ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年7月9日。暑さ続く

2021-07-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年7月9日。暑さが続いています。

今日も地方都市のメディアで治安部隊が家宅捜査をしています。ゴメリ、ガンツェヴィチの新聞社、オンラインのメディアのスタッフの自宅、ブレスト在住のジャーナリストなどです。テロリズムの疑いのため捜査を受けたメディアもありますが・・・。

 リトアニアは対ベラルーシ国境地帯に壁ではなく、とりあえず鉄条網を張ることにし、今日設営工事が始まりました。
 そして昨日は93人、今日は37人の不法入国者が拘束されました。
 リトアニア外務省によると6月の不法入国者は473人でしたが、7月はまだ10日も経っていないのに、すでに885人に上っています。多いのはイラクと今後の難民です。

 6月の物価は9.9%上昇しました。(この1年の間で)特に野菜の値上がりが大きいです。

 6月28日、グルジアへ渡航する前にミンスク空港で身柄拘束された行政学の専門家、タチヤーナ・クジナ氏を解放するよう30人以上の著名人が求めました。他の政治思想犯の釈放も求めています。スタンフォード大学「民主・発展・法治センター(CDDRL)」や元在ロシア・アメリカ大使、政治経済学者のフランシス・フクヤマ氏など、アメリカ関係者が多いですね。
 このフクヤマ氏の著書「歴史の終わり」おもしろいですね。(実際に手にして読んだことがないのに、ネットで要約が読めるのでまるで読んだ気になっていてすみません。)
 フクヤマ氏にベラルーシの行く末を予測してほしいです。歴史とは世界が民主化されていく過程だそうですが、そうするとベラルーシは過渡期で、しかも「脱歴史世界」にはなかなかなれそうにないです。フクヤマ氏の視点で見ると北朝鮮などどうなのでしょう? ソ連は崩壊しても、その構成国の中で独裁政治が続いている国、逆行した国はいまだに複数あるわけで(ロシアも一党独裁ではなくなったけれど大統領一人独裁になったので、逆行しています。アメリカも自由の国だとか民主主義大国で、非民主主義国の民主化のためにいちいち顔を出していましたが、近年は独裁者そっくりの大統領が国民選挙で正当に選ばれたりしています。)独裁というと悪のイメージが多くの人にありますが、それなのに独裁国家があちこちに残っていて、減らない、あるいは新しく生まれるのは結局、人種は関係なく人の心の中に独裁政治の利点を求める部分があるからだと私は思います。歴史の歩みはあっちに行ったりこっちに行ったりでまっすぐスムーズに進まないものですね。
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者42万5804人。死者数3236人

2021-07-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年7月9日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は425804人になりました。1日の新規感染者数は1250人です。これはここ2ヶ月の間で最多の数です。1日の新規検査数は17773件で微減しているので、感染拡大が広がっていると言えます。
 
 死者数は3236人です。

 418930人が回復しました。

 694万件を超える検査数となりました。

 69万人がすでに2回目のワクチン接種を終えました。

 去年は夏の間、感染拡大が落ち着いたので、今年もそうなってほしいと願っていたのですが、そうなりませんでした。
 またベラルーシは最近気温が高く、熱中症になる人も増えています。誰もマスクなどできませんよね。