南房総館山・なぎさの自然詩

6月の海岸に咲く花


梅雨の雨の合間の晴れの日に海岸を歩くと、ネコノシタが咲き始めていました。
その花の蜜を吸いに来ていたウラナミシジミはこの時期の海岸でよく見られます。


小さなヒマワリのような花を咲かせるネコノシタは、別名でハマグルマとも呼ばれています。


海岸の岩場にはスカシユリが咲いています。


同じ場所に咲いていたボタンボウフウの花。


まだ蕾が多く、白くて小さな花が咲き始めていました。


グンバイヒルガオの紫色の花は海岸でも一際目を引きます。
沖縄〜四国では普通に花が咲きますが、南房総では限定された海岸で開花する珍しい植物です。

一足先に花を咲かせて実が熟し始めていたハマボッス。




ハマボッスはこんな感じの白い花なのですが、日本原産の多肉植物だそうです。


紫色のハマゴウの花。


自宅近くの海岸にはハマゴウ群落があり毎年海岸清掃の一貫で刈り取られてしまうのですが、今年はまだ残っていました。
海岸整備されずに済んだ植生は自然が残された貴重な場所です。
潮風、日照りなど特殊な環境の中で、忍耐強く逞しく生きる海浜植物は、ずっと昔からここに居て全てをみて来た存在のような気がします。


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