きーたはうす

ウチノコわんにゃん日記です。
懲りない私のレッスン日記&つれづれも兼ねております。
ご容赦を。。

振り込め詐欺遭遇話

2008-09-19 | なんということはない日常
先日の茶の湯のお稽古の掛物はこれでした。



明歴歴露堂堂(めいれきれきろどうどう)


先生はマニュアル好きな私を知ってか知らずか、「茶席の禅語」なる分厚い本を持ち出して解説してくれました。

真理は歴然と明らかにして堂々と顕露しており隠されたものではない、もし見えないとすれば、見ようとしないだけで、目が曇っているに過ぎないとのこと。

そして付け加えて
「自分の息子だけ助けようと欲をかいて、目が曇っているから振り込め詐欺にあうのです。本当に悪いことをしたのなら、息子とはいえ捕まればよろし・・・」
と同世代をバッサり

私はというと「そうですねぇ・・・」
と相槌をうちながら、振り込め詐欺に合いかけたことを思い出していました。

5年くらい前のことなのですが、例のはがきが裁判所もどきのようなところから何通も届いていました。何を思ったかその1通に反応してしまったのです。心の底で払ってない料金があるかもと反復していたのを覚えています。実際はそんなものがあったら続々督促が届いているはずです。なのによく確かめもせずにはがきに書いてあるところへ電話してしまったのです。差出人をインターネットで検索すればすぐわかったのに。

ぼ~っとした声のお兄ちゃんが出て、銀行のATMの前から電話くれの一点張り。
仕事が忙しいから振込先を教えてくれと言っても全然聞く耳を持ちません。たぶんマニュアルどおりなんでしょうね。

「あなた、嘘でしょう。犯罪者集団でしょっ。」とまで言っておきながらまだなんとか振り込もうとしている私がいるのです。約30万円ですよ。我ながらアホです。

そこで、本物の裁判所に電話をしたら「関係ありません」と冷た~くひとこと。
今は対応も違うでしょうが、どなたかに相談してくださいとのアドバイスくらいあってもよかったかなと思います。


で、困ってしまって警察の相談センターに電話してみました。
そうしたら「アンタはバカ」よばわりされて、絶対電話したりするような対応をしてはダメと釘を刺されました。

友人や家族って自分の失敗を話すようで意外と話しにくいものだし、その瞬間にそばにいるわけではないので、警察OBに電話してよかったです。目が覚めました。

それで、このアホ話を当時会う人ごとにしていたら、すでにだまされた人多し・・・

電話のレンタル料みたいな詐欺にあって60万円近く振り込んだ人がいました。この方は私のアホ話にまったく無反応でそういえば話をそらしたい風でした。事実は後でその方のダンナ様から聞いたんですけどね。
子供の携帯電話料やインターネット使用料で5千円くらいふりこんだという話は当時よく聞きました。

ただ、日常生活が忙しい人はATMの前までいかないから、お年寄りに移行したのでしょうか。


真実を見ようとするのはすごく難しいです。その場の雰囲気や人や物に左右されます。

明歴々露堂々を座右の銘にできたらカッコイイ生き方です。私は過去の体験からいってもそばに近づいていないようです。