栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ファーストナイトの相手は明日結論を出したい&経過報告

2017-05-02 23:38:46 | 配合論

と思っています
沢山のご意見いただきありがとうございましたm(_ _)m
こんなところもイメージしながら…
















5/4追記

サドラー直仔でBold Reason≒Francis S.3×4というのは、パワーとスタミナは豊富ですがややしなやかさ軽さには欠ける配合なので、Moning DevotionがRaise a Nativeとナスフリートの組み合わせというところに着目して、これとミスプロを脈絡させて柔くしておくのは、次に芝狙いでもダート狙いでも有効だろうと

ファーストナイト自身もミスプロ系との配合ではドリームライナー(Fusaichi Pegasus、オープン)、ランウェイ(キングカメハメハ、2勝)、モーニングニュース(エンパイアメーカー、未勝利)とあまり外してないし、同牝系の仏オークス馬West Windや、ディスタフターフマイルS(米G2・芝8F)のPholaなんかも参考に、やはりまずミスプロを入れたいという結論で





ヌレサドに引っかけてKingmambo系か、Pholaのように「Mr.Prospector×Buckpasser」を持ってくるか、あとはMoning Has Devotionのナスキロラトロ、AffirmedのGood Example、ここらをどういじくっておくか、Northern Dancerのクロスをどうするのか、サンデーサイレンスの血を入れるのか入れないのか



たとえばこのニアリークロスなんて、両者が繁殖として有能だっただけに狙って面白いと思うんですがね

あとこういう言い方をするとアレですが、ファーストナイトは血統的には10年古い繁殖ですから、無理して若い種牡馬をつけるよりは、種牡馬も10年遅れぐらいので、代々10年遅れの配合で10年後を追っていったほうがいいと思うんですよね…10年遅いからって能力が劣ることは全くないわけで

そんなわけで上野さんにはいくつか提案したので、決まったらまた報告させてもらいます
ご協力いただいた方々には改めてお礼申し上げますm(_ _)m

コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/29,30の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-05-02 19:40:51 | POG

忙しくてブログのほうでNHKマイル関係のエントリを立ち上げる余裕はないのですが、NETKEIBAのG1ドキュメントに「ディープ&キンカメ産駒ゼロのマイルG1 “非トップ種牡馬”たちに活躍の好機」と題して、アウトライアーズ、カラクレナイ、ジョーストリクトリ、モンドキャンノの血統配合についてあれこれ書いてますので、ご一読いただければ幸いです
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=37076

--------

■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で栗山求が推奨したアドミラブル(牡3歳)が土曜東京11R青葉賞(G2・芝2400m)を勝ちました。

○アドミラブル(牡・母スカーレット)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105979/
タブレット、イサベルの全弟。いずれも大成する前に競走生活が終わってしまったため、大舞台で活躍したわけではないが、素質は重賞級だった。2頭合計で連対率56.3%、複勝率75.0%は素晴らしい。母はヴィクトリーやリンカーンの半妹で、2代母はフサイチコンコルドの半妹、アンライバルドの半姉。「父ディープ、2代母の父トニービン」はハープスターなど出走15頭中13頭が勝ち上がり、芝連対率42.5%と成功している。体質が丈夫であれば楽しみ。(栗山)

■土曜東京6R500万下 ブラックプラチナム(POG・望田)
■土曜京都10R烏丸S サラトガスピリット(POG・望田)
■日曜京都9R糺の森特別  エマノン(POG・望田)
■日曜京都11R天皇賞・春3着 サトノダイヤモンド(ディープ・望田&栗山)

ベストアプローチってのは速い脚は皆無なんですが持続戦になると血統どおりなかなか渋い馬で、あれを寄せつけず突き放したのは、アドミラブルは2400mにおける確かな持続力を証明したといえます

しかし私が一番凄みを感じたのは、まるで中山2500のように東京2400を後方から捲りきってしまい、そこから坂をグイグイ駆け上がって先頭に立つまでの加速とアクションで、あれこそがアドミラブルの真骨頂やないかと思ってるんですがね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第155回天皇賞&Qエリザベス2世C回顧~今年もハーツクライの前には、前輪駆動のPrincely Giftがいた

2017-05-02 11:59:21 | 血統予想

◎15.サトノダイヤモンド
○3.キタサンブラック
△16.レインボーライン
×6.シュヴァルグラン
注7.アルバート
注10.アドマイヤデウス
2強の線が崩れるとしたらスタミナ戦持続戦になったときだろうが、ハーツクライ産駒は京都の下りが得意ではないので菊や春天では好走はしても勝ちきれない。やはり勝つのはどちらかで、2着3着にスタミナで差してこれる馬を配置するしかないだろう。シャケトラはヴィクトワールピサをサドラー的に重厚にしたイメージの捲りだから、春天やJCよりも有馬や宝塚で買いたいというのが私の考え。ステイゴールドにスタミナを入れたレインボーラインを2着に塗って、決戦を見守りたい。

