ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年7月6日。今夜はクパーラ祭り

2021-07-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年7月6日、今夜から明日にかけてはベラルーシではクパーラ祭りです。見つけた人に幸福をもたらすシダの花はベラルーシの森の中で咲くでしょうか。

 昨年の大統領選挙で立候補にまで至らなかったババリコ氏の裁判が今日開かれました。元はベルガスプロムバンク銀行の頭取だったババリコ氏。マネーロンダリング、収賄容疑、銀行の所有物だった絵画が自宅にあったこと(すでにこの絵画作品は銀行側に返却されました。)などの罪により、14年間の更生施設への収監の判決が出ました。さらに5年間は組織的な仕事、管理職などに就くことは禁止。そして14万5000ルーブルの罰金刑が課せられました。
 ババリコ氏は、犯していない罪は認められないと無実を主張しています。しかしいきなり最高裁判所での判決だったので、控訴もできません。

 この更生施設ですが、分かりやすく説明すると、刑務所と少年院の間にあるような施設です。更生施設の中にはカテゴリーがあり、ババリコ氏は厳しいほうに収監されます。
 重犯罪(殺人など)だと刑務所へ、軽犯罪だと更生施設に年齢は関係なく収監される傾向があります。
 この更生施設の厳しいカテゴリーのほうだと、刑務所と条件はあまり変わりません。
 軽いほうだと、作業をさせられます(懲役刑)が、面会が多かったり、外に出て運動する時間も長かったり、他の収容されている人たちとのコミュニケーションも取りやすかったり、いわゆる更生プログラムを受けるので、たまにイベントなどに参加できたりします。
 
 ババリコ氏の場合は厳しいカテゴリーになってしまったので、刑務所の禁固刑とほぼ同じ条件で、家族の面会などもあまりできないと思われます。
 刑務所より更生施設のほうがまだましですが、自由な行動は当然できません。

 ババリコ氏への判決に野党とEU諸国は一斉に反発。同日、ベラルーシ政府への次の経済制裁を発動することを即決しました。


 ネスカフェで有名なネスレはベラルーシ国営テレビで放映する自社商品のCMを減らすことを発表しました。

  
 ベラルーシからリトアニアへの不法入国者が増え、今日EUのミシェル首脳会議常任議長がリトアニア側の国境地帯を視察しました。
 そして、ベラルーシ政権が組織的に関与している疑いがあると述べました。リトアニアの大統領は「ベラルーシ政府は政治の道具として意図的に難民をリトアニアに送りつけている。経済制裁を受けていることへの報復措置だ。」と(前から主張していましたが)改めて言及しました。

 リトアニア政府は不法入国者を収容する、いわゆる難民キャンプを設置していますが、すぐにまたいっぱいになりそうです。EUはリトアニア政府から要請されていた欧州対外国境管理協力機関(FRONTEX)のパトロール人員を増やすことを決定しました。 

 こういう形での攻撃なんですよね・・・。
 今日はベラルーシからポーランドへ不法入国したアフガニスタン人が40人、身柄拘束されました。

 ベラルーシ大統領は、対ベラルーシ経済制裁について、今日、官僚たちを前に
「我々は持ちこたえなくてはならない。戦争が進行中だ。」
と述べました。
 明日も対ベラルーシ経済政策に対抗する措置についての協議が行われます。

 今日は、ドイツから中国とロシアへの鉄道輸出について、ベラルーシで制限をかけると発表しました。

 また在ベラルーシ・リトアニア公館での人員を最小限にまで減らすとベラルーシ外務省は発表しました。

 ロシアとエストニアの国境地帯で、ベラルーシ製のタバコ5500箱が密輸されようとしていたのが見つかりました。
 
 国連はベラルーシ国内における人権について、「かつてないほどの悪化」した状態であるという調査結果を公表しました。

 今、夜の11時半なのですが、11時ごろからときどき、ヘリコプターがミンスク上空を飛び回っているような音が何度もしていて、うるさくて仕方がありません。暑くて窓を開けているのがよくないのかもしれませんね。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者42万2521人。死者数3204人

2021-07-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年7月6日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は422521人になりました。1日の新規感染者数は557人で、1日の新規検査数は10619件です。やや感染拡大が落ち着きました。

 死者数は3204人です。

 415363人が回復しました。

 688万件を超える検査数となりました。