ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

10月24日、女性の行進、政府派の車列デモ行進、あと1日

2020-10-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月24日、いつものように土曜日の反政府派女性のデモ行進が始まりました。今日は女性でもワーキングウーマンが主役です。実際には400人ほどが集まり、身柄拘束もありませんでした。(11人拘束されたが、すぐ解放されたという情報もあります。)

 ミンスクからモギリョフに向かって50台の車が国旗を掲げてデモ行進しました。

 ミンスクの独立広場に政府支持派のデモ集会が行われましたが、集まった人の数は20人足らずでした。これは政府主導のデモ集会ではなかったためです。(自らの意思で集まった人たちです。)

 今日は雨で天気が悪く、デモ行進参加者は少なかったです。

 雨がやんだ午後、団地デモが各地で始まりました。

 しかし、これからベラルーシはどんどん気温が下がるので、屋外でのデモ集会は困難になってくるでしょう。 

 屋外でデモをするだけが反政府活動ではないのですが、大統領選挙から2ヶ月以上経過し、毎日デモをするわけにもいかないので、野党が10月25日を最後通告の締め切り日にしたのはうなずけます。

 

 キエフやベルリンでも連日ベラルーシ反政府デモ集会が行われています。

 東京でも反政府デモ集会が行われました。(日本で行われるのは今日が初めてではありません。)

 

 今日も各地で白赤白の旗を外す作業、落書きを消す作業などが繰り返されています。

 すぐにまた元どおりになるのでいたちごっこです。

 私が住むマンションもエレベーターの中にビラを貼る人がいて、それを管理局が剥がしています。しかし糊の跡が汚くなってきたのと、張り紙禁止の意味も込めてか、エレベーターの中のペンキ塗り替え作業をしました。

 ペンキが乾くまではビラを貼ることができないから、そのようにしたのでしょうが、乾いたらまた貼られると思います。

 

 明日が野党の示した最後通告の日です。今日も大統領は自分の進退について、また政治犯釈放について何も言及しませんでした。

 在ベラルーシ・アメリカ大使館はベラルーシ在住のアメリカ人に対し、3日間の食料と飲料水、特に持病のある人は薬の備蓄、あるていどのまとまった現金を手元に置くよう通達しました。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者91978人。死者数953人

2020-10-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月24日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は91978人になりました。1日の新規感染者数は811人です。とうとう800人台になりました。

 死者数は953人です。

 82670人が回復しました。

 234万件の検査数になりました。

  

 ベラルーシの薬局でコロナウイルスの検査キットが購入できるようになるそうです。自宅で自分で検査をすることができるということです。(素人でも失敗せずにできるのかしら?と私はあまり自信がありませんが。)

 ベラルーシ大統領は国内のコロナウイルス感染にいついて完全に管理下にあると言及しました。心配することは何もありませんよ、ということです。 


10月25日に予定されていた政府派デモ集会が中止に

2020-10-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 以前にも書き込みましたが、政府派デモ集会について続報です。

 2日前になった今日、中止の発表がありました。

 整理すると・・・10月25日は野党側が、大統領自身による退陣表明や政治犯の全員釈放を求めた最終日である。そのため、この日の反政府派デモは最も激しいものになるのではと予想されている。

 それに対抗すべく(?)政府派も25日に大規模デモをすると宣言。名付けて「スーパーデモ集会」、参加人数は30万人を予定。ミンスク市内で行われるが、地方からも参加を呼びかける。反政府デモ集会にい未成年の子どもを連れて行くと保護者は、「子どもを危険にさらした。」「保護者としての責任放棄」などにより、厳しく罰せられる・・・ことになっているのに、「政府派デモに家族連れ参加、子どもづれ参加はOK」という通達があった。

 さらには赤緑のリボンを身に付けたい人は、購入可能。(無料で国が配布するのではなく、参加者が自腹で購入しないといけない・・・。)

 デモ集会には大統領も支持者に姿を見せる予定。

 とにかく30万人動員のため、公務員を中心に人をかき集めないとといけない。そこで公立の幼稚園の保育士などにまで、参加が呼びかけられた。しかし、行きたくないという人のために弁護士がアドバイス。

 公立幼稚園だというだけで、動員させられるのかと思っていたら、案の定、公立図書館である、私の職場にも動員がかけられていたことが今日判明。

 館長によると、昨日ミンスク市立児童図書館の司書は25日のスーパーデモ集会に参加するよう通達があった。しかし、強制ではなく、行かなかったら給料がもらえないとかクビになる、といった条件は出されなかった。さらに図書館司書で動員されるのは、20月25日日曜日が休みの人だけが対象。

