栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

帝王賞回顧~ダートで開花するハイインロー的持続力

2011-06-30 11:04:20 | 配合論

エスポワールシチーはAureole≒Flower Bowl≒Cover Up7×5・7で、スマートファルコンはVaguely Noble3×3ですから、Aureole魂が強いほうが逃げたらやっぱり強いです

発売になったらここでもちゃんと報告しますが、某誌で「ナスキロとは、ハイインローとはなんぞや?」というような記事を書かせていただくことになって、今それにとりかかってるところ

まずは「ナスキロ=斬れ、ハイインロー=粘り」という具体例をいくつかあげて説明しましょうということで、その具体例はやっぱり最近の活躍馬のほうがいいだろうとリストアップしてみたんですが、ナスキロがメインの配合はブエナビスタやらレーヴディソールやらナンボでも出てくるんですが、ハイインローをメインとする配合となると、エスポワールシチーにスマートファルコンにトランセンドと、すぐ浮かんでくるのはダートのチャンピオンばかりなんですね~

この3頭+フリオーソは、いずれもFlower BowlやAureoleやNureyevのハイインローをメインに押し出した配合をしているわけですが、芝コースは年々高速化して直線が長くなって相対的にスローが多くなっているだけに、ハイインロー的持続力成長力はダート中距離で開花するケースが増えているのかなあ…とも

もちろんブエナやレーヴのナスキロ斬れを支えているのは父母の持つハイインロー血脈なわけで、そもそもスピードや斬れを支えるのがハイインローのお仕事ですから、芝だとナスキロやHaloあたりがメインクロスで、ハイインローはサブクロス、という形が成功しやすいのでしょうね~

たとえばフレールジャックはHalo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・4で、BurghclereとForliとTudor MinstrelとSwapsを通じるハイインローの継続クロスで、この柔さと硬さ、軽さと重さのバランスが絶妙にとれた馬やなあ~と思います

コメント (5)
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