ミケ猫の菌星探査機(きのこ日誌)

全力で飛んでく・きのこブログ

げんこつ山のキノコさん

2019-10-18 00:56:53 | 日記






秋も深まってまいりました、皆様お元気でいらっしゃいましたでしょうか

一年前、博物館で展示やってたんやなあ・・・

この1年もいろいろありすぎて、ここに来てやっと思い出した



さて、と。

最近、東近江市の博物館に関わった関係でその地域のキノコ利用の歴史を調べることに手を染めている

バイタケの時と同じ、このことについては文献で調べても地図に「松茸山」と書いてある以外に

これといった情報がない。だからといって利用がなかったわけでもない

地域の方にぼちぼちどうですかーと聞いていたら

バイタケの時以上にいろいろ出てくるではないですか!



今では野生のキノコ利用は皆無と言っていい地域だ

これといった名のあるキノコはほとんど生えない、土壌・気候ともにキノコの生育には向かない場所で

キノコの観察会の講師をする身分としてはなかなか辛い場所だ(ないしょ)




アオバハゴロモたん 最初キノコかと思って近づいたら飛んでいった



地元の方から、昔利用していたキノコの名前をお伺いした。

バイタケの時につくづく思ったのだが、ひとつひとつ丁寧に調べていかないと

本当はなんのキノコを指しているのかはっきりしない

今回は滋賀県の東近江周辺を中心に調べているので

ほかの地域では同じ地方名がここで利用されているキノコと当てはまらないと思って欲しい



『ネズミノアシ』

85歳のおばあちゃんの口からそんなきのこの名前が飛び出してきた

キノコ、ネズミノアシで検索したらすぐ「ホウキタケ」が出てくると思う

やったー!そんな高級なキノコが昔、東近江に生えていてみなさん食べてたんだー!

ホウキタケって今では富士山山麓とか2000m近い高原のシラビソなんかの林に生える幻のキノコやん

スクープ!衝撃の事実!低い山しかない東近江の集落の裏山にあのホウキタケが!!!


( ^ω^)・・・


んなわけない。

昔は死ぬほどまったけが採れたという裏山も、今はもう・・・

日本のキノコに付けられている和名(標準和名)は割と厳密に一つの学名に1つずつ付けられている

ほかの国では別にそうでもないところもあるようで、ここは日本人らしいなととも思う

和名「ホウキタケ」は Ramaria botrytis 1種のみを指す

しかし地方名の「ネズミノアシ」は1種のみを指すのか?そんな定義はどこにもない



ある日裏山を歩いていたら

ぼっこぼっこコナラの木の周りに仲良く並んで同じキノコが生えていた










(続く)








(風の吹くまま気の向くまま)

本当にこの1年いろいろあって(なんか毎年そう言ってる気がする)、来年こそゆっくりしよう、来年こそ・・・と毎年年の瀬になると次の年はゆっくりする、と誓うのだが、自分でその契りを破ってしまう。

それでも今年は仕事をしぼって随分ゆっくりしたと思う。というのも両親が亡くなってからかなり精神的にまいっていて、特にここ1年くらいはうつ症状がひどくなって、家にいるときはソファでぐったりしている時間が長くなっていた。検査も山ほど受けたがどこも悪くない、悪いのは心の中だけだ。

なので今年は本気でゆっくりしようと思っていた。そしたら時間があるのかと思われてあっちこっちから声が掛かって、結局刺激の強い1年になってしまった。なので最近本気でリセットしよう!と割り切った。そしたらあら不思議、うつ症状が軽くなってきた。ここ1年ずっとしんどくてソファでぐったりしてたのも、そこそこ良かったんだろうか。

そんな時、キノコをやってる友人から放送大学の大学院(修士)受けたら?と勧めてもらった。放送大学自体は臨床心理学を勉強したくて資料を取り寄せていたが、きのこの研究をベースに放送大学を受けることは全く考えていなかった・・・のか? ふと自分の背後でどこかで考えてたんじゃないの?という声がした気がした。すでに植物分類学で修士をとっているから修士という学位に全くこだわりはない。なんで2コ目?という疑問のほうが大きい。なんだろう、新しい扉を開けることが怖くなってる。

ここしばらく自分で行き先を決めて歩いていなかった(山以外)。関東のほうに行ったのも日を指定されて呼ばれたので行った。行くと初めて会う人たちばっかりだった。以前は初めて会う人たちがいるとワクワクしていたが、うつ症状のせいか、普段からやり取りしている人以外は怖くて正直まったく会いたくなかった。会ったらどうなるのか不安で仕方が無かった。

初めて出会う方々にお会いしてびっくりした、やりたいことをまっすぐ貫いている人たちに久しぶりに会えてエネルギーをたくさんもらった。そういやここ何年もそういう人たちに会ってなかったなあ。そういう人たちの熱量は凄まじくて、ちょっと好きとか好きを装うのが上手なばったもんが近づいたら、弾き飛ばされるか、間違いなくコゲてしまう。熱量の強い人にその自覚はない。そういう人たちの前でやっと、いつの間にか着込んでいたつまらないものを脱げた気がした。

まだ新しい扉を開けるのが怖い、いや新しい扉はいずれか開けようと思う。でもどの扉を開けたらいいのかわからなくなってしまった。自分で扉を開けて自分の足で歩くしかないのだけれど。あかん、考えてたら首が絞まった感が出てきた(うつ症状の一つ)。まだ扉を開けるのは早いってことか。まあいいや、のんびり行こう。ゆっくり行こう。










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