スーツを着てても心は少年

毎朝スーツの袖を通すたびに大人になっていると思っていた。
スーツを着ているのではなく
ネクタイをしめるのではなく
そうすることによって社会人であることの意識を増大させられているだけであるということに気がつかない。


よく考えたら
ネクタイなんてその絶頂
社会人になった気分を高めるもの

しばられたいから社会に出たわけじゃない

世の中のスーツ諸君よ

俺たちいつまでも学生やってたい
俺たちいつまでも馬鹿なことやってたい
俺たちいつまでも明日のこと気にせず遊びたい
俺たちいつまでも無茶して後悔は先延ばしにしたい

だけど
ネクタイは誰かに命令されてつけてるの？
誰かに命令されて社会人になったの？
誰かの為に社会人になったの？

最後は
最後に決めたのは
俺たち自身だよね


だから
後悔なんてしている場合じゃない

スーツの中身は少年のままでいい
スーツを脱いだら仲間に会いに行けばいい
仕事だけが生きがいになるにはまだ早すぎる

俺たちの仲間は
いつも呼べば集まってくるはず
そこに遠慮はいらないんじゃない

あいつらだって
自分で選んだ今のスタイル
気に入ってなかったらいつまでも続かないって

社会人になったら
もう遊べないなんてルールは誰が決めた

社会人になったら
無茶しちゃいけないなんて誰も言っていない

自分でかけている
そのブレーキを外すだけ

君はネクタイを締めた
今までの少年

スーツに潜めて
まぶしい童心を隠す

定時を回ったら
また夢の続きを見よう

俺たち
スーツ諸君
悪あがきが得意技