春一番に咲き始めるのはハマエンドウ。
群落を作るハマエンドウの紫色の花が咲き揃うと、海岸は華やかな景色になります。
マメ科のハマエンドウは後浜の砂丘の手前側で群落を作り、斜面が一面ハマエンドウで覆われ葉の緑色と花の紫色が離れて見てもよく分かります。
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砂浜の最前線にあるコウボウムギ。
白い花を咲かせているのは雌株です。
カヤツリグサ科のコウボウムギはスゲ類では珍しい雌雄異株だそうです。
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砂丘を歩くと黄色いハマニガナの花も咲いています。
ハマニガナはキク科の植物ですが、砂に埋もれるように茎が短く葉も地面から直接出てきている感じです。
千葉県ではレッドリストのカテゴリーD一般保護生物で、個体数が少ない、生育環境が限られ自然環境の構成要素としての役割が著しく衰退する可能性があるとしています。
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カヤツリグサ科のコウボウシバは茶色く長い穂の様な頂小穂が雄性で、その根元に見える白色の花を咲かせるのが雌小穂と呼ばれるものだそうです。
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海浜植物の代表とも言えるハマヒルガオ。
ヒルガオ科の植物でピンクの美しい花が満開になると、海岸全体がピンク色に染まっているかと思うくらい綺麗です。
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ハマボウフウの花も咲き始めています。
光沢のある緑色の葉の中央に花芽がありました。
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セリ科のハマボウフウは白い花をたくさんつけています。
千葉県ではレッドリストのカテゴリーC要保護生物で、個体数が少ない、生育環境が限られ、放置すれば著しい個体数の減少は避けられないとしています。
海岸性低木にも花が咲いていました。
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海岸性低木にも花が咲いていました。
マルバグミの白い小さな花が満開です。
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グミ科のマルバグミの花は近づくとふわっと匂います。
他のグミと比べると丸い葉をしているのが名前の由来だそうです。
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トベラの花の匂いも潮風で辺りに良い香りが漂っています。
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トベラ科の植物で葉を揉んだり切ったりすると悪臭がするそうで、節分の時に魔除けとして門戸にトベラの枝を挟んでいた風習があったそうです。
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トベラ科の植物で葉を揉んだり切ったりすると悪臭がするそうで、節分の時に魔除けとして門戸にトベラの枝を挟んでいた風習があったそうです。
その事からトビラと呼ばれたのが名前の由来だと言うことです。
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個人的にトベラの花の香りが大好きなのですが、葉から悪臭がするのは知らなかったので、今度葉の匂いも確かめてみようと思います。
海浜植物は潮風の塩害や強風による飛砂等の環境にも適応している力強さがあります。
特殊な環境ゆえに海岸が開発されれば、その数を減らしてしまうこともあります。
その他にも人が海岸へアクセスするために歩く場所には、人による砂浜の踏み締めにより植物が生えなくなってしまいます。
人の立ち入りを制限するのは難しい事なので、植物にとって良い環境を保つのはなかなか大変です。
砂浜を出来るだけ歩かなくてもいいように、木道を砂浜や砂丘に設置すると言う考えがある事を知りました。
遊歩道を作り、そこだけを人が歩けば植物や小さな生き物にも負荷がかからず素晴らしい事だと思います。
いつか南房総の海岸でも木道の遊歩道が整備されれば嬉しいです。