いやね、キノコをネットで調べていたときキノコで染物をやっていらっしゃるページを見つけたんです。
(参考:金沢大学里山里海自然学校・富山きのこの会)
私は生まれてこのかた、一度も染色なんてやったことがない。
素直にキノコで染色なんて出来るんやーと感動したわけです、染色の世界の奥深さも知らずに。
しかも私が見たページはロクショウグサレキンで染めてる。
これがロクショウグサレキン、小さなつぶつぶがキノコ(子実体)なんですが、
気になるのは木が深い緑色に染まってますよね。これはキノコ自身がだした色素なんです。
たぶんほかの菌に対して抗菌作用を持つ成分なんだと思います。
この深緑の色素を持つものにロクショウグサレキンモドキなんていうのもあります。
子実体が偏心性・柄が真ん中につかない
子実体の形が違いますが、同じように木が染まります。
いいやないですか、キノコで緑に布が染まるなんて素敵すぎてワクワクする!
すぐに古くからの知り合いの染色家の方に連絡して、ロクショウグサレキン染めしたい!と伝えました。
その方は自然素材の色素を抽出し、さらに、
自然の素材・例えば野草などから繊維を取って布を織り、それを染める染色をやっていらっしゃる方なんです。
残念ながらそんな人がそばにいながら飲み仲間としてしか付き合ってなかった(^_^;)。
ろろろ・・・ロクショ?何?
舌を噛みながら早口言葉のようなキノコの名前を必死で言いながら、まあ、試してみるのも面白いかも
と言ってくださいました。よかったヽ(´▽`)/
はっきり言います、
わたしも彼女(染色家)も物事を深く考えません。
染色できることは見たのですが、2人ともちゃんとやり方を読んでいません(きっぱり
ここから先は弥次喜多珍道中やと思って読んでください(ちゃんとした情報は上のリンクを読んでください)
で山に採りに行ったわけですよ。このキノコはほぼどこの山でもあります。
見なかった山なんてあるかなあ、記憶にないくらいどこの山でもあります。
1つの山でこのくらいづつ頂いて、3つの山で拾ってきました。なので量はこれ×3ですね。
多いのか少ないのか・・・バケツ2杯くらいですかね。
この日が来るまで、庭に放置し、上から落ち葉をかけて毎日ジョウロで水をかけて・・・
だってどうしたらいいのかわからんのやもん(^_^;)。結果的に落ち葉をかけていたのは良かったようです。
※紫外線を意図的に当てた実験では、動物細胞への抗菌作用が落ち、野外では緑色が赤褐色になるそうです。
(ロクショウグサレキン(Chlorociboria aeruginosa complex)由来の色素(Xylindein)の抽出とその生理学的特性)
森にボタっと落ちているんですが、水辺の近くなどの方が緑が深く染み込んでいます ※個人の感想です
能登川博物館の場所を借りてスタート!
この博物館で20年観察会をさせてもらっています。飲み会で人生相談?にのってもらっているパイセン
とりあえず、色が青系統なんで藍染のやり方をベースにやってみよっかーと始めていきました。
緑の部分をホジホジしながら、あと硬いものは細かくしてポイポイっと洗濯ネットに入れていきました。
(続く)
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