南房総館山・なぎさの自然詩

イルカの椎骨


台風の影響で25日から北東風が吹き続いています。私の自宅近くの海岸は北に面しているので、北風が当たりかなり気温も低くなっています。
例年の9月だと残暑が厳しい日があるのに、今年は9月に入った途端、急に涼しくなったので夏の余韻も無いまま秋を迎えた感じです。


海岸には貝殻が少なくて、唯一拾ったのはイルカの椎骨だけです。
摩耗して形の丸くなった椎骨は石のように見えました。


以前イルカの椎骨を拾った事があったので、その時の写真と比べてみました。椎骨から伸びる三本の骨がなくなっていて脊椎の部分だけが残ったようです。
イルカの椎骨は人のとは違って、椎骨から伸びる棘突起と横突起がとても長くなって独特な形をしています。イルカの流線型の体と泳ぐための筋肉を支えるためにこういった形になったのだそうです。


砂丘に咲いていた紫色の濃いハマゴウの花。この花の形がクリオネに似ているように思えて、とても愛着があり好きな海浜植物の一つです。
漢方のマンケイシ(蔓荊子)はハマゴウの種を乾燥したものだそうで、かぜや頭痛、関節痛、目の充血、かすみ目などに用いられるそうです。
乾いたハマゴウの種を保管してあるので、風邪を引いた時に少量を煎じて飲んでみたいのですが、ここ数年風邪を引いていないので、残念ながらまだ試せていません。
ハマゴウのスパイシーな香りのする潮風に吹かれて清々しい気分の散歩になりました。






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