8R クイーンエリザベス2世C
◎8.パキスタンスター
○5.ネオリアリズム
サトノクラウンやヴィブロスの快勝を見てのとおり、日本の芝中距離界は世界トップレベルだから、中山記念や京都記念で勝ち負けになる馬なら香港でもドバイでも勝ち負けになる。パキスタンスターは香港ダービー2着の上がり馬で、母がヌレイエフ≒ペルジノ2×2など凝った配合をしていてなかなか奥がありそうだ。イメージとしてはしなやかなリアルスティールといったところか。馬券的にはこれを買ってみたい。

--------

◆春天

今年の春天はヤマカツライデンが最初の1000mを58秒3で引っ張ったこともあって、勝ち時計3.12.5は堂々のレコード

シュヴァルグランの福永祐一が「最後はどの馬もいっぱいいっぱいだった」とコメントしているように、直線は各馬がスタミナを振り絞るような見ごたえのある長距離戦になりました

この日の芝レースを見てのとおり京都芝はなかなかの高速馬場で前が止まらず外差しがきかず、最終的にキタサンが1人気になったのはそれもあるのでしょう

鷹ケ峰のパドックを見ながら、例のヤンチャ馬券オヤジと
「この馬場やと、内から先行するダノンシーザーとビットレートが両方飛ぶことはなさそうやなあ…」
「プルメリアスターは馬群がイマイチやから、ハナ切れるんやったら切りたいはずやねん。だから同じキャロットのビットレートは控えてくれるんちゃうかな」
「なるほど…それやな!プルメリアの頭があるで」
(ゲート入りが終わってスタート)
「な…なんでルメールが逃げとるんや…」
「レッドリーガルでハナ切られたらお手上げやな…これは予想できん」
「まさかサトノダイヤモンドでも逃げんやろな(^ ^;)」

西山天王山で日刊スポーツを買ってバスに乗り込んだら、一面で佐藤哲三が「春天は菊よりも外枠が不利で、なかなか内に入れるのは難しい」という予想を展開してました

サトノダイヤモンドの敗因は要所要所で3頭ぶん外を回らされたことが大きいと思いますが、結果としては両雄並び立たず、しかしこの2頭の戦いは勝ったほうはもちろん強いし、負けたほうも負けて強し

祐一がスタミナを信じて真っ向勝負を挑んだシュヴァルグランも中身の濃い2着でしたが、シュヴァルグランとカレンミロティックとフェイムゲームの前にはキタサンブラックやゴールドシップがいたし、ウインバリアシオンやアドマイヤラクティの前にはオルフェーヴルやフェノーメノがいた

淀の長距離決戦では、ハーツクライの前にいつもステイゴールドとPrincely Giftがいたのです(しかもカレンミロティックを交わしてゴールドシップに迫ったフェイムゲームはステイゴールド全妹の孫)



レコード決着の持続戦になったから、ハーツクライ産駒のシュヴァルグラン、アドマイヤドン産駒のアドマイヤデウスとアルバート、母父にトニービンを持つ種牡馬の仔たちがHyperionを振り絞って好走したのですが、それだけに「思いどおりに運べたけど、京都だとどうしても下りで置かれてしまう」というアドマイヤデウス岩田のコメントは重い

能力やスタミナが同じぐらいならば、トニービン譲りの後輪駆動よりもPrincely Gift譲りの前輪駆動が有利で、京都外回りの下りからより惰性をつけられるほうが有利なのだということを、今年も痛感させられたゴール前でした

◆QE

当ブログでもキャロット会報でも何度も書いてますが、「トキオリアリティー産駒は(父中距離×母短距離の配合形なので)先行して前で受けてナンボ」というのが持論で、だからネオリアリズムがワーザーやパキスタンスターの後ろになってしまったのはちょっとマズイなあ…と

しかももの凄いスローペースになり折り合いも怪しかったんですが、だから行くならあそこしかなかったし、あそこで行ったぶんの勝利だったといっても過言ではなかった



1~3着馬は展開やペースや馬場次第で何回やっても着順は入れ替わるぐらいの力関係やと思いますが、予想コメントにも書いたように、中山記念や京都記念を勝つぐらいの馬は香港でもドバイでも通用するというのは、日本の芝中距離は世界トップレベルなのはもう何年も前から証明されてます

モレイラが凄いのももう当たり前すぎて、大谷くんがいつも涼しい顔で155キロを計時するようなもんで、あれぐらいのことをやっても特に驚きもないんですが、しかしモレイラ最強、トキオリアリティー最強というのは、毎度同じ台詞で締めるしかないですな

Pakistan Starは母Nina Celebreの配合が凝っていて、Nureyev≒ペルジノ2×2、そして母母父父NiniskiもNorthern DancerとRidanの組み合わせ

このThong=Ridan3本クロスに父からRobertoとMr.Prospector、つまりBramalea≒Gold Diggerを合わせて、Nashua≒Nantallahのニアリー継続クロスになっています





しかしパントレセレブル×ペルジノなんて日本でも実現してそうな組み合わせなんですが、TARGETを走らせてみたところ該当馬ゼロでした

“しなやか斬れリアルスティール”というイメージでの◎でしたが、Shamardal産駒といえば鋭敏に斬れまくる香港マイル王Able Friendで、Able Friend的斬れを搭載したリアルスティール、という言い方もできますかね

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする