表紙の模様が特徴的な、アメリカで最もメジャーなノートです。
おしゃれという人もいれば、なにこれと思う人もいると思います。
この模様は大理石柄と言われたり、マーブルパターンであるとも言われています。
マーブルパターンで印刷されたノートは、19世紀半ばにフランスとドイツで登場し、それをアメリカのノートメーカー(ROARING SPRING等)が20世紀初めにマネして製品化しました。
そして、それが学生向きのノートとして定着し、ずっと使われ続けています。
コンポジション(composition)とは構図、創作(すること)、作文、組版などの意味があり、composition bookは、作文ノート、創作ノートということかと思います。
学生を中心に広く使われているノートということで、日本のキャンパスノートのような存在です。
ただ、キャンパスノートはコクヨの製品ですが、このコンポジションブックは、表紙の模様をはじめとした作りは一緒ですが、数多くのメーカーが製品化しているというところが違っています。
コンポジションブックの特徴としては、次が挙げられます。
(1) 表紙がマーブル柄
基本は黒のマーブル柄ですが、色違いのマーブル柄や、デザインものやキャラクターものもあります。
(2) 糸かがり綴じである
折丁の背を糸で縫い束ねる方法方法です。真ん中のページを開いた時に糸が見えます。
(3) ページ数が多く、紙が薄い
普通のものでも80シート160ページあります。日本の普通のノートは30シート60ページなので、倍以上。多いものでは120シート240ページのものもあります。
紙は薄目ですが、すぐ破けるようなことは全くありません。
(4) 背にしっかりとした製本テープが張られている
日本のツバメノートなどに比べてもかなりしっかりした製本テープが張られています。このおかげでラフに扱っても大丈夫です。
(5) 学生向けのものは、表紙・裏表紙内側に学生向け印刷がされている
週刊時間割を記入する表や、単位換算、掛け算表などが印刷されています。
(6) ページの左側に赤い縦罫線が引かれている
アメリカのノートは罫線が引かれているものがほとんどです。
(7) ノートの角が丸くカットされている
使っていると、角が当たらないので使いやすく感じます。