西口神具店

伊勢で神棚作りをしている三代目宮師の日々

象牙を使った大鉋の刃口埋め

2015-05-19 08:30:48 | 薄削り


鉋銘「重道」の3寸の大鉋の刃口を象牙で刃口埋めをします。
まず台を調整して、平面を出し、
緩くなっている表馴染みをエポキシ樹脂で固め
軽く叩いても刃が出ないくらいの位置に設定します。




象牙を刃口に合わせて形を決めます、
この際にはよく切れるヤスリを使うといいです。
「壺〇〇」とゆう三木のメーカーがお勧めです。



刃口の形に象牙を加工したら
エポキシ樹脂にて鉋台に貼り付けます。
上下からしっかりと抑えることはもちろんながら
刃口から後方向へもクサビにてしっかりと固定します。



このようにエポキシ樹脂が少し溢れ出すくらいに塗布します。
象牙は台の面より少し出るくらいに小穴の深さを決めます。



台直し鉋でエポキシ樹脂と象牙を一緒に削り落とします。
刃口の象牙部分だけを削り材に当てるように
台裏を調整します、木っ端返しは#400くらいのペーパーで
スムーズにしておき、鉋屑がつまらないようにします。



刃口を象牙で埋めて、鉋屑が出るように調整出来ました。
もう少し刃物を調整して刃をキチッと研げば
もっとも薄い鉋屑がでそうです。
「重道」 名品はやっぱりいいです。

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