現代の出征兵士？を見送る

↑というと、太平洋戦争当時に本当に身近な人を戦地へと見送った方からは、
苦情が聞こえてきそうですが、
今の社会環境の中では、企業戦士もまた、身体を張って働いている部分では
昔とかわりはありません。

さて、長らく同じ大阪支社で仕事をしてきたＮ君が東京転勤となり、
今週で大阪の仕事を終えました。
大阪事務所での最終日、軽く缶ビールで一杯のんだときには、
彼が家族に大切に思われていることが伝わり、
それがまた、結構うれしかったりしましたね。

Ｎ君は私より少し年下ですが、
彼が入社したころは、前任者が急に辞めてしまって大変なときでして、
部署は違ってもとにかく仕事を回すのに前任者の上司といろいろ仕事の対応に
忙しくしているときでした。
そんなわけで、
仕事の思い出やら、遊びの思い出やら、なんやらかんやらと
思い出すときりがないくらい、いろいろ係わっていたので
そんな彼が、
敵の鉄砲だけでなく、身内の槍も避けながら仕事をせなあかん所へ赴くのには
あれこれ心配もするというもんです。
幸い、身内の中にはもちろん、味方も多いので、
こちらからはせいぜい足を引っ張らぬよう頑張るのみかもしれません。

酒に強いＮ君ですが、缶ビール１本に次いでウィスキーも飲んだからか、
ちょいほろ酔い気味でしたけど、
しっかりＮ君スマイルで大阪事務所を後にしました。

彼に最後、声をかけたわけではなかったのですが、
ふと振り向いたときの笑顔が、とても素敵でした。
どうか、その笑顔が、かの地でも見れますように。
単身赴任で健康な身体が崩れたりしませんように。
誰よりＮ君のことを思う家族が、無事にこちらで過ごせますように。

足を引っ張らないだけでなく、なんとかＮ君を守る努力を
こちらでもしていこうと、小さく心に誓ったのでした。

行ってらっしゃい、Ｎ君。どうか、元気で！！！