昨日は、先日までの春の嵐とうって変わって
抜けるような青空が広がる気持ちのいい~一日でした。
週半ばに 納めが一段落したので
昨日は急遽 福岡へ。
太宰府天満宮に行ってきました。
飛梅で有名な天満宮。
いつ行っても 参道は 歩けないほどの大賑わいですが
昨日は、梅が見頃・・(ちょっと過ぎてましたが・・)のためか
参道だけでなく 裏通りまで 人で溢れかえってました。
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梅を眺めていると 学生さんらしき二人連れの女の子が
「すいません・・シャッター押してもらえますか?」
笑顔の素敵な彼女たちは ともにお着物姿。
銘仙のような柄のお着物に
半幅帯で 貝ノ口を結んだその後ろ姿は
気負わない着物の着こなしで
お着物がスキなんだなぁ~っという思いが伝わってきます。
日頃・・
「もう着物は着ないから・・
」
そうお客様のお言葉を受け
着物を解いて洋服に仕立てなおすことばかりやっている私ですが
着物文化が ちゃんと若い世代に受け継がれているのを見ると
嬉しくなりますね。
参道を帰る道すがら
やっぱり太宰府来たら
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梅が枝餅。
美味しかったです。
急遽 遊びに来た福岡ですが
お天気が良かったことと大学の合格発表があった直後ということもあってか
学生さん世代の姿を多く見かけました。
他にも
真新しいスーツに身を包んだ新入社員らしき団体もいたりして
街は いつもとは違う賑わいでした。
毎年 同じように”春”はくるのに
なぜか
今年は 大宰府までの電車の中
27年前 福岡での新生活を始めた頃のことを
懐かしく思い出してしまいました。
当時、一人暮らしをはじめた私を心配した叔母が
よく「遊びにおいでっ」と電話をかけてくれました。
大宰府の沿線の途中にある駅。
電車で この駅で降り 叔母・従妹たちがすむ家に
泊まりに行ったこと。
慣れない一人暮らしでホームシックになったこと
貧乏学生だった私に
ご馳走をたらふく食べさせてくれ
帰りに必ず お土産と一緒にそっとお小遣いを忍ばせてくれたこと。
27年の歳月の中・・
叔母は
病と闘い 短い人生を全うしました。
誰しも いつ どうなるかわからない・・そう言いつつも
なかなかそれを実感して日々を過ごすことは難しく
毎日を大切に生きよう・・っと思いつつも
あぁ・・今日も何もせずに一日過ごしてしまった・・っと
反省の毎日。
27年の歳月の中
叔母だけでなく
叔父も従妹も・・旅立ちました。
あの頃、叔母たちにお世話になりっぱなしで
なんの恩返しもできないまま
叔母たち家族を見送ることしかできなかった
27年間。
早すぎる旅立ちに
”人生いつどうなるかわからない”
そんな言葉が いつも頭をよぎります。
櫛田神社の境内に咲く椿の花
一本の木から
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二種類の花が咲き誇ってました。
”短い人生”
か どうかは傍がきめることではないのかもしれない・・
叔母・叔父についで
従妹が亡くなった時
ある人が言いました。
「あの子は、中身の濃い人生を生きたんだよ・・。」
一本の木
大きな大輪の花を幾つも咲かせる椿の木を見ながら
私もそうおもいました。