ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

新美南吉「明日をとどける」にベラルーシから参加しました

2020-10-05 |   新美南吉

 新美南吉記念館が「明日をとどける」というプロジェクトを行なっています。

 コロナウイルスの感染拡大のために不安を抱えている人が新美南吉の「明日」という希望に満ちた詩を朗読してTwitterなどで発信してみませんか・・・という提案です。

 新美南吉記念館「明日をとどける」について詳しくはHPのお知らせをご覧ください。

 ベラルーシからもこのすてきなブロジェクトに参加したく、日本文化情報センター日本語教室の生徒と子どもクラブ「お日さまの本」の子どもたちが朗読することにしました。

 完成した朗読の動画はYou Tubeで視聴することができます。

 こちらがリンク先です。ぜひご覧ください。

 

 ここから先は解説と説明です。

 「明日をとどける」プロジェクトは日本語で「明日」という詩を朗読するものなのですが、せっかくなのでベラルーシの視聴者にも作品の内容を理解していただきたく、ベラルーシ語の翻訳も朗読して収録しています。

 動画の途中に出てくる手話はロシア語の手話です。
 ロシア語の手話とベラルーシ語の手話はほぼ同じです。
 これでベラルーシの手話会話者の方々にも動画を見れば内容が伝わると思います。
 この手話に重なっている部分の朗読はベラルーシ語訳です。
 「明日」を日本語からベラルーシ語に翻訳したのは私ですが朗読している声は私の声ではありません。
 手話を見せている女性は健常者です。いっしょに娘さんが写っていますが、娘さんも健常者です。娘さんが持っているのは自分で描いた「日本の山」の絵だそうです。
 参加者全員が日本文化情報センター日本語教室の生徒とその保護者です。
 白衣を着ている人は本物の医師です。(コスプレじゃないです。)
 生徒が持っている花はベラルーシのシンボルである矢車菊・・・のつもりで私が紙で作ったものです。本物の花ではありません。
 
 撮影場所はミンスク市立第5児童図書館内と、その向かいにある岩の博物館公園です。
 岩の博物館公園については、こちらの記事をご覧ください。
 
 ベラルーシ人向け日本文化情報センターのHP(ブログ)では、「明日」の日本語原詩とベラルーシ語訳、参加者氏名が読めるようになっています。リンク先はこちらです
 
 
 「明日」は新美南吉が19歳のときに書いた詩ですが、今コロナウイルス感染拡大に不安を持っている世界中の人の心に響く作品だと思います。
 今のベラルーシを生きているベラルーシ人、特に子どもや若い世代の人に朗読してもらえてよかったと思いました。
 この動画だけを見ると、ベラルーシがとても平和で何事もないかのようですが、それは日本語を学んでいる生徒たちが新美南吉の詩から元気をもらったからだと思います。文学が持つ力を大切にしたいですね。
 
 よりよい明日が来るようみんなで祈りましょう!
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者数80696人。死者数862人。第二波到来

2020-10-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月5日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は80696人になりました。1日の新規感染者数は401人です。

 死者数は862人になりました。

 75303人が回復しました。

 

 ベラルーシ保健省はベラルーシにコロナウイルス感染拡大第二波が始まったと発表しました。

 ・・・それでこれからどうするのか、どうなるのかについては保健大臣は言及しませんでしたが、すでにベラルーシの医療機関は第二波到来に備えて準備をしているから大丈夫と国民に語りかけています。


10月5日、高齢者が立ち上がる

2020-10-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月5日のデモ集会は、高齢者が多く参加しました。

 国立ミンスク言語学大学の学生の祖父母が「学生は私たちの誇りだ!」とシュプレヒコールを上げて大学前に集まりました。

 

 その後、高齢者(年金生活者)の方々は数を増やし、花を手に十月広場方面に向ってデモ行進を始めました。

 後で拘束するための証拠集めのためにデモ参加者の顔をビデオ撮影している警察官もいるのですが、高齢者の方々はひるむことなく、自分の意見を警官に言っています。もちろんそれがビデオに撮影されているわけですが・・・。

 何となく、若い世代に反政府派が多い印象でしたが、そうとは言い切れなくなってきました。

 

「私の孫を解放して!」「カラエフ内務大臣を法廷へ!」「おばあちゃんは暴力に反対!」などのシュプレヒコールを上げています。やっぱり、自分の子どもや孫が反政府派だからと言う理由で身柄拘束されて暴行を受けたりしていたら、年齢関係なく立ち上がるのでしょうね。

 もちろん逆に自分の息子や孫が警察官です、治安部隊員です、という高齢者も存在しますけどね。

 驚くのは「国営テレビを信じない!」というシュプレヒコールまであることです。高齢者はネットニュースを見ないので、国営テレビのニュースだけを見て、「ルカシェンコ大統領がノーベル平和賞ノミネート!」なんていうニュースまで信じているのではないかと心配していましたが、みんながみんなそうとは言い切れないことが今日よく分かりました。

 

 今日、ミンスク市内の公立の学校三箇所で、爆弾を仕掛けたという電話があり、調べましたが何もありませんでした。

 最近こういった爆破予告の電話が多いです。実際に爆発が起こった例はないですが。