アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

第七十四話 一人でいる自由

2010-09-25 20:09:03 | 人生観

*9月末から10月の半ばまで3週間、オーストラリアの東海岸ブリスベンに遊びに行きます。楽しみにしているのが「ジャカランダ」という花木がまるで桜の満開のときのように町中をラベンダー色に染めるということ。ギャップイヤーのなずなも一緒にいきますが、ファームステイをしたり、のんびり滞在する予定でいます。帰ってきたらまたお便りしますね。

 

第七十四話 一人でいる自由

 

この夏には、アンソロのアダルトエデュケーション、エマーソンカレッジで同級生だったYOKOさんに10年ぶりに会い、お互いイギリス居残り組としてがんばってきた数々のことを語り合いました。YOKOさんもずっと「母子留学」をしていたのですが、アカデミックの方向にサバイバルの道を進めてきた私とは対照的に、アーティスト、クラフトマンとして徹底的に手を使って学び、道を切り開いてこられていたのに興味を覚えました。

 

そして9月には、また、同じく同級生だった、台湾人のChouさんが、治療ユーリズミーの実習で私の勤める病院に学びに来て、新しい我が家に3週間下宿していました。40歳過ぎてからユーリズミーのトレーニングをはじめるのはむずかしいとのことで、それでも、人智学を学ぶにはユーリズミーがいいのではと考えたChouさんは、雑誌の編集者の仕事をやめて、再度、渡英したとのことでした。

 

面白いと思ったのは、私たち3人に共通しているのは、リレーションシップに幸せを求めず、新しいことを学ぶことのうちに喜びを見出してきたということです。

YOKOさんと、「美人に生まれてこなくてかえってよかったね。」と笑いあっていましたが、「邪魔」が入ることなく、自分の好きなように生きてこれて幸いだったなあと二人との会話の中で感じたしだいです。

 

もちろん「美人でない」ということ以外にも共通点はあり、意志の強さ、決断力、インスピレーションを感じ信じることのできる力、など誇るべき持ち味がたくさんで、40代、50代の女性ならではの自由さで世界を旅し、暮らしている私たちエマソン卒業生なのです。

 

(間美栄子 2010年 101     http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef

 



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