 ちなみに私は現在水曜日と土曜日が休日なので日曜日は出勤日。そのため動員の対象にならなかった。(国籍は関係なく、日曜日出勤しているからという理由で最初から条件から外れたそう。)

 10月25日が出勤日でない司書は動員をかけられたが、希望しないなら参加しなくてよい、というゆるやかな指示だった。考えてみると、上記の弁護士のアドバイスでは、「10月25日は仕事としてデモに行かないといけないのですか。」とまず上司に聞きなさい、「いや仕事じゃないよ。」と言われたら、堂々と休めばいい、つまり休日に何をしようが私の勝手、だからデモ集会に行かなければいいという話。

 図書館司書にはわざと休日の人だけに「デモへ行きましょう。」と言っているのですが、弁護士の言うことに沿って考えれば、全員即拒否できます。

 「いや、デモ集会は仕事の一環。だから日曜日が出勤日の人が仕事としてデモに行きなさい。」となると、図書館を閉館しないといけません。児童図書館だから子どもが本を借りにくるのに、図書館を閉めて司書がデモへ行くなんて、とてもできません。なので、日曜日出勤の司書に、閉館してでも、デモに行けというのは無理なのです。誰も行きません。

 

 本当に30万人も集まるのだろうか・・・と思っていたら、突然今日、大統領が、「スーパーデモ集会は中止する。」と発表しました。あんなに人をかき集めようとしていたのに・・・。

 大統領が言うには、大勢の人が集まるのは危険である。何かあったら大変だ。政府支持派の人の中に怪我をする人が出たらかわいそうだ。1999年のネミーガ駅で起きた将棋倒しの事件が再び起こるとも限らない・・・という考えで、中止を決定したそうです。

 1999年に起きた地下鉄ネミーガ駅階段事故についてはHPベラルーシの部屋のこのページをご覧ください。

 25日に政府派と反政府派の二つのデモ行進がぶつかったりしないか心配していたので、政府派デモが中止になってよかったです。

 参加するよう言われていた公務員も希望するしないに関係なく参加しなくてよくなりました。

 もちろん自主的な政府支持のデモをやりたいです!という市民もいるので、その人たちは中止に関係なく、デモをするでしょう。しかし政府主導のデモではなく、自分たちの手作りデモになります。

 

 ちなみに、大統領は自分の畑で収穫したジャガイモのうち半分を治安部隊員に給付しました。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者91167人。死者数949人

2020-10-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月23日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は91167人になりました。1日の新規感染者数は787人です。また増えました。

 死者数は949人です。

 82136人が回復しました。

 232万件の検査数となりました。

 

 ミンスク市内では7箇所の市立病院でコロナウイルス感染者を受け入れることになりました。今後もこの数が増える可能性があります。

 ベラルーシの国会議員が複数名コロナウイルスに感染したと発表されました。もしかして国会内で集団感染が発生したのでしょうか?

 ちなみにポーランドへ出国したラトゥシコ氏(前クパーラ劇場長)も感染を発表し、自己隔離したと発表しました。

 ベラルーシのメディア、ミンスク・ニュースによると、ミンスク市民で公共の場でマスクをしているのは10人に2人だけだそうです。もちろん強制ではありませんが、保健省から推奨されています。

 私が勤務する児童図書館の職員でマスクをしているのは今は3人だけです。3人とも司書ではありません。清掃員などです。私は職場でマスクはしていませんがフェイスシールドをしています。

 

 


10月22日、身体障碍者による反政府デモ

2020-10-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 今週も身体障害者による反政府デモ行進が行われました。

 そうすると「あー何? 障碍者年金が少なくて文句言ってるの?」という人もいます。そういう問題ではないのですが。

 有名なチェスのプレイヤーが反政府派であることを表明したため、ベラルーシチェス協会から除名されました。

 ジョージノ市の検察庁の建物に自作火炎瓶で放火した31歳の男性が逮捕されました。

 今年11月12月にかけてベラルーシの憲法の見直し作業を進めると政府は発表。しかしインターネット上でのアンケート調査によると、99パーセントの回答者が憲法改正に反対していることが分かりました。

