新美南吉記念館が「明日をとどける」というプロジェクトを行なっています。
コロナウイルスの感染拡大のために不安を抱えている人が新美南吉の「明日」という希望に満ちた詩を朗読してTwitterなどで発信してみませんか・・・という提案です。
新美南吉記念館「明日をとどける」について詳しくはHPのお知らせをご覧ください。
ベラルーシからもこのすてきなブロジェクトに参加したく、日本文化情報センター日本語教室の生徒と子どもクラブ「お日さまの本」の子どもたちが朗読することにしました。
完成した朗読の動画はYou Tubeで視聴することができます。
こちらがリンク先です。ぜひご覧ください。
ここから先は解説と説明です。
「明日をとどける」プロジェクトは日本語で「明日」という詩を朗読するものなのですが、せっかくなのでベラルーシの視聴者にも作品の内容を理解していただきたく、ベラルーシ語の翻訳も朗読して収録しています。
動画の途中に出てくる手話はロシア語の手話です。
ロシア語の手話とベラルーシ語の手話はほぼ同じです。
これでベラルーシの手話会話者の方々にも動画を見れば内容が伝わると思います。
この手話に重なっている部分の朗読はベラルーシ語訳です。
「明日」を日本語からベラルーシ語に翻訳したのは私ですが朗読している声は私の声ではありません。
手話を見せている女性は健常者です。いっしょに娘さんが写っていますが、娘さんも健常者です。娘さんが持っているのは自分で描いた「日本の山」の絵だそうです。
参加者全員が日本文化情報センター日本語教室の生徒とその保護者です。
白衣を着ている人は本物の医師です。(コスプレじゃないです。)
生徒が持っている花はベラルーシのシンボルである矢車菊・・・のつもりで私が紙で作ったものです。本物の花ではありません。
撮影場所はミンスク市立第5児童図書館内と、その向かいにある岩の博物館公園です。
ベラルーシ人向け日本文化情報センターのHP(ブログ)では、「明日」の日本語原詩とベラルーシ語訳、参加者氏名が読めるようになっています。リンク先は
こちらです。
「明日」は新美南吉が19歳のときに書いた詩ですが、今コロナウイルス感染拡大に不安を持っている世界中の人の心に響く作品だと思います。
今のベラルーシを生きているベラルーシ人、特に子どもや若い世代の人に朗読してもらえてよかったと思いました。
この動画だけを見ると、ベラルーシがとても平和で何事もないかのようですが、それは日本語を学んでいる生徒たちが新美南吉の詩から元気をもらったからだと思います。文学が持つ力を大切にしたいですね。
よりよい明日が来るようみんなで祈りましょう!