ばりばりばり・・・子供の頃好きじゃなかったですか、カサブタ剥がし
私は好きでしたね、時期尚早だと血が出てきてしまって、またカサブタができる
それをまた爪でばりばり・・・
ここキノコぶろぐでしたね、今日クロサイワイタケ科ぽい黒くて平たいキノコを眺めていてふと思ったんです
地味ですねーいったいこの写真のどこにキノコがあるねん、と思うのもしょうがない
ほら写ってますやん、黒いやつ
木の皮が割れてオープーン!になったところを覗くと中が真っ黒なんすけど薄くて平たいキノコが張り付いてるんです
Diatrypella quercina
こんなキノコを追いかけているマニアは非常に少ないかもしれないけれど
意外と山のあちこちにあって、冬のきのこの少ない季節にはこれがよく目につくんです
今日も山でぼーっと眺めてたんですけどね
ちょうど黒いキノコが熟して胞子を飛ばすようになると木の皮が割れて御開帳~になって
皮の下からこの黒いキノコが顔を出しているのを見たんです
盛り上がった粒つぶの中身は空洞になってまして、キノコが生きているときはゼラチン質のもので満たされています
不思議じゃないですか、この木はとっくに枯れて朽ち始めているんですよ?
だから木自身が樹皮をコントロールしているわけじゃない
下からキノコが皮を押し上げて、皮が割れて下から顔を出すならわかるんです
でもこの子厚さ1~2mmしかないんです、
上に広がる木の皮を押し上げたところですこしヒビをいれるのが関の山だと思うんです
空洞の中に胞子の詰まった鞘(子嚢という)が下から生えているんですわ
どうして木の皮が浮き上がって扉のようにキノコの上だけ開いていくんだろう
木の皮にも菌糸がまわってて菌糸がコントロールしてる?いや皮は別に菌糸に犯されていない
じゃキノコの周りの皮も剥いてみよう(ここでカサブタのことを思いだしたんですね)
ばりばりばり・・・周りの木の皮は浮き上がっていて、その皮の下にはまだ子嚢は出来てはいなかったけれど
黒い子座(これから子嚢ができるぞという場所)が薄く広がっていた
この皮の下でいつか胞子を飛ばしてやるんだーと待っているんだな、と思いさらにべりべり
剥がす時に引っかかりがあってそこを見ると、白い根っこのようなものが
これは菌糸束といって細い菌糸が集まって束になって糸のようになったもの
ほかのキノコが栄養を求めて菌糸を伸ばしてきてるんだな・・・あ、右の方はもっと硬い
右側の皮を剥いで行くとびたっとくっついている感がある
この菌糸束が木の皮としたの木部の部分をしっかり糊のようにくっつけていた
だから剥がすのが硬かったんだ、なるほどね
逆にほかの部分はすいすい剥がすことができた、その皮の下に大きく子座が広がっていることが多かった
しかしやはり、ところどころ剥がすのが硬い部分があった
そこを無理に剥がすとやっぱり白い菌糸束に満たされていて、その上に広がっている皮をがっちりくっつけてている
・・・眺めていて、ちょっと違和感を感じた
この木に残っている皮が中の木部から剥がれずくっついているのは、基本この白い菌糸束のせいなんじゃないかな?
逆に黒いキノコはどんどん皮の下に子座を広げて皮を木部からは剥がす面積を広げていって
胞子を外に飛ばしたいから皮の割れ目を地味ーに広げていって
外の景色を拝むことができた部分から子嚢を作って胞子をとばそうとしているんじゃないかな
で、この白い菌糸束が広がることができない天敵?の黒いキノコが広がっているところは
樹皮をくっつけることができないから剥がしやすい
白い菌糸束をつくるキノコちゃんは白色腐朽菌のようだ、菌糸の周りの木部が白っぽくなっている
(白色腐朽菌・いろいろあってリグニンとかいう最強成分を分解できる強い子ちゃん)
この白色腐朽菌は木が枯れたあとラストまで木を分解できるやつで、
逆に黒いキノコくんは糖質を主に分解するやつでリグニンなんてかったいもの全然分解する力を持っていない
なので、多くは木が生きているうちにそそそ…とやってきて
木が枯れたと同時に一番乗りで木の維管束などに残った木が作った糖分を栄養にして菌糸を広げさっさと胞子を作る
維管束は皮の下の表面に近いところにあるから黒いキノコくんはそのへんにいるしかない
でも白いキノコちゃんは木のすみずみまで利用できる
そう思うと木の皮が残っている方が木の内側の水分を保つことができて白いキノコちゃんが木を分解するのに有利だ
だから菌糸束を作って木の皮が剥がれないように固定をしているんだろう
黒いキノコくんは胞子を飛ばすために木の皮が邪魔、そして白いキノコちゃんは木の皮が必要なのだ
そんなふたりが同じ木に共存している
これはまるで、暑がりのカレシと寒がりのカノジョが同じ布団で寝ているようなものだ
暑いと言ってカレシが布団を蹴飛ばす、寒いと言ってカノジョが布団にくるまる
なんならカレシが布団になってあげたらいいのにねー(棒
なんやったっけ、なんで黒いキノコの上だけ木の皮が御開帳するのか、だっけ
本当は木を身ぐるみ剥ぎたいけど白いキノコちゃんががっつり皮を掴んで離さない
それでも頑張って子座を広げて作った割れ目の下で胞子を作ってタイミングよく胞子を飛ばしてる・・・
のではないか、というのが私の今回の推測ですわ
あーしかしびっくりするほど地味な写真ばっかりやなあ
きれいなオネエチャンの写真のひとつも貼っておきたいがあいにくいいものがない
それではまたいつか
私は好きでしたね、時期尚早だと血が出てきてしまって、またカサブタができる
それをまた爪でばりばり・・・
ここキノコぶろぐでしたね、今日クロサイワイタケ科ぽい黒くて平たいキノコを眺めていてふと思ったんです
地味ですねーいったいこの写真のどこにキノコがあるねん、と思うのもしょうがない
ほら写ってますやん、黒いやつ
木の皮が割れてオープーン!になったところを覗くと中が真っ黒なんすけど薄くて平たいキノコが張り付いてるんです
Diatrypella quercina
こんなキノコを追いかけているマニアは非常に少ないかもしれないけれど
意外と山のあちこちにあって、冬のきのこの少ない季節にはこれがよく目につくんです
今日も山でぼーっと眺めてたんですけどね
ちょうど黒いキノコが熟して胞子を飛ばすようになると木の皮が割れて御開帳~になって
皮の下からこの黒いキノコが顔を出しているのを見たんです
盛り上がった粒つぶの中身は空洞になってまして、キノコが生きているときはゼラチン質のもので満たされています
不思議じゃないですか、この木はとっくに枯れて朽ち始めているんですよ?