 グロドノの子どもホスピスの院長が反政府派であると表明しましたが、このホスピスは家宅捜索を受け、さらに別の建物に移転するよう行政指導を受けたそうです。

 詩人も逮捕されました。

 各大学で座り込みデモが行われています。

 そして今日も団地デモです。

 野党が示した最後通告まであと3日になりました。

 

 EUの立法機関・ヨーロッパ議会は22日、人権や自由を守る活動に尽力した人をたたえるサハロフ賞について、ベラルーシ大統領選をめぐって抗議活動を続ける反政権派に授与すると発表しました。授賞式は12月ですが、ベラルーシの野党メンバーの多くは、ベラルーシから出国している、拘束中か勾留中、国際指名手配中です。授賞式までに釈放されている、あるいは帰国できるのでしょうか?

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者90380人。死者数945人

2020-10-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月22日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は90380人になりました。とうとう9万人台です。1日の新規感染者数は738人です。

 死者数は945人になりました。

 81501人が回復しました。

 229万件を超える検査数となりました。

 

 

 


10月25日のデモ集会について

2020-10-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月25日は野党が大統領に、辞任の表明、政治犯全員の解放、治安部隊による国民への身柄拘束の停止を要求しました。

 要求が受け入れられない場合は26日から全国ストライキを呼びかけるそうです。

 そのため25日の反政府デモ集会が最も激しいものになりそうだと噂されています。

 大統領は25日反政府デモに参加しないように呼びかけ、また参加したら全員を捜査すると宣言し、また25日はミンスク市は静かになる、つまりデモ集会など一切行われないと約束しました。

 一方で、25日には政府派のデモ集会も行われることになりました。いつものように政府主導でバスを用意し、法律の枠内のデモ集会を行うそうです。こちらの政府派デモ集会も最大規模になると噂されています。

 しかし政府派デモのほうは公務員をかき集められたものです。すでに公務員にSMSが出回っていて、25日の政府デモ集会に参加するよう呼びかけられています。

 公立幼稚園で働く保育士にも呼びかけられており、行きたくないと園長に言うと、給料がもらえなくなる、最悪の場合解雇されると脅かされているそうです。

 行くと答えた人の中には解雇されるのを恐れて行くと答えている可能性があります。

 行きたくない人向けの弁護士からのアドバイス。

 職場の上司に「これは仕事の一部ですか。」と尋ねる。答えが「いいえ」だったら、行かなくてよい。答えが「はい」だったら、仕事内容についてきちんと書類にしたものを作成してこちらにください、と要求する。例えばデモ集会参加は出張なのか何なのか、はっきり明示してもらう。

 その「出張」の日が日曜日である場合、そして通常、日曜日が休日である場合、「この日は休日ですから、休日出勤扱いになるのかどうか明示してください。」と頼む。

 このようにしてきちんとした書類を手にするようにする。休日を理由に就業を断ることができる、あるいは上司が書類の準備に手間取っているうちに、25日が過ぎてしまう、といったことになる可能性がある・・・そうです。

 私も公務員なので、人員の動員の対象になるかもしれませんので、参考になるアドバイスでした。もっとも私は外国籍なので、お声はかからないと思います。


1万人のベラルーシ人がポーランドへ

2020-10-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ベラルーシ内務省は今年9月だけで約1万人のベラルーシ人がポーランドへ出国したと発表しました。

 ウクライナへは約3000人が出国。リトアニアとラトビアへは合計しても500人ほどだそうです。

 この数字はあくまで9月の1ヶ月間で、8月や10月に出国した人の数は含まれていません。


ベラルーシのコロナウイルス感染者89642人。死者数941人

2020-10-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月21日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は89642人になりました。1日の新規感染者数は733人です。700人台になってしまいました。ベラルーシでは700人台を脱出したのが6月16日なので、およそ4ヶ月ぶりです。

 死者数は941人です。

 80905人が回復しました。

 226万件を超える検査数となりました。


治安部隊員の夫婦が離婚

2020-10-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 8月10日の夜、ミンスク市内の反政府デモ集会に参加していた男性が、治安部隊に身柄拘束される際に暴力を受け、護送車に収容されたものの、気を失ってしまったので、治安部隊員が護送車から担ぎ出し、近くの路上(車線と車線の間にある草地)の上に寝かせました。(放置です。医者を呼んだりはしていない。)

