東証村の夏草農場 株・植えてます

僕の株式投資は農業的。苗木(新興株)や老木(バリュー株)を植えて、大きく育つのを楽しく観察してます。

倒産株

2010-08-21 12:36:00 | 日記

前回に続き、過去13年間の間の失敗談です。

特に大きな失敗が二つ。

もう一方がマイカル倒産です。

1999年5月 690円で2000株購入。

株価は下がり続け、2001年1月 204円で3000株をナンピン買い。

2001年9月14日倒産して、結局5円で売却しました。

 

ずいぶん前の話ですので、記憶も怪しいところです。

10年近く前の話ですから。

マイカルの旧社名は『ニチイ』だったと思います。

とにかく、僕はニチイという会社と相性が悪いのです。

 

まず、なぜマイカルを選んだのか。

実は、最初は候補に入っていませんでした。

当時、ダイエーと西友の危機が叫ばれていて、とにかく安かった。

ダイエーと西友の価格は魅力的でしたが、頭に倒産の2文字が浮かび、

実際に購入するのを躊躇っていました。

最後の最後になって、100円~200円のダイエーと西友は避けて、倒産の

可能性のない、700円~1000円のマイカル株を買ったのです。

なぜ、倒産しないと確信したのか。

BBB格の社債を発行中の会社が倒産したことはなかったのです。

決算内容を見ても、倒産を感じさせるような決算ではありませんでした。

 

ただ、当時、週刊誌はマイカルの危機を書いていて、

株価もずるずると下がり始めていました。

更に、しばらくすると、連結決算制度が導入されて連結決算での

有利子負債合計が発表されるようになりました。

驚きましたね。借入金が突如10倍くらいになっていたのです。

数千億円が二兆円だったか。一千億円が一兆円だったか。

それまでの決算数字は何という感じでした。

有利子負債という表現に変わって、とんでもない数字が出てきたのです。

その後に及んでも、僕はまだ倒産はないだろうと思っていました。

確か、社債を発行している金融機関が最終的に救済するというような

内容であったと記憶してます。

だから、ナンピン買いをしたのです。

 

しかし、週刊誌が指摘していたようにマイカルは倒産。

社債も紙屑になって、当時大きな話題になりました。

マイカルから学んだ教訓

①高い株価、格付の会社が安全、安い株価、格付の会社が危ない

 とは限らない。株価なんて、いいかげんで当てにならないものである事。

②やばい話は、大新聞の記事よりも、週刊誌の方が的を得ている・・・

 ・・・かもしれない。

③国の制度が変われば、決算の数字なんてすぐに変わってしまう。

 数字は大切だけど、数字だけを信用すると痛い目に会う。

 

非常に高い授業料を払ったけれど、実に勉強になった。

当時、本当にショックだったけれど、今になってみれば

あの経験があったから、ライブドアショック、リーマンショック

を乗り切ることが出来たのかもしれないと思いますね。

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