
蹴っ飛ばしたし
ビンタもした。

反省の色が全くなく
にらみつけてきたので
あきれた。
一番放置されてきたから
精神的に病んでいるのは
間違いないだろう。

しかしほんとに
取り返しがつかなくなっては
いけないから
ココは締めねばならない。

毒吐いていると
泣き出した。
犯罪のキーワードに
反応したのか？

いつまでもくどくど
言っていても
本質がわからなくなるので
私が地蔵尊の用意に
行って帰ってくる
１２時までに
反省の弁を述べるよう、
原稿用紙に６００字
書くように言った。


地蔵尊の用意を終えて
帰ってきてもしばらく
黙っていた。
が、出かける用事が
できたので
こちらから
「反省文は？」と
聞いてやった。

書いてなかった。
バカにしてやがる。

帰ってくるまでに
書いておけ！と
言って家を出た。



帰ってきて玄関を
開けると
階段を下りてきて
反省文を書いたと言う。

プライドがあるのか
双子の前で読むなって
言ってきた。


こんなんで
ほんとに改心するのかは
わからない。
どうなっていくのか
監視する必要がある。
ハッキリ言うと
いっぱいいっぱいで
めんどくさい。
でもココは何を置いても
注視するべきだろう。

ズル賢い困った娘に
なってしまった。
暗証番号なんて
しっかりあばいて
またネットできるよう
やってあるし。
末恐ろしいわ。

そのくせ、
原稿用紙に反省文書け！と
言ったら
紙がない‥と
言ってやがる。
そこ頭使えよ！
腹ただしいわ。

チラシのうらにでも
書いてけ！
と思ったが
コピーすればいいだろうが！
と知恵を出してしまった。


なんかDSではない
別のことに目を
向けさせないと
いけないと思う。

難しい年頃に
突入したんだな。
あの殺されてしまった
中学一年生のように
ならないように
気をつけなければ
いけない。

私も反省せねば
なるまい。