 周囲にいたデモ参加者が気づいて「何をしているんだ!」と騒ぎ始め、治安部隊員に「拘束するな! 解放しろ!」と叫びましたが、男性は意識がなくぐったりしています。治安部隊員の一人は、

「ほら、解放してやったじゃないか! 頭がおかしいのはお前たちのほうだ!」とデモ参加者たちに向かってクルクルパーのジェスチャーをしました。(怪我をさせて気絶した人を草地に放置して、本来なら逮捕するところを解放してあげた、と言ったわけです。)

 デモ参加者のほうも気が立っているので、気絶した男性を離れたところから見て(近づくというのは治安部隊に近づくということだからできないのです。)死んだと思い込み、要するに反政府デモ集会参加者初の死者が出たと考えてしまいました。

 後からこの男性は生きていたことが判明したのですが、この様子が動画撮影されていてネット上で拡散。

「ほら、解放してやったじゃないか!」の部分は静止画像になって世界中に拡散。有名な報道写真の一つにまでなってしまいました。

 「AIによって治安部隊の覆面の下の素顔は分かるんですよ」の動画にもこの画像が例として使用され、治安部隊員の本名、生年月日、自宅住所、妻の氏名、生年月日がネット上で晒されました。

 しかもこの治安部隊員の妻が、その世界では有名なボディビルダーだったのでその後、嫌がらせや脅迫(日本でもありますが「死ね」とか書かれたりそういうの)を山のように受けたそうです。連日、1日1000通とか・・・

 それに疲れ果てて、妻のほうからもういっしょに暮らしていけないと離婚を9月中旬に切り出し、そして今月離婚成立。妻のほうが独立系メディアの取材に応じて、「離婚しました。私が出て行って、(もう別のところに暮らしていますよ。)」アピール。もう治安部隊員とは無関係になって、静かに生活したいのでしょう。

 そのほうが、夫にとっても自分にとってもいいことなのだと判断したと語り、またこんなことがなければ、家族としてうまく続けていけていたはず、とも取材で語りました。

 

 治安部隊の妻というだけで、何も悪いことはしていないのに、死ねとか言われるんですか・・・。(日本でもこういうことがありますね。加害者家族が誹謗中傷受けたり、責任取れと言われたり、代わりに謝罪したり・・・。)

 この人は有名人だったので余計に大変だったと思いますし、このようにマスコミに離婚の経緯などわざと語っているというか、語るほうがいいと判断したのか、と思いました。

(有名人でも、細身の清純アイドル歌手でした、という有名人だったらこんなに激しくバッシングを受けなかったかも。ボディービルダーで筋肉ムキムキでフィットネストレーナーしてます!というすごく健康的できびきびしている女性なので、「死ね」と連呼しても死ぬわけないし、叩いても痛くないでしょあんた、強い女なんだから・・・とイメージから思われて、余計に誹謗中傷を受けたのかもしれません。

 ベラルーシの一般人もですね、この社会情勢不安定の中暮らしているとストレスが溜まってくるのですよ。そのストレス発散のために、このちょっとやそっとでは死にそうにない外見の女性に、悪口を言ってやれ、という心境なのかもしれません。それで「死ね死ね」言って、すっきりストレス解消できたのでしょうかね・・・。こういうストレス発散方法はやめましょうよ・・・と思います。一方で治安部隊の妻というだけで何も悪いことしていない人にこれだけ無関係の人間が誹謗中傷するとは、驚きでした。やっぱりストレスが溜まっているベラルーシ人が増えているんですね・・・。最近路上で酔っ払っている人もよく見かけます。)

 他にも治安部隊の家族の中で、意見が合わず分断が起こっているかもしれないし、離婚話もあるのかもしれませんが、それはマスコミが取材しないので、実際は治安部隊員の離婚が増えているのかどうかは分かりません。

 

 上記のご夫婦は、いつかこの国が落ち着いたら、再び結婚していっしょに一つの家に暮らしてほしいなと思いました。

(もっとも、自分の夫がデモ参加者に暴行して護送車に入れたのに、その後調子が悪そうだから担ぎ出して、路上に放置して病院にも搬送しようとせず「ほら逮捕する代わりに解放してやったぞ。」と言った夫の人間性に幻滅しての離婚だったら、もうやり直せないでしょう。)


10月20日、対話は。

2020-10-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月20日、今日も反政府デモ集会が各地で行われています。

