ねぎ置き場~ひっそり貯えるネタの貯蔵庫~

(自称!)青春系ダンスユニット○~まる~の左。ダンスやったり、表現したがりな三十路が送るブログエンターテイメント

実録「家族で舞台に立つまで」第3回

2016-01-11 17:31:24 | 小説及び小説になりうる原料


駐車場に着き、まだ自分が一番乗りであることに気づく。広い建物で自分一人で踊れるという感覚はちょっと好きだ。建物とその場所の空気を切り裂くように自分の身体を動かす。そして、地面に転がり、ああ、今日も踊れるんだ、と幸せを感じる。

この日はまさに当たり!

この感じを大切にしよう。


今日は一人になる時間をいただいたので、一人稽古をすることにしたのだ。実家付近の練習場所は東京と比べると大きな差がある。

東京→1時間で音源と暖房使い、駐車場もお借りすると、それだけで1500円~2000円近くなってしまう感じです。


ねぎ地元→全部込みで260円


感謝しましょう!

場所が広すぎて暖房が効かないことなど贅沢でわがままです。しばらく靴下の上に爪先立ち出移動。

児童室なので、子どもの絵や折り紙が飾られており、
「うちの息子もいずれは…」
とにんまり。

いやいやいや、貴重な時間俺は何をやっているんだと、ストレッチを始めると天井寄りの壁にアンパンマンの折り紙カレンダーが…。
「うちの息子、アンパンマン好きだよなぁ…。」



集中しなさい!アンパンマンのパパ!
と自分に喝を入れる。

ソロの練習って本当に自分との闘い。
負けることの方が多い。床と友達になって数時間過ぎることもある。
気持ちが乗らないのを引きずって無理やり動くこともある。

身体を動かすことから気持ちにスイッチが入ることもある。


動くことから始めることも大いにありだと思う。
ダンスに限らず、まずやってみよう、は意外と万能かもしれない。

数分後、壁のアンパンマンを見る余裕がなくなり、天井を見ながら息切れをしている。床の冷たさが逆に心地よい。


さあ、もう一本!
今日は手応えのある方の自主練習だ。


アンパンマンでも、妖怪ウォッチでも何でもかかってこい!


今日、この部屋の主役は俺だ!


最後に時間いっぱいなのを忘れて衣装のまま部屋を出るときの恥ずかしさと切なさ。


帰りの頃には公民館の駐車場がいっぱいになっていた。


なぜかちょっと誇らしげに今から入る市民にあいさつをして車に乗り込む。


今日はいい手応え。


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