前回に続き、過去13年間の間の失敗談です。
特に大きな失敗が二つ。
もう一方がマイカル倒産です。
1999年5月 690円で2000株購入。
株価は下がり続け、2001年1月 204円で3000株をナンピン買い。
2001年9月14日倒産して、結局5円で売却しました。
ずいぶん前の話ですので、記憶も怪しいところです。
10年近く前の話ですから。
マイカルの旧社名は『ニチイ』だったと思います。
とにかく、僕はニチイという会社と相性が悪いのです。
まず、なぜマイカルを選んだのか。
実は、最初は候補に入っていませんでした。
当時、ダイエーと西友の危機が叫ばれていて、とにかく安かった。
ダイエーと西友の価格は魅力的でしたが、頭に倒産の2文字が浮かび、
実際に購入するのを躊躇っていました。
最後の最後になって、100円~200円のダイエーと西友は避けて、倒産の
可能性のない、700円~1000円のマイカル株を買ったのです。
なぜ、倒産しないと確信したのか。
BBB格の社債を発行中の会社が倒産したことはなかったのです。
決算内容を見ても、倒産を感じさせるような決算ではありませんでした。
ただ、当時、週刊誌はマイカルの危機を書いていて、
株価もずるずると下がり始めていました。
更に、しばらくすると、連結決算制度が導入されて連結決算での
有利子負債合計が発表されるようになりました。
驚きましたね。借入金が突如10倍くらいになっていたのです。
数千億円が二兆円だったか。一千億円が一兆円だったか。
それまでの決算数字は何という感じでした。
有利子負債という表現に変わって、とんでもない数字が出てきたのです。
その後に及んでも、僕はまだ倒産はないだろうと思っていました。
確か、社債を発行している金融機関が最終的に救済するというような
内容であったと記憶してます。
だから、ナンピン買いをしたのです。
しかし、週刊誌が指摘していたようにマイカルは倒産。
社債も紙屑になって、当時大きな話題になりました。
マイカルから学んだ教訓
①高い株価、格付の会社が安全、安い株価、格付の会社が危ない
とは限らない。株価なんて、いいかげんで当てにならないものである事。
②やばい話は、大新聞の記事よりも、週刊誌の方が的を得ている・・・
・・・かもしれない。
③国の制度が変われば、決算の数字なんてすぐに変わってしまう。
数字は大切だけど、数字だけを信用すると痛い目に会う。
非常に高い授業料を払ったけれど、実に勉強になった。
当時、本当にショックだったけれど、今になってみれば
あの経験があったから、ライブドアショック、リーマンショック
を乗り切ることが出来たのかもしれないと思いますね。