 2ヶ月間拘留されていた野党メンバーが釈放されましたが、26日までに全員政治犯が解放されるでしょうか・・・

 また野党は26日までにルカシェンコ大統領が辞任することを認めなければ、26日から全国ストライキを始めるっと宣言しています。特に25日のデモ集会は大規模なものになりそうです。

 ところが、ルカシェンコ大統領は、25日反政府デモ集会に国民は参加しないよう呼びかけ、参加したら最後の一人まで捜査する、と警告しました。

 

 一方でデモ運動をしている学生について、側近から「大統領、学生たちをどうしましょう? 早く鎮圧すべきでは?」ときかれたときに、自分の学生時代を思い出し、「学生はいつの時代でも熱く熱しやすい。もうしばらく我慢して見守ろう。いつか若者も分かるときが来る。」と答えた・・・そうです。

 

 また反政府デモ集会のアイコン的存在、ニーナさんについても大統領は、「彼女を広場から連行してはいけない。お飾りがなくなるから。」と取材での質問に応じて答えました。

 

 ミンスク言語大学、ベラルーシ文化芸術大学などの大学の学長が大統領により新しく任命されました。学生のデモ運動が激しかった大学です。

 個人的にはミンスク言語大学の学長を25年も務めていた前学長(女性)がとうとう解任か・・・と思いました。

 

 ベラルーシ内務省の名前で、「かつて兵役義務を終えた男性は、再び軍備に就くよう準備をしてください、入隊事務所で受け付けていますから、兵役についていた証明を持って行ってください。」というSMSが拡散されましたが、内務省は「フェイクです。」と発表しました。

 

 ミンスク市内のウルチエ地区にある竜の像。何者かにより白と赤に塗られましたが、10月19日から20日の夜に白の部分が赤に塗り直されてしまいました。近所の住民たちはまた白に戻すと話しています。

 白と赤に塗られた壁。落書きは犯罪で罰金刑です。しかしその上に「非行行為反対」と緑のペンキで書くのは罰金刑にならないようです。

 

 グルシェフカ地区の住民が区の責任者と話し合いたいとして424人分の住民の署名を集めました。しかし地区の責任者は役所から出てきません。住民と対話するつもりはなさそうです。

 フルンゼンスキー区の住民が大勢、区役所にやてきて区長との面会を求めました。区長は廊下に出てきましたが、住民で廊下はぎゅう詰め状態。話し合いはほとんどできなかった(区長がすぐに執務室に引っ込んだ)そうです。

 

 独立系メディアの報道カメラマンの母親の家が家宅捜索を受けました。

 

 グロドノでデモ集会に参加していた16歳の少年が治安部隊に投石したところ、身柄を拘束されました。刑事事件として裁判が始まります。

 

 ビテプスクで10月11日デモ行進に参加していた69歳と79歳の男性が逮捕され、裁判があり、強制労働の判決が今日出ました。

 

  私が住むマンションのエレベーター内部には張り紙がたくさん貼り付けられています。

 25日までに現大統領が辞任を認めず、政治犯の全員の解放もなかったら、26日にみんなストライキに参加しよう!などと書かれています。

 毎日このような反政府派のビラが貼られ、マンション管理局が剥がし、また貼られ、また剥がされ・・・これを毎日繰り返しています。

 ほぼ毎日ミンスク上空を飛ぶヘリコプターの音を聞きながら、通勤、あるいは仕事をしています。軍用のヘリなのかマスコミのヘリなのか確認できるときとできないときがあるので、よく分かりません。

 

 大統領は、10月25日こそは静かなミンスクになることを市民に約束しました。

 今晩も各地で団地デモ。そしてあちこちの通りを護送車やパトカーが走り回っています。 

 

 

 

 


政府派デモ参加者が身柄拘束

2020-10-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月19日、政府派デモと反政府派デモがミンスク市中心部ですれちがうようなことが起こりましたが、その後、政府派デモに参加していた人がデモ終了後、ベラルーシ国旗が片付けられると白赤白の旗を取り出しました。

 この二人はその場で身柄拘束されました。

 今回の政府派デモは、元警官や退役軍人に内務省が声をかけ、バスまでチャーターして地方都市からもかき集めた人たちの集まりです。

 

