大学時代の友人↑が出張で上京してきたので東京国立博物館の「土偶展」に行きました。
大学時代は頻繁に博物館を巡ったものだが、上京してからはあまりそういう場所に行かなくなっており、今日も久しぶりです。
普段忘れがちだが、同窓生達はちゃんとこのようにスーツを着てモンハンなどせず、会社の中で課長や主任として社会人的仕事を立派にこなしているのだ~。
さて土偶展、思ったよりも面白かったです。博物館にもコネの強弱があり、東京国立博物館は東日本に強いため、展示されている物もその地域の出土品が多いです。
ここでの土偶とは縄文時代の人型像なんですが、あまり写実的ではないです。でも同じ時代でも稚拙ゆえの幼児のラクガキを立体化したようなものから、造形的にもデザイン的にも「一回りして敢えて人の形をデフォルメしました」と思わせるようなものまで様々ですね。
あと全身に描かれた文様がすばらしいです。5000年前のセンスで十分現代人が感心できるという事は、「時が隔たっていてもやはり同じ人間なんだ」と実感させてくれます。
面白いのは(人体は左右対称であるにもかかわらず)文様が「左右非対称」である事です。右と左の思想的な役割の違いがこの頃既にあったのかな?
個々の顔の表現も不思議。目がつり上がっていたり、ゆがんでたり。眉毛のラインと鼻のラインを「T」で表現しているのも結構多い。縄文人はみんな眉毛がつながっていたのかな?う~ん、なんとなくあり得るような気がします。
一応図録も買ったんですが写真で見返してもやはり実物を見た時に感じた神々しさは伝わらないですね。