西口神具店

伊勢で神棚作りをしている三代目宮師の日々

鉋再生 2

2015-10-10 14:33:56 | 

 

鉋の再生の続き

古鉋は当然のことながら、台も汚れて、狂っています。

表面を台直し鉋で削って、表面を仕上げます。

およそ鉋で削った後はペーパー#240で表面を磨き、くず貯まり部分は

鑿とスクレーパーで汚れを取ります。

台を削れるように直すと、刃口が大きく開いているので埋め木をします。

カッターで刃口に小穴を突いて、樫の木で埋め木します。

表馴染はエポキシ樹脂のクイックメンダー使って刃のなじみを作ります、

この際に刃に油をしっかり塗っておかないと、抜けなくなるので注意。

はみ出た部分を鑿で削り取ります。

刃が当たるぎりぎりまで攻めます、

ほんの少し残った部分を鑿で突いて

鉋屑が通るように調整します。

大切な部分なので、よく切れる鑿を使って慎重に作業を進めます。

際鉋用に刃が斜めになっているので研ぎにくいことこの上ない、

木曽桧を試し削りするとこれくらいまでは復活します。

明日もきっといい日です。

 

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