 ちなみに反政府デモ集会参加者は大勢拘束されるのに、政府派デモは同じように街中を練り歩いても拘束されないのはなぜですかというマスコミの取材に応じて、警察は

「政府派デモ集会は法律の枠組の中で行われているから。」

と答えました。

 デモ終了後、ポケットから反政府派の旗を取り出すと、瞬時に「法律の枠組みの中」からはみ出してしまうようです。


ベラルーシのコロナウイルス感染者88909人。死者数937人

2020-10-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月20日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は88909人になりました。1日の新規感染者数は619人です。また600人台になりました。

 死者数は937人です。

 80503人が回復しました。

 

 ベラルーシ外務大臣の妻がコロナウイルスに感染し、夫である大臣も自宅で自己隔離することになりました。


10月19日、高齢者同士のデモ行進

2020-10-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月19日、予定どおり、ベラルーシの各州から大型バスに乗って、退役軍人や元警官の年金生活者がミンスクに集合しました。元軍人が多いので、男性がほとんどです。軍服を着ている人もいます。

 

 そしてミンスクの年金生活者が3週連続の月曜日のデモ行進を始めました。こちらは女性が多いです。

 両者のデモ行進はミンスク市内中心部、中央郵便局付近でですれちがいました。おじいさん対おばあさんといった様相です。

 

 政府派デモ集会は国旗を掲げていますが、シュプレヒコールは特に上がらず、音楽だけが流れています。

 政府派デモ行進に対して反政府派デモの参加者は「(暴力的な治安部隊を支持するあなたたちは)恥知らずだ! 裏切り者!」などと抗議しています。

 政府派のほうは、内務省の号令に従って各地方から寄せ集められたせいか、黙々と行進しているように見えます。抗議の声に言い返す声は少ないです。

 反政府派デモは先週、治安部隊が高齢者に催涙ガスを吹きかけるといった鎮圧がされましたが、今週、それをひるむことなく参加した人が多く、先週より参加者が増えました。数千人はいるでしょう。

 あのニーナさんも白赤白の旗を持って登場!

 

 政府派のデモ参加者国会議事堂前に集合。内務省の方々が、参加に感謝を述べ、大統領への忠誠をうながし、「万歳!」などと声を上げました。

 政府派デモ行進では内務省の係員らしき人が、退役軍人に向かって「もう少し歩幅を小さく! もっと詰めてください!」などと号令をかけています。とにかく軍隊式です。

 参加者の多くが退役軍人なので号令に従って行進しています。しかし、高齢者なのにマスクをしている人があまりいないうえ、マスクをしていてもあごマスクだったり、鼻はマスクの外に出ていたりとコロナウイルス感染対策は十分ではないようです。

 一人の男性(政府派)が一人の女性(反政府派)に向かって「ルカシェンコ大統領は法に則った大統領だ。」と説得しています。

 このように高齢者の中に分断があります。

 

 午後1時に集まった政府派デモは勝利広場まで進むと献花して、3時半ごろ終了。また大型バスに乗って解散しました。

 

 反政府派のデモ行進は独立大通りに向かって進んでいきます。ところどころ、「ありがとう、おばあちゃん!」といったプラカードを持った大学生が出迎えています。

 ヤクプ・コーラス広場まで来るとボランティアが紅茶などをデモ参加者に振舞いました。

 

 ウォーゲーミング社が社員のうち300人をキエフに移転させました。また500人をリトアニアに移転させる予定だと発表しました。

 ベラルーシのIT企業の社員1200人がすでにウクライナへ、800人がポーランドに移転しました。

 

 各大学でも座り込みデモなどが行われています。デモに参加して授業を欠席した場合奨学金を取り消されるという決定に抗議してのデモですが、これに参加して授業を欠席したらやっぱり奨学金を取り消されるのですね。

 

 ビテプスクで手に花を持って平和的なデモに参加していた二人の女性が、花壇の花を抜き取って盗んだ罪により身柄拘束されました。

 

 野党調整評議会メンバーだったリリヤ・ブラソワ氏が今日釈放されましたが、インターネットの使用を禁止されるという条件付きです。また一方、この週末に逮捕されたジャーナリストの裁判が次々と行われ、有罪判決が出ています。

 今月25日までに約90人の政治犯が釈放されるでしょうか。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者88290人。死者数933人

2020-10-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月19日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は88290人になりました。1日の新規感染者数は592人です。少し減りました。

 死者数は933人です。

 80130人が回復しました。

 223万件の検査数となりました。

 

 職場の同僚がコロナウイルスの症状が出てから2週間以上経過しましたが、今のところ職場では集団感染も発生せず、私も何の症状もありません。