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第4章 日本の危機
第1節 日本の危機 アメリカ
2000年代 4
レーガン/ブッシュ大統領政権
で
リチャード・アーミテージ国防次官補
は、
日米同盟の強化、
日本の防衛力の大幅な増強
を求めたが、
日本のFSX(次期支援戦闘機)計画
において、
日本の単独開発
には
反対した。
その理由として、
日本単独ではその航空機技術の低さから満足な性能を得る戦闘機は開発できない、
悪化する日米貿易摩擦を緩和するために航空機分野はアメリカが主導するのが得策である、
というものだった。
その結果、
FSX
は
ゼネラル・ダイナミクスF-16C/Dブロック40ファイティング・ファルコン戦闘機をベース
に、
日本とアメリカ
が
共同開発
することになった。
クライド・プレストウィッツ元商務省次官補代理
は
FSX
について、
「日本がアメリカの航空機技術を盗もうとしている」
と
主張した。
アメリカ議会、
アメリカメディア
は
クライド・プレストウィッツ元・商務省次官補代理
の
影響を受け
日本を批判
し、
日米関係は悪化した。
アメリカ右派の自由主義思想
である
リバータリアニズム
と、
リバータリアニズムを代表する
シンクタンク
ケイトー研究所
の
外交・防衛政策の責任者
で、
ケイトー研究所の副所長
でもある
テッド・カーペンター氏
は、
日本
は
地上発射大陸間弾道ミサイル、
潜水艦発射弾道ミサイル、
長距離飛行可能な戦略爆撃機
を
保有し
核のトライアドを構築
し、
日本は独自で核の抑止力を持つべき
だとしている。
テッド・カーペンター氏
は
日本の通常兵力
では、
空母を保有し、
航空戦力を大幅に強化し、
日本独自でシー・レーン防衛すべきである
としている。
テッド・カーペンター氏
は
さらに
アメリカ合衆国軍は日本から撤退
し、
そのうえで
日本とアメリカは友好関係を築くべき
としている。
同様の立場
に、
ダグ・バンドウ氏
がいる。
ダグ・バンドウ氏
も
リバータリアン
で、
アメリカ合衆国のアジア太平洋への介入
地域紛争への介入
に
否定的見解
を
表明している。