だから木自身が樹皮をコントロールしているわけじゃない
下からキノコが皮を押し上げて、皮が割れて下から顔を出すならわかるんです
でもこの子厚さ1~2mmしかないんです、
上に広がる木の皮を押し上げたところですこしヒビをいれるのが関の山だと思うんです
空洞の中に胞子の詰まった鞘(子嚢という)が下から生えているんですわ
どうして木の皮が浮き上がって扉のようにキノコの上だけ開いていくんだろう
木の皮にも菌糸がまわってて菌糸がコントロールしてる?いや皮は別に菌糸に犯されていない
じゃキノコの周りの皮も剥いてみよう(ここでカサブタのことを思いだしたんですね)
ばりばりばり・・・周りの木の皮は浮き上がっていて、その皮の下にはまだ子嚢は出来てはいなかったけれど
黒い子座(これから子嚢ができるぞという場所)が薄く広がっていた
この皮の下でいつか胞子を飛ばしてやるんだーと待っているんだな、と思いさらにべりべり
剥がす時に引っかかりがあってそこを見ると、白い根っこのようなものが
これは菌糸束といって細い菌糸が集まって束になって糸のようになったもの
ほかのキノコが栄養を求めて菌糸を伸ばしてきてるんだな・・・あ、右の方はもっと硬い
右側の皮を剥いで行くとびたっとくっついている感がある
この菌糸束が木の皮としたの木部の部分をしっかり糊のようにくっつけていた
だから剥がすのが硬かったんだ、なるほどね
逆にほかの部分はすいすい剥がすことができた、その皮の下に大きく子座が広がっていることが多かった
しかしやはり、ところどころ剥がすのが硬い部分があった
そこを無理に剥がすとやっぱり白い菌糸束に満たされていて、その上に広がっている皮をがっちりくっつけてている
・・・眺めていて、ちょっと違和感を感じた
この木に残っている皮が中の木部から剥がれずくっついているのは、基本この白い菌糸束のせいなんじゃないかな?
逆に黒いキノコはどんどん皮の下に子座を広げて皮を木部からは剥がす面積を広げていって
胞子を外に飛ばしたいから皮の割れ目を地味ーに広げていって
外の景色を拝むことができた部分から子嚢を作って胞子をとばそうとしているんじゃないかな
で、この白い菌糸束が広がることができない天敵?の黒いキノコが広がっているところは
樹皮をくっつけることができないから剥がしやすい
白い菌糸束をつくるキノコちゃんは白色腐朽菌のようだ、菌糸の周りの木部が白っぽくなっている
(白色腐朽菌・いろいろあってリグニンとかいう最強成分を分解できる強い子ちゃん)
この白色腐朽菌は木が枯れたあとラストまで木を分解できるやつで、
逆に黒いキノコくんは糖質を主に分解するやつでリグニンなんてかったいもの全然分解する力を持っていない
なので、多くは木が生きているうちにそそそ…とやってきて
木が枯れたと同時に一番乗りで木の維管束などに残った木が作った糖分を栄養にして菌糸を広げさっさと胞子を作る
維管束は皮の下の表面に近いところにあるから黒いキノコくんはそのへんにいるしかない
でも白いキノコちゃんは木のすみずみまで利用できる
そう思うと木の皮が残っている方が木の内側の水分を保つことができて白いキノコちゃんが木を分解するのに有利だ
だから菌糸束を作って木の皮が剥がれないように固定をしているんだろう
黒いキノコくんは胞子を飛ばすために木の皮が邪魔、そして白いキノコちゃんは木の皮が必要なのだ
そんなふたりが同じ木に共存している
これはまるで、暑がりのカレシと寒がりのカノジョが同じ布団で寝ているようなものだ
暑いと言ってカレシが布団を蹴飛ばす、寒いと言ってカノジョが布団にくるまる
なんならカレシが布団になってあげたらいいのにねー(棒
なんやったっけ、なんで黒いキノコの上だけ木の皮が御開帳するのか、だっけ
本当は木を身ぐるみ剥ぎたいけど白いキノコちゃんががっつり皮を掴んで離さない
それでも頑張って子座を広げて作った割れ目の下で胞子を作ってタイミングよく胞子を飛ばしてる・・・
のではないか、というのが私の今回の推測ですわ
あーしかしびっくりするほど地味な写真ばっかりやなあ
きれいなオネエチャンの写真のひとつも貼っておきたいがあいにくいいものがない
それではまたいつか
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