ミケ猫の菌星探査機(きのこ日誌)

全力で飛んでく・きのこブログ

ロクショウグサレキンで染めたいねん(2)夢なのか

2018-05-12 19:04:01 | 日記


(続き)


染色のことは何もわからないので、彼女から染色そのもののことを色々教えていただいた。

代わり自分はキノコ、菌類のよもやま話を彼女に伝える。まあ、お互いぺっちゃらくっちゃら賑やかなこと。

お互い全く初めての分野、新鮮~(´▽`)♪



青系の染色なので藍染のやり方でやってみよう、ということでまず寸胴で熱湯を沸かした。

ただし80度を超えないこと、と何度も注意を受ける。

温度計を使って70度台であることを確認しながら、洗濯ネットに詰められたロクショウグサレキンを入れる。







藍染なら、10分くらい80度につけたら1度目のものは灰汁なので捨てるそうです。

2回目、3回目、4回目のものを混ぜて染色するらしい。

ちょとまてちょとまて、怖い!1回目のも残しておきません?てか、これで一度染めてみません?

と提案して1回目のものに布を付ける。



今回は、綿・麻・絹を用意した。

彦根にある大量の種類の布を販売する生地屋さんで相談したら、

今回の綿布はすでに生綿の布を白に染色してあるものだそうで、全く染色していないものは手に入らなかった

生地のお店の方も相談に乗ってくれて、いろいろ電話してくださったりしたがダメだった。

きれいに染まったら持ってくるね~と宣言したが、さて持っていくことはできるのだろうか(^_^;)。



染料はねタンパク質と結びつくのよ、とのこと。じゃあ絹はよし、でも綿や麻はタンパク質はない。

そこで植物繊維に染料と結びつくタンパク質をつけておくとのこと、その薬品が『はいどろ』というらしい。

私はてっきり『灰泥』だと思い込んで、動物の毛でも焼いたものなのかと思ってた。




カタカナか、てか英語かw



一度空にした鍋で新たに湯を沸かし、もう一度さっきのロクショウグサレキンを投入。
バケツに移した1回目の液にNAOHを投入中。染色性が上がるということらしい。



布を入れたあとは空気にさらしてはいけないそうなので、ラップで水面を蓋する



まず20分くらい布を入れて、そのあと取り出して絞る。

そのあと逆に空気にさらすことで化学反応が起き色が変わるらしい。




布をぶんぶん振り回して空気にさらす。どうだ!・・・_| ̄|○。。。



染まったのか、ゴミのような粒子が付着しただけなのか・・・(・ε・)ムムム



このあと1時間以上布を漬け込んだ・・・(大して変わらなかった気がする)

さて次の2回目の煮出した液が、藍染なら重要な液になる。

煮出した液を見ると・・・なんじゃあこりゃあ?




鍋の中の液の色が濃い!!!黒褐色、緑はどこいった~(;ω;)?



これも煮出しは10分、漬け込みは1時間以上(染まりがイマイチだったので)。

その間に液を移してまた新しいお湯を沸かして3回目の煮出し。これも藍染なら重要な液になる。



1時間後、2回目の液でめっちゃ染まった、茶色に_| ̄|○。。。緑ぃーどこ??


※ここから染色から話が脱線しますが

意外と重要な話になっていきます



3回目の煮出し(10分)の火もとめて2回目の1時間の漬け込みの間、染色家さんにキノコのことを聞いてみた

『昔はね。うちの持ってた山でも松茸が採れておばあちゃんと取りに行ったわ。今はまったくダメね』

『昔は採れたんですね、いいですね~』

この辺に住んでいらっしゃる方、育ちもこのあたりなのでこのあたりの山なんだろうな。

うんうん、このあたりの山持ちさんはみんなそう言わはる。

『おばあちゃんに松茸取りに行くで~って声かけられて、お婆ちゃんにくっついていったわ』

『他のキノコは?』

『他ねえ...ギャランとかヌッポリを一緒に採ったねえ、それは塩漬けにして冬の食料にするのよ』

『・・・ノート取ってきますっ!!!詳しく教えてください!!!』

うわあ、バイタケ以来久しぶりに血が騒ぐ話やん!

そのキノコのこと教えてくださいと言うと、もう昔のことだから今は全く山に入っていない、とのこと。

集落の人もほとんど山に入っていない、でも高齢の彼女のお母様ならわかるとのこと。

集落の方ならわかるかなあ・・・どうかなあ、と首をかしげる。実際に行ってみないとわからんなこりゃ。



(続く)
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